試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-114[ツヌ302F-1] AU75冷房改造車化 (屋根板交換:元クハ103-114[元ツヌ302F-2] 廃車発生品転用)

2017-05-15 21:28:43 | 国鉄/JR103系
再来。

KATO製103系一般形クハ103-113,クハ103-114(ツヌ302F-1)は津田沼区転入当時をプロトタイプにしている。
これまで津田沼区に所属したクハ103形非冷房車を全車竣工させた。
しかし同一の特徴を持つ編成が増える結果を招き一部をAU75冷房改造車化した。


国鉄103系ツヌ302F (1979/4)。
ツヌ302F-1:Tc113-M687-M'843-T460-M688-M'844-T461-M689-M'845-Tc114

廃止された元ツヌ302F-2はクハ103-113,クハ103-114が冷房改造を施された直後の仕様とした。
完成品のLP402前照灯+冷房改造車はかつてWIN製が存在した以外製品化されていない。
そのため黄色5号グループではグリーンマックス製クハ103-130,クハ103-131と合わせ少数派に留まっていた。
クハ103-113,クハ103-114(元ツヌ302F-2)が廃車されLP402前照灯+冷房改造車が更に減少してしまった。
これに加えクハ103形非冷房車用屋根板の予備品も不足している。
そこでクハ103-113,クハ103-114(ツヌ302F-1)の冷房改造を施し仕様復活と予備品確保を両立させる。


クハ103-114(ツヌ302F-1)。

クハ103-113,クハ103-114はクハ103-71,クハ103-48(元ツヌ306F)を改番した。
初竣工時からLP402前照灯をクリアレンズ化していた。
KATO製101系用LP402前照灯取付では前面のバランスが狂った。
クハ103形クリアレンズ化第二弾では車体モールドのライトリムを活かす方式を試した。
開孔部にはグリーンマックス製103系用ライトレンズを嵌め込み木工用ボンドで固定している。
この作業はクハ103-113(←クハ103-71)が先発した。
しかしやや強引な加工となり前照灯下部から前面窓に至る亀裂を走らせてしまった。
車体の取扱いに注意を要するためクハ103-114を先発させている。


入工中のクハ103-114。

屋根板は元クハ103-114の発生品を再用する。
冷房改造は非冷房車用屋根板へグリーンマックス製ランボードを半埋込化する自分にしては意欲的なものだった。
結果は芳しくなく厳ついランボードは解消されないままに終わった。
新たにKATO製101系第二次冷房改造車用屋根板の保管品も起用できたが車体との嵌合を優先している。
クハ103-114はクハ103-54(黄色5号)が種車でライトレンズ以外は比較的原形を保っていた。
状態は良く元クハ103-114で現れた屋根板の歪みも生じない可能性があった。
101系第二次冷房改造車用屋根板は爪嵌合が行えず屋根板長の短縮も行わなければならない。
決して見栄えの良い屋根板ではないが製品仕様を極力保持する。


ベンチレーターを交換したクハ103-114用屋根板 (非冷房車用,冷房改造車用)。

ツヌ302F-1の中間車8両は現行LOTベンチレーターで揃う。
これに合わせ発生品の塗装済現行LOTベンチレーターを廃止し非冷房車用屋根板から流用した。
非冷房車用屋根板に取付けていた現行LOTベンチレーターは適当に抽出したらしく塗装の甘い個体があった。
これらはAU75の前後に取付け仕上がりの向上を図っている。
非冷房車から冷房改造車に変更されるため現行LOTベンチレーターが1器保管品に廻った。
現行LOTベンチレーターも保管数が少なく遣り繰りに苦労している。
1器とは言え少しでも保管品が増えるのは助かる。


ステッカー再現とした側面行先表示器。

種車が非冷房車のため側面行先表示器を持たない。
ステッカー再現は元クハ103-113,元クハ103-114の後を追っている。
側面行先表示器ステッカーも元クハ103-114からの再用である。
KATO製103系低運転台量産冷房車付属ステッカーで切り出し線をHゴムに見立てている。
難点は黒Hゴムになった事だろう。
ここは側面行先表示器がある事実で納得している。


台車枠を交換した運転台側TR62 (現行LOT,旧LOT)。

クハ103-114の運転台側TR62は現行LOT品が用いられていた。
集電板スリットを持つ現行LOT台車は建て付けが緩くなる傾向が強く出る。
これも元クハ103-114の発生品と振替え前後のLOTを揃えた。
旧LOT化されたTR62は台枠のストッパーを無視する事無く車輪が抑えられる。
加えて枕木方向の遊びが少なくなったため走行性能の向上に繋がると思われる。


冷房改造を終えたクハ103-114。

車輪はいんちき黒染車輪化を施した。
KATO製103系一般形の入場が続き保管品の車輪には手を着ける余裕が無かった。
結局車輪も流用となりクハ103-114は元クハ103-114との合造仕様となっている。
冷房改造により捻出されたクハ103形非冷房車用屋根板は貴重な予備品とする。
ベンチレーター下部には回着当時からの埃が付着しており清掃を行ってから保管する予定である。


異なる屋根板色温度 (クハ103-113,モハ102-845,クハ103-114)。

元クハ103-114の屋根板はランボード取付のためGMカラーのダークグレーで塗装されていた。
その結果モハ102-845(9号車)とは色温度が異なるものになった。
しかし種車のLOTが古く元々色温度が揃っていなかった。
未入場のクハ103-113はモハ102-845に比べ彩度が高い。
冷房改造後は逆の色温度差に変わったが余り気にしていない。




[中野]へ変更されたクハ103-114。

側面行先表示器ステッカーを元クハ103-114から流用したため前面行先表示も[三鷹]からの変更が必要になった。
非冷房車時代は自作の101系用方向幕ステッカーを起用していた。
実車が101系の幕を入れていた事実に倣ったものである。
これも冷房改造によりフィルム幕仕様化した。
今入場では転用,再用を原則としており前面行先方向幕も元クハ103-114から移植している。
なお前面通風グリルは埋込とせず当て板のままとした。
ステッカーを貼付しただけの小細工だがまだ褪色の気配も無く継続使用となった。
ここは実車との相違点になる。




クハ103-114(AU75冷房改造車化)。

冷房改造を終えクハ103-114が竣工した。
屋根板の波打ちは最小限に抑えられたと思う。
少なくとも元クハ103-114よりは隙間が目立たなくなった。
ランボード半埋込加工で多少の歪みを生じさせたのは間違いない。
しかし車体状態が出来の拙さを補ってくれたと思う。




モハ102-845+クハ103-114 (量産冷房車+AU75冷房改造車)。

中間車8両の側面行先表示器は無表示のままである。
クハ103形だけが行先表示のある状態は文字通り元ツヌ302F-2の再来になった。
TOMIX製High-Grade製品を含めたステッカーによる側面行先表示器車はある程度在籍している。
幕板のままよりは効果があると思え暫くはこの方法で対処したい。

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