昨夜は、久しぶりに夜空を見上げた。
皆既月食。しかも晴れ。
絶好の天体観測日和。

お誘いがあって、とある小さな天文ドームで見ることになった。
いつも、まっ暗闇のキャンプ場の片隅でやっていたので、人に囲まれてドームの中で星見というのは、ちょっと安心する。

この日の月例は14.9。ほぼ満月で、明るいったら無い。
ドームの中、足許にくっきりと影ができるくらい。
Nikon製の大きな主鏡では、まぶしすぎて月を直視できないので、ムーングラスという部品を使った。
接眼部にあてるフィルターで、機能はサングラスと同じ。
相手が月なので、その名もムーングラスというそうだ。
上の写真だと暗すぎて見えないけど、月のすぐ近くにシルエットになっているくし型のものがカウンター・ウエイト。
主鏡はその下の筒。

(あ、主鏡がウエイトの影になってしまった)
主鏡は年代物で、もはやニコンにもメンテできる人が残っていないため、近く廃棄されるそうだ。
もったいないなぁ、と思うけど、維持に費用がかかりすぎるのでなんともならないそうだ。
動力がないので、目標の星に向けるのも3人から4人のチームワークが要る。
大変だけど、天文部の方々の息の合ったやりとりは見ているだけで楽しくなる。
そして、古いとは言ってもそこは大物。
主鏡に映る像の迫力はなかなかのもの。
月だと、大きすぎてはみだしてしまうくらい。

クレーターからの放射状の線や、海(黒っぽいところ)がはっきりと見える。
感覚的には、月の軌道上から覗き込んでいるような気持ちになるくらい。
近い。

こちらはオリオン星雲。
肉眼では星がいくつか見えるだけなのに、写真では全く違って見えると教わり、主鏡のアイピースにお嫁様のS90を手でむりやりかぶせて撮影。
えらい手ブレに露光オーバーと、写真としてはひどい出来だけど、中央の星雲の色がよくわかる、と天文部の皆さまに好評だったのがうれしかった。
ここでたくさんの星が生まれているのだそうだ。
モードはマニュアル、MFで無限遠にフォーカスして、8秒露光。こういうときって、無限遠とマクロ、どっちがいいんだろ?

こちらはドームの外に設置したVixen ポルタ2(A80という鏡筒が付いていた)に同じくS90ハンド固定で撮った月。
倍率はこっちが月を見るのにぴったりだ。
撮ったのは…誰だろ?自分ではないと思うんだけど。
実はちょっと飲んでから行くという暴挙に出たので、あまりよく憶えていない。
誰が撮ったかわからないけど、よく撮れてるな、これ。
すでに左下からだいぶ蝕が進んでいる。
で、こんな天体ショー、しかも天気よしという日に、自分のカメラを持っていかないわけがない。
望遠鏡の脇に三脚を立て、愛用のニコンD90で撮影開始。
主鏡の迫力にも、ポルタ2の倍率にも負けるけど、がんばれ、ニコン。
以下、時間の経過とともに連続で。
レンズはここぞと70-200f2.8を持ってったけど、月が小さい…。
せめて1.4倍テレコンを着けるのだった、と悔やみながらトリミングで切りだす。

(蝕のはじまり)

(4分の1くらい進行)

(3分の1くらい。地球の影が円いことを実感する。)

(半分くらい。気のせいか、この辺から、蝕の進行が早くなったような。)
時間の関係で、天文ドームをここで撤収。
車に乗せてもらって家へ帰る途中、横断歩道やコンビニの前、ふとした拍子に夜空を見上げている人が多くいた。
家に帰ると、ちょうど蝕が最大になったところ(をちょっと過ぎてしまった)。
中天に赤黒い天体が浮かんでいる様は、得も言われぬ異様さ。


