試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ101-108,サハ101-233[ツヌ118F] (座席部品・台枠清掃,ウエイト・導電板交換施工) ※旧製品

2019-10-30 22:54:28 | 国鉄/JR101系
加速。

錆取り工程が必須となったKATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:旧製品)の第二次整備は1両/日での竣工が限界だった。
余りにも効率が悪く作業工程簡略化のためサハ101形0番代床板(発生品)からのウエイト転用を画策した。
だが1両分が足りずモハ101-91(ツヌ118F→モハ101-91:ツヌ118F)だけはウエイト防錆対策を施している。


国鉄101系サハ101-108(ツヌ118F)。
※旧製品。

十七代目ツヌ118Fの未入場車はモハ101-215+モハ100-208,サハ101-108,サハ101-233が残っている。
このうちモハ100-208は動力ユニット搭載車であり整備内容が全く異なる。
モハ101-91(ツヌ118F)までの状況から腐食が台枠まで及んでいる可能性があるため最終入場車へ廻した。
錆取り対象が削減されるモハ101-215,サハ101-108,サハ101-233クモハ101-155以下6両(ツヌ118F)より早い竣工に期待できる。
但し座席部品,台枠,導電板の錆粉除去を行う都合によりどの程度捌けるか不明だった。
ひとまず2両同日竣工を目標に据えモハ101-215以下3両の整備へと着手した。


入工中の元サハ103-768,サハ101-108 (廃車,ツヌ118F)。

台枠表面の清掃でクリーナーを使用すると白濁部を生じさせ余計な工程を呼び込んでしまう。
そのため床下機器が最も少ないサハ101-108を先発入場車に抜擢した。
ウエイトは車体更新で廃車となった国鉄103系元サハ103-768(廃車:元ツヌ324F-1)から捻出する。
サハ103-768(ツヌ324F-1:Tc217)の種車にはモハ101-215(ツヌ118F)が充当された関係で床板は流用となった。
当初モハ101形用床板が廻ってきた元サハ103-768は後にサハ101形0番代相当へと復帰する。
番代区分変更を伴ったサハ101-263(ツヌ104F:Mc159←サハ101-108:ツヌ118F)の竣工時にサハ101形0番代用床板へ交換した。
よって台枠更新も可能だったが必要以上に予備品の状態を下げたくなくウエイト交換のみに留めた。


惨状を晒すサハ101-108用床板(1エンド側)。

再用機会に恵まれないサハ101形0番代用床板であるが何時何処で出番が廻ってくるか判らない。
加えて台枠更新を選択すると捻出されたサハ101-108用床板は現状のまま放置される可能性が高かった。
モハ101-91(ツヌ118F)まで尋常ではないウエイトの腐食進行が見られ何れも補修しなければ崩壊に至っていたと思われる。
防錆機会を逃すと他中間車形式へのウエイト転用にも対応できなくなる事態が予想された。
幸い座席部品と台枠は錆粉の除去さえ完了すればほぼ製品原形まで持ち上げられる。
敢えて台枠更新は見送りサハ101-108用床板整備とサハ101形0番代用床板(保管品)修復の両立を狙った。


廃車発生品に置き替えられるウエイト。

サハ101形0番代用床板(保管品)はツヌ118Fの第二次整備終了後に復旧を行う。
先ずはサハ101-108用床板の錆取り作業に集中しウエイトが腐食した余波を取り除く。
予想通りサハ101-108用ウエイトも断面が錆で覆われており座席部品及び台枠は崩れた錆粉に塗れていた。
座席部品裏面の状況はクハ100-78(ツヌ118F→クハ100-78:ツヌ118F)に近く措置後もウエイト形状を写した擦過痕が残った。
台枠表面の凹形成形部は見事なまでに床下機器数が反映され僅か1箇所しか存在しなかった。
ただウエイト押え部断面に付着した錆粉の固着が激しく爪楊枝での突き崩しを要した。
仕上げにはクリーナーを用いたがクハ100-78(ツヌ118F)での後始末が思い浮かび直接投入は取り止めとなった。


