goo blog サービス終了のお知らせ 

Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

映画「Out There」@ロッテルダム国際映画祭2017

2017-01-27 12:40:16 | Movie
今年もロッテルダム国際映画祭(IFFR)のシーズンがやってきました。今年もいくつかの映画を観に行くつもりです。
まずは金曜日に行き、「Out There」という映画を観ました。台湾で生まれ、一人で日本に暮らす青年が主人公です。インタビューと、白黒の日本が舞台のパートとカラーの台湾が舞台のパートが混ぜこぜになって話が展開します。インタビューは映画監督が配役探しのためのインタビューをするという設定で行われていて、主人公の馬(マ)が実際に考えて受け答えしていて、リアルさがあります。彼の日本語は95%以上自然な感じの日本語です。台湾がふるさととして自分が生きる場所という気持ちがせず、日本もやはり違うと感じる、自分がフィットしない感じがよく表現されていました。
台湾のパートでは、台湾の歴史にふれ、彼の両親が中国から台湾に渡ってきて、米国に移住しようというプランがあったことなどが明かされます。
良い映画だなあ、工夫もたくさんあっていいなあと思っていたのですが、いかんせんこの映画、ちょっと長すぎます。第二部では、台湾の廃墟となった映画館やプール、住宅、野原などが長く移されて、バックグランドはピアノの音だけというシーンがいくつもありました。監督は記憶の旅のようなことを表現したかったのかもしれませんが、退屈な印象が強かったです。
また、幻想の女性がちょこちょこと出てきますが、それもいまひとつ意味が分かりにくかったです。ここら辺を整理して、1時間半強くらいの映画にすればすごく良かったのではと思いました。
伊藤丈紘監督がロッテルダムにいらしていて、この映画のあとで質疑応答などに答えていました。

映画「LA LA LAND」@WolffCity2

2017-01-06 15:26:59 | Movie
映画「LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)」の良い評を聞いたので見に行ってきました。ミュージカルとのことで最初はまったく興味がなかったのですが、アメリカで大ヒット、古いミュージカル映画とは違う新しい楽しさがあるというので、どんなのかなあと思い、見る気がでてきたのです。
といってもオランダでは年末に公開されたけれど、あまり行きやすいところの映画館で良い時間にやっていませんでした。それでユトレヒトのあまり行かない場所にある映画館へ。とても古い感じの建物の歴史を感じさせる映画館の、小さ目のホールでした。
お客もぱらぱら程度。ミュージカル?とまったく乗り気でない夫を引きずって、行きました。
ミュージカル色(歌って踊って)はところどころで、きちんとした良いストーリーがあり、とても楽しめました。映画を観ているなという雰囲気が存分に味わえました。
主役のライアン・ゴスリングってあまり好きな俳優じゃなかったんですが、この映画では優しいジャズピアニストの役がぴったりで良かったです。ヒロインのエマ・ストーンもあの大きな目が印象的で素敵でした。
最後のシーンが素晴らしくて、なんかぜんぜん違うんですけれど「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストと同じような感動を感じました。
監督はデミアン・チャゼル。まだ31歳。前作の「セッション」で注目を集めたばかりです。「セッション」での鬼音楽教師役J・K・シモンズのちょい役で出てきます。
今年1月8日発表の2017年ゴールデングローブ賞で史上最多7部門を受賞したというニュースをついさっき知りました。
是非映画館で見るといい映画です。

映画「ROUGE ONE」@Cinemac

2016-12-25 19:57:45 | Movie
クリスマスの日に映画「ROUGE ONE(邦題 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー)」を見に行ってきました。3Dで見ました。満員でした。
主人公のジン役のフェリシティ・ジョーンズは、今年映画館で見た「インフェルノ」のヒロインだったし、最近テレビで見た「博士と彼女のセオリー」でスティーブン・ホーキング博士の妻役もしていたので、今年印象に残った女優さんになりました。オックスフォード大学出身で聡明だからか、自立心の高い、頭の回転の速い役が似合っていますね。少し口元がきりっとしていないので、あまりキツイ感じの顔でなくて、特徴を感じます。
ストーリーはスターウォーズシリーズの外伝という位置で、メインのキャラクターは皆、新しい顔ぶれです。ただ、少しだけダースベイダーやレイア姫、C3PO、R2D2などが顔を出してくれます。
テンポが良くて、ストーリーもわかりやすく、楽しくあっという間に過ぎました。ルーク・スカイウォーカーの生涯に焦点を当てたスターウォーズシリーズですが、実際には数多の人々の命をかけた闘いがこの宇宙にはあるのだということに思いを馳せることができ、心が熱くなりました。
子どもから年配の人までが楽しめる「スターウォーズ」というブランドができているなあと思いました。

