試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄103系津田沼電車区302F [Tc113] (クハ103-113,114 AU75冷房改造車化)

2017-05-17 21:33:46 | 国鉄/JR103系出場:総武・中央線
復活。

KATO製103系一般形クハ103-113,クハ103-114(ツヌ302F-1)のAU75冷房改造車化が終了した。
これにより廃止された元ツヌ302F-2と同じ1980年4月へプロトタイプが繰り下がりツヌ302F-1が再出場している。
なお編成管理番号はツヌ302F-2より組成時期が前のためツヌ302F-1から変更されない。




国鉄103系ツヌ302F (1979/4→1980/4)。
ツヌ302F-1:Tc113-M687-M'843-T460-M688-M'844-T461-M689-M'845-Tc114
※クハ103-113,クハ103-114:AU75冷房改造車化。

ツヌ302Fは津田沼区103系投入第一陣に該当する。
第一陣はツヌ305F(Tc179)を除き品川区,蒲田区から転入したクハ103形が新製投入の中間車8両と組み合わされた。
一部は冷房改造が間に合わず非冷房車のまま運用を開始している。
中間車8両の冷房を活かすため冷房改造前に冷房制御スイッチを取り付けたクハ103形も存在した。
クハ103-113,クハ103-114(ツヌ302F)は1979年2月に品川区から津田沼区へ転属となった。
ほぼ原形を保った非冷房車で冷房改造は1979年11月に行われている。
夏季を跨いだ都合で前途の冷房制御スイッチ取付車に該当する。
行先表示器は冷房改造まで手動式だった。
しかし103系非冷房車用の方向幕は用意されず101系用の布幕が転用された。
行先表示窓より幅が足りず両端が切れるのは津田沼区クハ103形非冷房車の特徴だった。


元ツヌ302F-2 (1980/4)。

クハ103-113,クハ103-114(ツヌ302F-1)のAU75冷房改造は発生品を最大限に活かした。
発生品は廃車された元クハ103-113,元クハ103-114(元ツヌ302F-2)出自が大半を占める。
AU75冷房改造済屋根板から行先方向幕に至るまで転用している。
その結果元ツヌ302F-2の設定がほぼ復活した。


ツヌ301F,ツヌ302F-1 (クハ103-130,クハ103-114)。

行先方向幕は[三鷹]から[中野]へ交換しフィルム幕風化と併せて雰囲気を新たにした。
運行番号幕は劣化の兆候が見られず[13C]を継続使用している。
クハ103-113は前面に亀裂部を有する。
冷房改造時にはそれなりに気を付ける必要があった。
破損させずに竣工を迎えられたが修正痕は手を加えておらず塗装被膜はやや乱れたままになっている。
クハ103-113,クハ103-114の冷房改造によりLP402前照灯+AU75冷房改造車が僅かに増加した。
それでもLP402前照灯+冷房改造車は少数派に留まる。

◆クハ103-130,クハ103-131(ツヌ301F:1979/4)。
◆クハ103-113,クハ103-114(ツヌ302F-1:1980/4)。
クハ103-69,クハ103-601(ツヌ315F-1:1981/12)。
クハ103-105,クハ103-106(ツヌ316F-1:1982/1)。

黄色5号,朱色1号各2編成ずつの在籍だが朱色1号編成転入前にツヌ301F,ツヌ302FのLP411前照灯化が行われ両立出来ない。
現状では増備が難しいグループで新たな製品化が実現しない限り増加には転じないと思う。
TOMIX製High-Grade製品,マイクロエース製試作冷房車(Tc179)のリリースが鍵を握る。
特にマイクロエース製試作冷房車はバリエーション展開が望めるため可能性はあるだろう。


ツヌ315F-1 (1981/12)。


ツヌ316F-1 (1982/1)。

逆にクハ103形非冷房車は減少した。
一時は8両が在籍したが半数がAU75冷房改造車化され消滅している。
現在のクハ103形非冷房車は何れも存置が決定しておりこれ以上の縮小は考え難い。
1編成はツヌ304F(KATO製一般形:クハ103-103,クハ103-104)で動態保存を名目にしている。
LP402前照灯は未加工で色挿しや銀河モデル製ワイパー取付以外はほぼ製品仕様を保持させた。
10両編成化を終えており今後もこの状態を維持する。
主力はツヌ306F-1(TOMIX製High-Grade製品:クハ103-48,クハ103-71)である。
TOMIX製High-Grade製品(黄緑6号)を塗装変更してまで出場させた編成だった。
製品化されていないクハ103形非冷房車(黄色5号)が目立ち組成変更の予定も無い。


ツヌ304F (1979/4)。


ツヌ306F-1 (1979/7)。

津田沼区のクハ103形非冷房車は早期に姿を消したためいたずらに編成数を増やしてもメリットは少ない。
KATO製101系を含めこの年代のプロトタイプ編成が少ない。
ツヌ304F,ツヌ306F-1は独自の特徴を持ち2編成体制で十分だろう。
増備の可能性はLP402前照灯+AU75冷房改造車同様各社の製品化次第になる。


ラシ315F-2 (1993/10)。

元クハ103-113,元クハ103-114(元ツヌ302F-2)の廃車によりツヌ302Fグループは12両体制化された。
ツヌ302Fグループに属する2両は編成番号の全く異なるクハ103-231,クハ103-232(ラシ315F-2)である。
一時KATO製クハ103形低運転台量産冷房車が余剰になりかけた。
それを防ぐためクハ103-231(←クハ103-213)の前面窓支持を金属押え面化した。
一度組成を誤ったがラシ315F(Tc231)のモハ103-687以下8両が合致しラシ315F-2が出場に至った。
モハ103-687以下8両はクハ103形6両を抱え込む状態に陥ったがようやく管理し易くなっている。


ラシ305F-3 (2000/6)。


ラシ317F (1997/7)。

基準編成をツヌ302F-1,ラシ315F-2のどちらにするか迷った。
前面窓金属押え面支持化したクハ103形低運転台量産冷房車はクハ103-260(ラシ305F-3,ラシ317F)も在籍する。
希少性を重視しクハ103-231,クハ103-232はバリエーション用とした。




ツヌ302F-1サイドビュー(クハ103-113:AU75冷房改造車化)。

編成見附はクハ103-113,クハ103-114が冷房改造車化された以外に変更は無い。
厳ついランボードが目立つものの全車メーカー塗装で揃い思ったよりAU75冷房改造車化の弊害は出なかった。
クハ103-113で試用したTR62(現行LOT)のグリーンマックス製締結ピン化も試走では問題なく思える。
消滅した元ツヌ302F-2より確実に状態は良くなったと思う。
数少ないLP402前照灯+AU75冷房改造車への仕様変更は上手く行ったと言えるだろう。

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