サハ101-108(ツヌ122F:101系800番代LOT窓セル装着車)。
※旧製品。

導電板もモハ101-91(ツヌ118F)に於ける施工過程を基に裏面の状態を確認している。
表面からは使用に耐えられると思われたが裏面には幾何学模様のような酸化が生じていた。
ここで導電板の研磨を行うとせっかくのウエイト交換による時間短縮が相殺されてしまう。
また再び湾曲に至らせる可能性も高く元サハ103-768用導電板と振り替える安全策を採った。
その代わり元サハ103-768用床板を復旧させるにはウエイトと導電板の研磨が欠かせなくなった。
よって元サハ103-768用床板には一切手を着けずにサハ101-108(ツヌ118F)を竣工させている。
ツヌ118F(Mc155)はツヌ122F(Mc155)との車両番号重複車が大半を占めるためサハ101-108(ツヌ122F)に続く二代目が登場した。


入工中の元サハ103-769,サハ101-233 (廃車,ツヌ118F)。

ウエイト錆取り工程を廃止した効果は大きく約40分でサハ101-108の第二次整備が完了した。
この勢いに乗りサハ101-233と国鉄103系元サハ103-769(廃車:元ツヌ324F-1)を同時入場させる。
入場順はモハ101-215の台枠形状が判っていたためで清掃工程を考慮した選択であった。
サハ103-769(ツヌ324F-1)もサハ103-768(ツヌ324F-1)と同じくモハ101-215(ツヌ118F)の車体で更新された。
当時保管品のサハ101形0番代用床板に余裕は無く元サハ103-769にもモハ101形用床板が取り付けられた。
その後モハ101-118(ツヌ104F←サハ101-233:ツヌ118F)の竣工に乗じてサハ101形0番代相当への復帰を果たしている。


2エンド側の清掃を終えたサハ101-233用台枠。

サハ101-233を分解した際には錆粉が舞い妻面窓セルと側面窓セルを曇らせてしまった。
同様の現象は既にクハ100-78で発生していたがすっかり抜け落ちたらしく余計な作業を増やしている。
ツヌ118Fでもサハ101-108と並んでサハ101-233の車体状態は良好だっただけに悔やまれる失策となった。
錆粉は双方の窓セル裏面凹形成形部に入り込んでしまい一旦エアーダスターを吹き当てる。
その後極細綿棒と乾燥クロスを併用し側面窓,戸袋窓,側扉窓,貫通扉窓毎の拭き上げを行った。
細々とした窓セルの錆取り作業を終えた後は床板の錆取り作業が待ち受ける。
ところがサハ101-233用床板の錆粉は固着箇所が少なくクリーナーを持ち出す状況ではなかった。


転用したウエイトと導電板。

サハ101-233用ウエイトは腐食が著しく爪楊枝で錆を突き崩す作業が絶対条件だと思われた。
ウエイトを撤去した直後は1エンド側,2エンド側センターピン部を中心に夥しい量の錆粉がこびり付いていた。
だがウエイト押え断面を含め大半の錆粉は筆で払うだけで取り除ける予想外な展開を見せる。
但し分解時に錆粉を舞い散らせた余波をまともに喰らい嵌合爪までもが清掃対象となっている。
座席部品も同様であり全面的な清掃を要したがウエイトの擦過痕は生じていなかった。
同一構造の101系非動力中間車両用床板であるがサハ101-233用床板は何かが違った模様である。
錆粉塗れの導電板を撤去すると裏面はサハ101-108に似た酸化具合を示していた。
即断で元サハ103-769用導電板の移設が決まりばらされたサハ101形0番代用床板は2両分に増えた。
元サハ103-768,元サハ103-769は組み立てが保留されサハ101形0番代用床板の復旧に備えている。


サハ101-233(ツヌ118F)。
※旧製品。


サハ101-233(ツヌ122F:101系800番代LOT窓セル装着車)。
※旧製品。

サハ101-233の第二次整備は約30分で完了を迎え想定よりも早くサハ101-233(ツヌ118F)が竣工した。
なおサハ101-233(ツヌ118F)の側面見附は装着する窓セルLOTが異なる以外サハ101-233(ツヌ122F)との差異は無い。
軽度で留まった座席部品と台枠の錆取り作業が工程全体を圧縮する運に恵まれたと言える。
しかし2両合算では約70分を越えてしまったためモハ101-215の入場は先送りとなった。
既にモハ101-215では錆粉と思われる側面窓セル裏面の曇りが確認されている。
ウエイトの状態も不明で座席部品,台枠清掃に掛かる時間も読み切れない。
ただウエイト交換に拠る作業時間短縮は確実と言え単独入場にて整備を行おうと思う。
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