映画「Arrival(メッセージ)」@アムステルダム

2016-11-20 17:27:36 | Movie
映画「Arrival(邦題メッセージ)」を見たくて、アムステルダムのKriterionという映画館へ行ってきました。公開時には色んな映画館でやっていたのですが、時期を逃してしまい、今ではやっている映画館も少なくなりました。オランダではこの映画あまりヒットしませんでした。でもなかなか良い映画だというのはところどころで見聞きするのですが、やはりエンターテイメント度は少し低めの映画で、どちらかというとアートシネマ系の映画という印象です。
わかりにくい部分もあって、原作を読んでいるともっとよく理解できたのかなあと思いました。
でも、仕掛けというか、ぐっとくる部分は成功していて、見たあと、あーこういうことだったんだとか、未来がわかるということはどういうことなんだろうとか、考えさせられる映画でした。
知っている俳優はForest Whitakerだけでしたが、主演のAmy Adamsはとても良い演技で、映画のトーンとよく合っていると思いました。
エイリアンの言語をどうやって理解するか試行錯誤するさまは興味深かったです。
ほんとうに未来にエイリアンと遭遇した場合、やはり彼らの意図を知るためには、コミュニケーションが必要で、そのためには彼らの言語と私たちの言語のパズルを解くことが必要になるんだろうなあと思います。
また他の言語を理解するということは、その言語で考えるということで、つまり思考を自分の中に取り入れるということであるという示唆も興味深かったです。
色んな面で、とても面白い映画だと思いました。


映画「Inferno」@Cinemac

2016-10-25 13:10:18 | Movie
映画「Inferno」を見に行ってきました。
ダン・ブラウンの本の映画化です。去年には撮影が終わっていたはずなのになかなか公開になりませんでしたが、噂によると「スターウォーズ」の映画とバッティングして、一年先に延ばされたとか。
監督はロン・ハワード。そして主役の教授役はトム・ハンクス。「天使と悪魔」「ダヴィンチコード」とどちらも本も読み、映画も見ました。トム・ハンクスがちょっと年老いた感じが印象に残りました。
「Inferno」ですが、本とはいろいろとちがっている部分がありました。でも、舞台になるフィレンツェ、ベニス、イスタンブールは変わりなし。旅行で行ったフィレンツェ、ベニスの風景が懐かしかったです。
一冊の本、それも複雑な内容で二転三転する内容を、二時間の映画にまとめているので、かなり目まぐるしい展開です。本を読んでいない人が、映画だけできちんとストーリーを理解できるのかちょっと疑問です。
アカデミー賞などからは程遠い作品ですが、2時間、飽きずに楽しめました。それなりに良かったです。
The Provost役のイルファーン・カーン(Irrfan Khan)が存在感があって、印象に残りました。

映画「STAR TREK BEYOND」@Cinemac

2016-08-07 09:20:15 | Movie
映画「スター・トレック BEYOND(Star Trek Beyond)」を見に行ってきました。3Dの映画でした。
ジェームズ・T・カークとスポックの若い時代に焦点を当てた映画三部作の最終作です。
最初の二作は、J・J・エイブラムスが監督だったのですが、今回は違ってジャスティン・リン。どうかなと思って見たのですが、とてもよかったです。二時間ほどのコンパクトな長さで、ジョークも散りばめられ、伏線もばっちりで、よい脚本だなあと思いました。
スポック役のザカリー・クイント、うまくはまっています。ザカリー・クイントはドラマシリーズの『HEROES』のサイラー役をしていた俳優です。
カーク役のクリス・パインは、わたしとしてはあまり好きな感じじゃないんですが、オリジナルシリーズのカークに面影が似ているそうです。
宇宙の戦闘のシーンなど、見ごたえがありました。
音楽も楽しめましたよ。

映画「レヴェナント: 蘇えりし者」@Pathé Rembrandt(ユトレヒト)

2016-02-29 13:43:01 | Movie
「レヴェナント: 蘇えりし者」を見てきました。
ディカプリオがオスカーをとりましたね。また監督賞もとりました。
前評判が良かったのと、音楽が坂本龍一とAlva Notoで興味があったので見に行ったのですが、映画のストーリー自体にはあまり関心が持てず、ふつうなら見に行かない作品です。
二時間半強の眺めの作品で、雪が降る寒そうな広大な景色の中、主人公のグラスが大けがをしながら、必死に自分を裏切った男を復讐しようと追いかける話です。
景色が雄大で、とても素晴らしかったです。
話自体や演技はわたしにはあまり訴えるものはありませんでした。
音楽は耳障りな電子音が時折使われ、それが何故か強い緊張感を醸し出していました。しかし、戦メリやラストエンペラーのような耳にこびりつくような印象的なメロディーはなく、平板と言えば平板な感じもしました。
うーん、わたしの好みの映画ではなかったですね。
体調はほぼ平常になりました。




