こんにちは、酔っぱらいです。
1991年10月・・・
プロテストに合格して何か変わったことがあるかと言えば、個人用のロッカーが与えられたことだ。
ロッカーと言っても扉のあるタイプではなく、下の画像のようなものの一マスだ。
まあ、でもね、、これが嬉しかったんだよね。
それ以外は特に何も変わりない。
あっ、一つだけあった。
ボクシングの試合をライセンス提示すれば無料で観れるようになった。
タイトルマッチ以外という制限はあったけどね。
練習内容は特に変わらず今まで通り・・・
ヘッドギアをプロテスト合格を機に購入した。
この当時はウィニング、レイジェスのどちらかを選択する人が多かったと思う・・・国産のウィニングが多かったかな。
USA製のエバーラストなんていうのもあったが、他のメーカに比べ高価だったと思う。
俺はレイジェスを選択した。価格は9800円だったか12800円だったか、、、
この頃、宮田ジムはといえば、、会長は自主興行の準備で忙しそうだった。
12月に宮田ジム初めての興行を開催することになっていた。
メインは日本ランカーだった阿部健一氏でセミで真部氏や笠島氏の試合だった。
とにかく会長は時間があれば電話をしていた。前売りのチケットを販売するために関係先に電話をしていたのだと思う。
結局、、阿部氏は草加有沢ジムの小山豊氏と対戦し判定負け・・以前書いたが、ボクシングはこれが最後の試合となった。
笠島氏も敗れ、、真部氏だけが勝ったのだったと思う。
メインが日本ランカー同士の試合としてはかなり大勢の観客が入ったのではないだろうか。
興行としては大成功だったようだ。
1992年1月某日
いつものように昼に練習に行くと、「デビュー戦決まったよ!」と会長より伝えられた。
3月6日、、俺の誕生日じゃん
対戦相手にとってもデビュー戦だ。
その興行自体が4回戦の試合経験のない選手を集めたものだ。
だから出場する選手全員デビュー戦。
ポスターに顔写真も載った。全員4回戦だからね。
メインイベントがあるような興行だと4回戦は名前だけだったりする。
この頃、普段の体重は54キロ台だったと思う。
階級はフライ級。50.8キロ
体格的にジュニアフライ(48.9キロ)まで落とせそうだったが、地獄を見そうなのでフライ級にした。
試合が決まると、練習が厳しくなった。
それまでスパーリングは2ラウンドだったが、3ラウンドやるようになった。
会長のミット打ちも、スパーリング以上に疲労する激しさだった。
昼専門だった練習も、スパーリングやる日だけは夜に来るように指示された。
夜の方がスパーリング相手が大勢居るからという理由だ。
学校の授業が午前で終わった日は一度家に帰ってから、再び1時間近くかけてジムまで通うことになった。
ロードワークも再開した。朝ではなく夜に・・・このデビュー戦の時が一番真面目にやったかな。
近所の中学校の周囲が750mあったので750mダッシュして200mほどゆっくり走り、再び750mダッシュするってことを繰り返して5キロ走った。
練習量が増したこともあり2月の中旬には自然に53キロ台まで落ちていた。
試合の10日前くらいから減量を始めた。
今のボクサーの減量方法は知らないが、当時教えられた減量方法は単純明快。
夜間の睡眠中で500g汗で減る。昼間は普通に生活していれば500~800g位は汗と尿で減る。
そして練習で汗をかけば1000~1500g減る。
合計で2000~2500g/日減るということだ。
そこで飲食量を1日で減った分のマイナス300gにすれば10日間で3キロ減るということになる。
1日2000g汗と尿で減るとしたら飲食量を1700g/にすれば良いというわけ。
食べるものや飲むものの種類に制限はない。カロリーはいくら摂っても構わない。
むしろカロリーは摂取するように指示されていた。激しい運動するからね。
1日1700g摂取できるのだから、全然大変じゃないじゃん!って思ったアナタ・・・これが大変なのですよ。
練習で1000~1500gの汗をかいているのだから、そこだけでも同量の水分摂取が必要なわけでしょ。
それが固形物合わせて1700gだからね。
食べ物で1000g摂取したら水分は700gしか摂れないのですよ。
きつかったね~
減量開始した10日前の時点では練習も激しいので1500g減るが、試合5日前からは練習量を落としていくからね
試合前日はシャドー2~3ラウンドやってお終いだから、汗もかかない。
そうすると、固形物、水分の合計700gしか摂れないわけですよ。
腹が減って大変だったという記憶は無いが、水分量が制限されてたのがきつかったね。
そして、いよいよ試合当日の朝を迎えた。
つづく・・・
クロちゃん自由キャンプサイトの解説動画UPしました。
↑画像をクリックすれば観れます。
ブログランキングに参加しております。1クリックお願いします。