月蝕のため、満月なのに新月なみの暗さになって、月のすぐ近くにある星が肉眼で見えるようになった。
これもなんだかおかしな光景だ。

欠けた側から、だんだん月が明るさを取り戻し始める。
しばらく見ていると、月の端が強烈に輝き始めた。
皆既月食。しかも晴れ。
絶好の天体観測日和。

お誘いがあって、とある小さな天文ドームで見ることになった。
いつも、まっ暗闇のキャンプ場の片隅でやっていたので、人に囲まれてドームの中で星見というのは、ちょっと安心する。

この日の月例は14.9。ほぼ満月で、明るいったら無い。
ドームの中、足許にくっきりと影ができるくらい。
Nikon製の大きな主鏡では、まぶしすぎて月を直視できないので、ムーングラスという部品を使った。
接眼部にあてるフィルターで、機能はサングラスと同じ。
相手が月なので、その名もムーングラスというそうだ。
上の写真だと暗すぎて見えないけど、月のすぐ近くにシルエットになっているくし型のものがカウンター・ウエイト。
主鏡はその下の筒。

(あ、主鏡がウエイトの影になってしまった)
主鏡は年代物で、もはやニコンにもメンテできる人が残っていないため、近く廃棄されるそうだ。
もったいないなぁ、と思うけど、維持に費用がかかりすぎるのでなんともならないそうだ。
動力がないので、目標の星に向けるのも3人から4人のチームワークが要る。
大変だけど、天文部の方々の息の合ったやりとりは見ているだけで楽しくなる。
そして、古いとは言ってもそこは大物。
主鏡に映る像の迫力はなかなかのもの。
月だと、大きすぎてはみだしてしまうくらい。

クレーターからの放射状の線や、海(黒っぽいところ)がはっきりと見える。
感覚的には、月の軌道上から覗き込んでいるような気持ちになるくらい。
近い。

こちらはオリオン星雲。
肉眼では星がいくつか見えるだけなのに、写真では全く違って見えると教わり、主鏡のアイピースにお嫁様のS90を手でむりやりかぶせて撮影。
えらい手ブレに露光オーバーと、写真としてはひどい出来だけど、中央の星雲の色がよくわかる、と天文部の皆さまに好評だったのがうれしかった。
ここでたくさんの星が生まれているのだそうだ。
モードはマニュアル、MFで無限遠にフォーカスして、8秒露光。こういうときって、無限遠とマクロ、どっちがいいんだろ?

こちらはドームの外に設置したVixen ポルタ2(A80という鏡筒が付いていた)に同じくS90ハンド固定で撮った月。
倍率はこっちが月を見るのにぴったりだ。
撮ったのは…誰だろ?自分ではないと思うんだけど。
実はちょっと飲んでから行くという暴挙に出たので、あまりよく憶えていない。
誰が撮ったかわからないけど、よく撮れてるな、これ。
すでに左下からだいぶ蝕が進んでいる。
で、こんな天体ショー、しかも天気よしという日に、自分のカメラを持っていかないわけがない。
望遠鏡の脇に三脚を立て、愛用のニコンD90で撮影開始。
主鏡の迫力にも、ポルタ2の倍率にも負けるけど、がんばれ、ニコン。
以下、時間の経過とともに連続で。
レンズはここぞと70-200f2.8を持ってったけど、月が小さい…。
せめて1.4倍テレコンを着けるのだった、と悔やみながらトリミングで切りだす。

(蝕のはじまり)

(4分の1くらい進行)

(3分の1くらい。地球の影が円いことを実感する。)

(半分くらい。気のせいか、この辺から、蝕の進行が早くなったような。)
時間の関係で、天文ドームをここで撤収。
車に乗せてもらって家へ帰る途中、横断歩道やコンビニの前、ふとした拍子に夜空を見上げている人が多くいた。
家に帰ると、ちょうど蝕が最大になったところ(をちょっと過ぎてしまった)。
中天に赤黒い天体が浮かんでいる様は、得も言われぬ異様さ。


月蝕のため、満月なのに新月なみの暗さになって、月のすぐ近くにある星が肉眼で見えるようになった。
これもなんだかおかしな光景だ。

欠けた側から、だんだん月が明るさを取り戻し始める。
しばらく見ていると、月の端が強烈に輝き始めた。