映画「An(あん)」@Springhaver(ユトレヒト)

2016-02-21 11:15:54 | Movie
河瀬直美監督作品「An(あん)」を見に行ってきました。
ロッテルダム映画祭でも今年出品されていて好評だったのですが、一般公開されるという告知が出ていたので、映画祭では見ませんでした。
ユトレヒトのSpringhaverという映画館は初めて行きました。小さな古い映画館でした。カフェが併設されていて、かなり混雑していました。
たまに日本映画がオランダで公開されますが、行くとぱらぱらとしか人が入っていないことが多いのですが、今回は半分以上席が埋まっていました。
映画は、小さなどら焼き屋を舞台とした話で、無口な店長(永瀬正敏)が一人でどら焼きを焼いているところに、70歳半ばの女性(樹木希林)がやって来て、アルバイトをしたいと言い出します。最初は断っているのですが、この女性が作った粒あんがとても美味しく、あん作りをやってもらうということでアルバイトに来てもらいます。
この女性は手が少し不自由です。そして、この秘密の多そうな女性の過去がこの映画のテーマでもあります。
こんな展開になるとは知らず、えっと思いました。
淡々とした映画で、四季を描きながらストーリーを起承転結させる日本映画によくあるパターン。
でも出演者が渋い演技で、よかったです。
女子中学生ワカナの役の女の子が、ちょっと演技が硬いというか台詞が一本調子でいまいちかなと思いました。この女の子、内田伽羅といって、樹木希林の孫、つまり本木雅弘の娘なんですね。
落ち着いた、ほっこりとした良い映画で、どら焼きが食べたくなりました。
体調はまだ風邪が抜けませんが、一応OKです。

映画「シェル・コレクター」@ロッテルダム国際映画祭2016

2016-02-09 11:14:34 | Movie
先週の月曜日の午後に、坪田義史監督の「シェル・コレクター」を見ました。
舞台挨拶に、監督、女優、映画内で使われる特殊映像の製作者などが来ていました。プロデューサーも3人くらい来ていて大所帯。日曜日には、主演のリリー・フランキーも来ていたそうで、でも忙しいのですぐ日本に帰ってしまい、この日はいなくて少し残念でした。
原作はケニア沖の孤島を舞台にしていますが、ここでは南西諸島の離島です。実際にはトカラ列島のどこかで撮影したそうです。
リリー・フランキーは引退して島で貝を収集してくらす盲目の老人の海洋学者を演じていて、とても良く役に合っていて、よかったです。
原作に忠実なのかどうかわかりませんが、絵を描いていたが奇病に侵され、手が思うように動かなくなって絶望している女性が浜に流れ着いているのを助けて家に入れます。彼女のシーンがなんか過剰でいまひとつでした。
景色は美しいし、主人公の設定も興味深いんですが、全体として、あまり感動するとかではありませんでした。
この映画祭では観客が1から5の中で点数をつけて評価するのですが、残念ながらわたしの評価は2。期待が大きすぎたのかも知れません。最初の何十分かはとても良かったのだけど……。
体調は良好です。



映画「Greater Things」@ロッテルダム国際映画祭2016

2016-02-04 12:50:12 | Movie
三本目は、Vahid Hakimzadeh監督の「Greater Things」。何を見ようかとロッテルダム映画祭のサイトで、あなたの好みの映画を簡単サーチというようなページがあって、それに私の好みを入れたら、第一位になったのが、この映画。イラン系イギリス人監督の映画ですが、東京の家が舞台の一つになり、桃井かおりや近藤等則が出演しているので、見ることにしました。
でも、いまひとつでした。
クリエイティブな仕事をしている人たちの話なんですけど、何か抽象的というか、まあそれが売りなんでしょうけど、わかりにくかったです。
ロンドンで建築の仕事をしている男性と、リトアニア出身でロンドンで力仕事をしながらボクシングをしている男性が、それぞれ東京にやってきます。建築のほうの男性は、現代アート的な家に住む夫婦の妻(桃井かおり)のほうと接触ができていき、夫のほうは、ボクサーの男性とつながりができます。
私の理解力が足らないんだと思うんですけど、アートフィルムと言えばそれまですが、何かもの足りなかったです。
最後のほうで、桃井かおりと建築家が旅で訪れる(森の中に風景を見渡せる大きな鳥小屋のような小屋がある)
場所は日本国内のどこかとでしょうが、不思議な場所だなあと思いました。
この映画祭の開催中、シンボルマークの虎が町のあちこちで見られます(写真)
体調は良好です。