試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄103系津田沼電車区301F [Tc131] (クハ103-130,131 運転台側金属ワッシャー式車体高嵩上施工)

2017-08-15 21:01:46 | 国鉄/JR103系出場:総武・中央線
好循環。

全車の改修が完了し2社混結による国鉄103系ツヌ301F-1が再出場した。
グリーンマックス製クハ103形でKATO製中間車8両を挟む構成は変わらない。
その代わり塗装変更車だったKATO製サハ103-459が廃され統一感は強まっている。




国鉄103系ツヌ301F (1979/4)。
ツヌ301F-1:Tc131-M684-M'840-T458-M685-M'841-T459-M686-M'842-Tc130
※クハ103-131,クハ103-130 ベンチレーター交換。

ツヌ301Fは津田沼区103系投入の第一陣に該当する。
中間車8両は新製投入されたがクハ103形は品川区から転入した初期形冷房改造車と組成された。
クハ103-130,クハ103-131は津田沼区転入直前の1979年1月に冷房改造が施された。
誉れある津田沼区初の103系は全車冷房車で運用に就いている。
ちなみに当初は限定運用だったらしい。
ツヌ301Fは1979年2月の転入から1985年頃までは長らく組成変更も無く推移していた。
1986年に入りクハ103形がクハ103-821,クハ103-828(←ツヌ311F)に差し替えられた。
その後ツヌ301F(Tc821)はツヌ304F(Tc179)と編成番号が入れ替わりツヌ304F(Tc821)に繰り下がっている。
一方クハ103-130,クハ103-131は新たにモハ103-343以下8両と組みツヌ320Fへ異動した。
早くも1987年4月にはモハ103-665以下8両との組成に変更され編成番号もツヌ313Fに改められた。
これも長くは続かず1990年5月の車両更新工事施工と同時に陸前原ノ町区へ転出し習志野区を去っている。
ツヌ304F(Tc821)を名乗ったモハ103-684以下8両は長期に渡り習志野区で活躍した。
同一編成を組んだクハ103-130,クハ103-131とは対照的な運命を辿ったと思う。


ツヌ304F-2 (1986/8)。

ツヌ301F-1の改修はKATO製クハ103-821,クハ103-828(ツヌ304F-2)の改番投入が切っ掛けとなった。
モハ103-684以下8両を共有するツヌ301F-1はその恩恵に授かったと言えよう。
車両番号再転写はTOMIX製High-Grade製品用ブロックインレタを全面的に採用した。
これにより入場前の乱れた車両番号が一掃されている。
KATO製中間車で唯一の塗装変更車だったサハ103-459は車体更新を行いメーカー塗装車体に改めた。
その結果ツヌ304F-2は全車メーカー塗装車で統一され好循環に繋がっている。
グリーンマックス製クハ103-130,クハ103-131は入場と同時にKATO製Assyベンチレーターに交換した。
徐々に編成毎のベンチレーター統一を進めてきたがツヌ301F-1もその輪に加わった。


車体更新を施したサハ103-459。

改修で最重要項目だったクハ103-130,クハ103-131の運転台側車体高嵩上は無事成功した。
他社製クハ103形と比べ屋根R以上に違和感を抱かせたのが運転台側車体沈下だった。
金属ワッシャー式車体高嵩上施工により沈み込む雰囲気が廃され離合時の微妙な感覚を拭えたと思う。
LP402前照灯のクハ103形初期形冷房改造車(黄色5号)は在籍数が非常に少ない。
KATO製クハ103-113,クハ103-114(ツヌ302F-1)との小世帯でクハ103-130,クハ103-131の外観向上効果は大きい。


ツヌ302F-1 (1980/4)。

1979年頃がプロトタイプの編成はツヌ302F-1の他にツヌ304F-1,ツヌ306F-1が在籍する。
何れもクハ103形は非冷房車でツヌ301F-1とは趣が異なる。
このうちクハ103-48,クハ103-71(ツヌ306F-1)はTOMIX製High-Grade製品でディテールレベルが高い。
但し塗装変更車が減点対象でクハ103-130,クハ103-131とは低いレベルの共通項を持つ。
運転台側車体高嵩上によりクハ103-48,クハ103-71の雰囲気に多少は近付けられたと思う。


ツヌ306F-1,ツヌ301F-1 (TOMIX製High-Grade製品,グリーンマックス製)。

ツヌ304F-1はKATO製一般形クハ103-103,クハ103-104が先頭に立つ。
クハ103-103,クハ103-104は動態保存名目を有し比較的原形に近い。
各部への色挿しと銀河モデル製ワイパー取付が目立つ程度でLP402前照灯はライトレンズ塗装再現を守っている。
銀河モデル製ワイパーがクハ103-130,クハ103-131との統一感を醸し出してくれた。
そのため離合時の違和感は思ったより抱かない。
車体高が高目のKATO製クハ103形非冷房車との差異もかなり緩和されたと感じる。


ツヌ304F-1 (1979/4)。

行先表示類は[27C 三鷹]のままとした。
これは銀河モデル製ワイパー取付の影響で前面窓セルが取外せなかった事に拠る。
ツヌ304F-1とツヌ306F-1が101系用[津田沼]幕で被るためツヌ301F-1をフィルム幕の[津田沼]に改めたかった。
行先表示器部のセルを切断すれば変更が可能ではあった。
しかしグリーンマックス製前面窓セルの予備品が無く失敗を恐れ断念に追い込まれている。
代替手段はステッカーに劣化の見られるツヌ306F-1の行先変更になると思う。




ツヌ301F-1サイドビュー(クハ103-131:運転台側車体高嵩上施工,KATO製Assyベンチレーター化)。

ツヌ301F-1は初期出場編成ながら大きな動きは中間車の異動が大半を占めた。
クハ103-130,クハ103-131は小変更で留まっていたがKATO製Assyベンチレーター化により雰囲気が変わっている。
KATO製モハ103-684以下8両のAssyベンチレーター化はクハ103-130,クハ103-131の色温度に近付ける目的だった。
それが今になって逆の作業を行う展開になるとは思いもしなかった。
ただグリーンマックス製103系の屋根上コントラストを考えるとAssyベンチレーター採用が幸いした。
クハ103-130,クハ103-131のベンチレーター交換も好循環に恵まれたと言えよう。

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