印象に残っている出来事を時系列に沿って書いている。
2000年6月某日・・・
店舗の内装工事も終わるかという頃に従業員の募集をすることにした。
小さな治療院なので日本だったら俺一人でやるところなのだが、労働許可証を取得するためには
タイ人従業員を4人雇用しなければならない。
タイ人従業員、しかもマッサージ師・・・どうするか。
この時点で考えたのは・・・1:他所の店に行き引き抜く、2:就職情報誌に掲載する・・・
1の引き抜きだが新規オープンの店で、しかも日本式マッサージという彼らからしたら未知のことをやろうとしている店に、
好んで来る奇特なマッサージ師がいるか?ということだ。
・・・・・というわけで2の就職情報誌に広告を掲載することにした。
しかし、就職情報誌なるものがあるのかどうかも知らなかった。
当時、頼りにしていたタイ関係のネット掲示板で質問してみた。
その掲示板では答えは返ってこなかったが、それを見ていた風来坊師匠からメールが届いた。
タイにはワタサンやワタジャックという会社から発行されている就職情報誌があるとのことだ。
それぞれの会社から「ガーン」や「ガーン・ワンニー」などという名前で就職情報誌が発行されている。
開業予定のテナントの隣が本屋だったのでそこでワタサンの就職情報誌を購入した。
記載されていた電話番号に電話する。
「求人広告を掲載したいのだけれど・・・」
相手:「○×△●×▲■□」・・・何言ってるかわからない。
ダメだ・・・・ワタサン社に直接行くことにした。
スクンビットからタクシーで100B超の距離のところだっただろうか、ワタサン社に着いた。
受付で求人広告を掲載したいと伝えると、通じたようで応接室に通された。
すぐに若い女性が来た。営業の女性のようだ。
「こんにちわ!」と日本語で挨拶してきた。
日本語話せるの?と尋ねると「少し!」と答えた。
少し!というのは本当で、その後彼女から日本語を聞いたのは別れ際の「サヨナラ」だけだった。
マッサージ師を募集したい旨を伝えると勤務時間、給料、その他・・・記載すべきことを色々とアドバイスしてくれた。
彼女と打ち合わせをしている間、日本人が珍しいのか次から次へとワタサンのスタッフがやって来ては日本語で話しかけてくる。
日本語と言っても「コンニチハ」「オイシイ」「アリガトウ」とか、その程度だ。
まっ、就職情報誌の会社に日本人が単独で来るなんて滅多に無いだろうからな。
翌週の号から掲載されるようにお願いしてワタサン社を後にした。
これで何とか求人広告を掲載することができた。
求人広告が掲載された日。
早速、1件の問い合わせがあった。これを逃すまいと必死だった。
片言のタイ語を話す外人の必死さに恐怖を感じたのか、最初に電話をかけてきた人が面接に来ることはなかった。
それでもその日の内に数件問い合わせがあり、その内の2人が翌日に面接に来るというところまで漕ぎ着けた。
つづく
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