Carlos Ruiz Zafon著『The Angel's Game』を読了。Carlos Ruiz Zafon(カルロス・ルイス・サフォン)は、スペインの作家で、前作『The Shadow of the Wind』(邦題:風の影)がベストセラーになりました。当時この『The Shadow of the Wind』を読んで、独特の雰囲気のある物語に引き込まれ、素晴らしい作家に出会ったと思ったものです。バルセロナを舞台にした作品で、バルセロナの町の地名が細かに出てきて、迷宮のような世界を感じさせます。
今回読んだ『The Angel's Game』もバルセロナを舞台にしています。デーヴィッドという作家の男性が主人公で、コレリという謎の男性と執筆の取引をすることで、悪夢のような出来事に次々に見舞われていきます。
サフォンは、とても比喩の使い方がうまいです。村上春樹を感じさせる比喩のうまさです。ただ、書いていること自体はとてもどろどろとしていて、村上春樹とは違いますけれど。
また、登場人物がよく泣いたり、感情を簡単に表に出します。とくに女性。これは、スペインの気質なのかわかりませんけれど、ちょっと自分の感覚とは違うかなと思いました。まあ、時代設定も1920年頃なので、その時代の女性の雰囲気なのかもしれません。
物語自体はちょっと現実か非現実かと考えて読むと頭が混乱してしまって、またちょっと鬱々とした、ダークな内容なので、読後感はいまひとつです。ただ、話に引き込まれて、次々に展開していく様、それぞれの登場人物の人生というものなど、読むに値する要素はいろいろありました。
それから、『The Shadow of the Wind』と、書店や「忘れられた本の墓場」など僅かな点で『The Angel's Game』とリンクする要素を持っています。独立した作品としてもちろん読めますが、まずは『The Shadow of the Wind』を読むことをおすすめします。amazonを検索したところ、『The Shadow of the Wind』=『風の影』の読者レビューにおいてもかなり好評です。翻訳によって質が落ちる場合もあるのですが、この本はきっと良いのでしょう。
残念ながら、『The Angel's Game』はまだ邦訳が出ていないようです。
『The Angel's Game』は2008年の作品です。実は、発売年か次の年くらいにこの本を買ったのですが、病気になって筋力が衰え、少し読んだのですが、重い大きな本(約600g)を手で支えるのが難儀になって、またHBが低くて集中力がなくなったのもあって、読むのをやめていました。今月になって再度読み出し、無事読了となりました。現在では、普通のペーパーバックサイズを本屋さんで見かけます。
それにしても、日本の文庫本サイズって、片手で支えられるサイズで、良いです。まあ最近は、Kindleなどで、洋書も重い思いをせずに読めますね。ただKindleって、ベストセラーや最近の本などでは、日本語書籍はほぼないです。ちなみにオランダ語もほぼないです。私はKindle派なので、なんとか充実しないかなあと思っているのですが、無理なのかな。
体調は良好です。
しかし、最近の血液検査で、γ-GTPやALTなど肝臓系に黄色信号が…。お酒は飲まないので、薬剤性肝炎かなと思うのですが、次回の診察(10月!)のときに訊いてみようと思います。
今回読んだ『The Angel's Game』もバルセロナを舞台にしています。デーヴィッドという作家の男性が主人公で、コレリという謎の男性と執筆の取引をすることで、悪夢のような出来事に次々に見舞われていきます。
サフォンは、とても比喩の使い方がうまいです。村上春樹を感じさせる比喩のうまさです。ただ、書いていること自体はとてもどろどろとしていて、村上春樹とは違いますけれど。
また、登場人物がよく泣いたり、感情を簡単に表に出します。とくに女性。これは、スペインの気質なのかわかりませんけれど、ちょっと自分の感覚とは違うかなと思いました。まあ、時代設定も1920年頃なので、その時代の女性の雰囲気なのかもしれません。
物語自体はちょっと現実か非現実かと考えて読むと頭が混乱してしまって、またちょっと鬱々とした、ダークな内容なので、読後感はいまひとつです。ただ、話に引き込まれて、次々に展開していく様、それぞれの登場人物の人生というものなど、読むに値する要素はいろいろありました。
それから、『The Shadow of the Wind』と、書店や「忘れられた本の墓場」など僅かな点で『The Angel's Game』とリンクする要素を持っています。独立した作品としてもちろん読めますが、まずは『The Shadow of the Wind』を読むことをおすすめします。amazonを検索したところ、『The Shadow of the Wind』=『風の影』の読者レビューにおいてもかなり好評です。翻訳によって質が落ちる場合もあるのですが、この本はきっと良いのでしょう。
残念ながら、『The Angel's Game』はまだ邦訳が出ていないようです。
『The Angel's Game』は2008年の作品です。実は、発売年か次の年くらいにこの本を買ったのですが、病気になって筋力が衰え、少し読んだのですが、重い大きな本(約600g)を手で支えるのが難儀になって、またHBが低くて集中力がなくなったのもあって、読むのをやめていました。今月になって再度読み出し、無事読了となりました。現在では、普通のペーパーバックサイズを本屋さんで見かけます。
それにしても、日本の文庫本サイズって、片手で支えられるサイズで、良いです。まあ最近は、Kindleなどで、洋書も重い思いをせずに読めますね。ただKindleって、ベストセラーや最近の本などでは、日本語書籍はほぼないです。ちなみにオランダ語もほぼないです。私はKindle派なので、なんとか充実しないかなあと思っているのですが、無理なのかな。
体調は良好です。

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