試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ103-459[ツヌ301F-1] 車体更新 (サハ103-497[ラシ307F-2] 改番:TOMIX製High-Grade製品用インレタ)

2017-08-13 21:23:09 | 国鉄/JR103系
急転。

国鉄103系ツヌ301F-1(Tc131)の改修入場ではKATO製サハ103-459をその対象から外していた。
サハ103-459はサハ103-330(朱色1号:現行LOT製品)が種車である。
塗装変更車のサハ103-459は現状のままラシ301F-1へ組み込む予定だった。


国鉄103系サハ103-459(ツヌ301F-1)。

まだ塗装被膜が許せる範囲内なら良かったが塗装変更車の中でもかなり状態が悪い。
せっかくの入場を中途半端な状態で終わらせるのが勿体なくなった。
急遽サハ103-459をメーカー塗装車に変更するべく供出可能編成を探った。
過去の組成都合でサハ103形は保留車発生に苦しんだ経緯があった。
先ず基本編成組成後に投入したバリエーション用のサハ103形を確認している。
しかし全て塗装変更車で空振りに終わった。
メーカー塗装車のサハ103形はその多くが習志野区編成(JR仕様)へ組み込まれている。
しかも大半が側扉窓支持黒Hゴム化や車両更新工事施工車化されており捻出は不可能だった。


JR103系ラシ307F (1993/10)。
ラシ307F-2:Tc805-M136-M'249-T492-M738-M'894-T497-M739-M'895-Tc812。

そこで目を付けたのがラシ307Fである。
ラシ307Fグループは13両体制でラシ307F-1:1988年4月,ラシ307F-2:1993年10月の2編成を再現可能としていた。
基準編成はグリーンマックス製モハ103-136+モハ102-249を含むラシ307F-2だった。
そのためサハ103-497(ラシ307F-2)を塗装変更車に格下げしても目立ち難い。
しかもラシ307F-1には絡まない車両で都合が良かった。
早速サハ103-459の車体更新に着手した。


入工中のサハ103-497,サハ103-459 (ラシ307F-2,ツヌ301F-1)。

サハ103-497はサハ103-325(クハ103形低運転台量産冷房車仕様:ツヌ315F)を改番し竣工させた。
ラシ307F-1はKATO製クハ103形高運転台非ATC車仕様(ツヌ307F)の組成を守っていた。
そのためサハ103-493(ラシ307F-1)は改番出来ず新たにサハ103-325を導入している。
現行LOTに相当しモハ103-685+モハ102-841(←サハ103-326,サハ103-327:元ラシ336F-1)と揃う。
但し簡易改番式が採用されているため印刷追加消去を要する。
単なる車体更新だけで終了とは行かなかった。


車体を入れ替えたサハ103-459,元サハ103-497。

ツヌ301F-1は台車交換を繰り返した都合で車輪の経年が各車で統一されていない。
一方ツヌ307F-2の走行距離はある程度均等を保っていた。
共に現行LOT台車を履いているがツヌ307F-2の状況を鑑みて車両振替は見送った。
サハ103-497は分解時に[サハ103-497]を除去し印刷追加消去へ備えている。
なお組立は元サハ103-497だけ行った。
塗装被膜の状態が極端に悪いサハ103-459をツヌ307F-2へ転用するか躊躇する。
新サハ103-497をどの様に充当するか考える時間を置くためサハ103-459は分解したままとした。


[サハ103-497サハ103-325]。

簡易改番式だった元サハ103-497は製品印刷の[サハ103-325]が残る。
サハ103-325からの改番はラプロス式印刷消去で行われていた。
よって[サハ103-325]だけを消去しないと成形色が現れる恐れがある。
マスキングテープでの養生は元[325]までを含めた。
その結果簡易改番痕と同化し乱れの少ない塗装被膜を維持できた。
ラプロス#4000→ラプロス#6000→消しゴム→磨きクロスの流れは従来通りである。


[サハ103-459]:TOMIX製High-Grade製品用インレタ。

TOMIX製High-Grade製品用インレタの転写はモハ102-840(ツヌ301F-1)から採用した新方式とした。
同一シートながら埃侵入は殆ど生じさせずに転写を終えた。
もう少し早く気付けられれば良かったが作業後半で思い立つのは最早毎度の事である。
今回はクハ103-131(ツヌ301F-1)も施工待ちで最終入場車の前に展開出来た点は珍しいと言えよう。




サハ103-459(車体更新:サハ103-497 改番)。

急いて作業に入ってしまいサハ103-497時代の記録を残せなかった。
竣工過程も一行だけで済まされていたため多少残念ではある。
ただ簡易改番式からTOMIX製High-Grade製品用ブロックインレタに変更され外観は確実に良くなった。
当然ながらサハ103-459としても状態は飛躍的に向上している。




モハ102-841+サハ103-459 (サハ103-459 車体更新)。

車体更新が完了しサハ103-459が竣工した。
これにより同一LOT製品が出自のモハ102-841と見附が揃った。
更に[千ツヌ]の電略が新たな彩りを添えている。
元サハ103-459は柚肌の激しい塗装変更車でクハ103-130,クハ103-131より見劣りしていた。
後に竣工した元サハ103-459の程度が悪い辺りは自分の技量を象徴していると思う。


措置未定の元サハ103-459。

サハ103-459の車体更新を終えた傍らで元サハ103-459が保留車になっている。
本来なら新サハ103-497として竣工予定だった。
新サハ103-497は他車両を捻出する方向で今後の転用先は全く決めていない。
取り敢えず塗料滓の除去までは進めるが場合によっては廃車も有り得るだろう。

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