三色オートバイ - Multi 1000 MHR -

RD/WH/GRのMulti 1000s F1仕様⇒MHR風との日々をつづる趣味のBlogです。

200kgの帰還

2007年08月12日 | バイク
朝8時、レンタカー屋さん。
隣でビッツを借りているのは海に行くと思しき女の子3人組。夏休みムード満点。
こちらはハイエースで那須まで。先週置いてきたオートバイを引き上げに行くのだ。
受け取ったハイエースは新型の200系。あたりだ。

ハイエースはとても運転しやすい。
大きな箱の角に座るので、狭い曲がり角でも見切りがいい。視点が高いので見通しが利き、
新型だけあって大箱なのにエアコンもよく効く。使いやすい、とても優れた道具だ。

だが、ハイエースだけではピックアップはできない。オートバイを車に積むには人手と道具が
要るのだ。
幸いにもこの問題は一時に解決することができた。DTWで一緒のドゥカ仲間、まーちさんが
一通りの道具を借してくれ、さらに那須まで積み下ろしにつきあってくれたのだ。まーちさんは
サーキットで手を怪我して直りきっていない状態なのに、ありがたい申し出。
一人で200kgを上げるのは正直自信がなかったので、とても助かる。

東北道を制限速度でのんびり走るハイエース。14年前の夏もこうして諏訪湖まで預けた
オートバイを取りに行った。あのときマツダ・ボンゴのハンドルを握り、事故車の積載を手伝って
くれたのはモトクロスをやっていた長兄だった。あのころの倍近い年になって、また同じ
ことをしている。
車中はまーちさんとバイク談義。

12時半にJAF那須事務所へ到着。
ちょうど先週お世話になった方が勤務に入っていたのでお礼。お土産は浮き彫りの雷神様が
かっこいい雷おこし缶。




右からはほとんどダメージの見えないドカオだが、左はひどい有り様。大切にしなくてごめん。
メーターとメーターステーが壊れ、破断したフロントフェンダーの巻き添えで左ブレーキホース
バンジョーが破断したため自走できない。



てきぱき積載準備を整えるまーちさん。右がオートバイが通るレール、左が人間用渡し板。
すべてまーちさんが貸してくれました。
ぐらぐらで、車内高的にもつらそうなアッパーカウルとミラーを外し、手をけがしそうな
各破片を外してオートバイをレール前へ。せーの、で二人がかりで押し上げて…



2回目でなんとか押し上げました。1回目はぼくが途中でくじけました。



まーちさん所有のアストロ製フロント・チョックは突っ込むだけでオートバイが自立する
優れもの。せまい車内で一息つける余裕があるかないかは大きな違いです。
これにタイダウンで軽くテンションをかければ移送も不安がありません。



積載終了!
ブレーキがかけられないので降ろすのはもっと大変なんだけど、まずは一仕事終えた。
大汗かいてくるまに乗り込み、目指すは宇都宮。せっかく来たから餃子を食べて帰るのだ。
ルームミラーを見ると、いっぱいにドカオのひょうきんな顔が映っている。
…ごめんな。





下道をとことこと走り、以前住んでいたというまーちさんの案内で宇都宮へ。餃子屋さんだらけ。


 (中国のなんちゃってディズニーリゾート?)


 (…なにを食わされるんだろう)

あやしげな店をパスし、やってきたのは宇都宮餃子の王道「みんみん」。
焼餃子・揚餃子・水餃子・ご飯・ビールの5点以外にメニューはない、ストレイト餃子ストア。







う・ま・いですねー。(所ジョージ風)お土産に買って帰ろう。




さて、帰ろう。今日も栃木は午後から夕立に見舞われた。
くるまだとひょいと肩をすくめてワイパーONだ。楽だね。
でも、それだけだね。
まーちさんと、なんでオートバイに乗るのか話をしながら帰る。
東北道は詰まっているけど渋滞なし、外環はずーーーっと渋滞。
ぼくの家に着いたのは真っ暗になった夜8時。

レールをセットし、ブレーキで制動できない200kgを脂汗を流しながら降ろした。
ブレーキの代わりに、まーちさんが膝でリヤタイヤを押さえるという機転を利かせて
くれてました。サーキット走行で疲れたあと、一人でこれをやっている人たちは、すごいね。
ようやくドカオが定位置に還ってきた。
たった360kmを12時間かけて。


破損したカウル類を家に投げ込んでまーちさん宅に向かい、レールほかをお返しする。
1日たっぷり走ってくれたハイエースを満タンにしてあげて、返したその足でまーちさん
おすすめのラーメン屋さんへ。



1日ありがとうございましたと祝杯(?)を挙げてラーメンを食べる。ビールがうまい。うまい。
シンプルなスープと玉子麺の味わい深いラーメン。生きている幸せを噛み締めるような夕食。
真剣にもう一杯食べようかと思うくらいうまかった。

長い1日を終え、湧き出てくるのは感謝の念。まーちさん、汗だくの1日につきあってくださり
ほんとにほんとにありがとうございました。