試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区118F [Mc155] 回着 (ジャンパ栓納め取付,行先表示変更:カノ20F[Mc53]用組成準備編成)

2016-03-23 21:07:15 | 国鉄/JR101系
九代目。

新金型車体が採用されるKATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:津田沼区仕様)の再生産品登場が近付いている。
今から出来映えを楽しみにしているがその前に九代目ツヌ118F(Mc155:旧津田沼区仕様)を導入した。
一時期高騰した中古製品価格だがツヌ118F(再生産品)のリリースが告知されたため変動すると読んでいた。


国鉄101系ツヌ118F (1978/3)。
[ツヌ118F]:Mc155-M'158-T'c78+Tc75-M215-M'208-T108-T233-M91-M'c108
※津田沼区仕様。

その予想は当たったらしく少しずつツヌ118F(旧津田沼区仕様)の中古市場価格が下がり始めた。
ツヌ118Fの予約とほぼ同等の価格が続いていたがようやく適正値に戻ったと判断し九代目ツヌ118Fを投入した。
編成単位での増備は2015年1月に回着した八代目ツヌ118F(Mc155→旧ツヌ133F:Mc118)以来約1年2箇月振りである。
この間弁天橋区仕様(Mc170),弁天橋区仕様車(Mc170)を編成増強,車両更新,車体更新の主軸に置き保留車解消も並行した。
現在弁天橋区仕様車組込編成はツヌ101F(Mc148),ツヌ103F(Tc48),ツヌ124F(Tc74),ラシ101F(Mc201)まで増加している。


クモハ101-155(ツヌ118F)。

今後黄色5号先頭車両は前面見附に勝る新金型車両で固定する方向だったが急遽津田沼区仕様を迎え入れた。
続けて弁天橋区仕様先頭車両を捌いてきたせいか九代目ツヌ118Fは時間が巻き戻されたように感じた。
約1年2箇月しか開いていないが旧金型車両特有の前面見附に対する違和感を拭えないまま回着整備へと取り掛かった。
元々KATO製101系はユーザー取付部品が少なくツヌ118Fもジャンパ栓納め部品取り付けを主工程とする。
その他行先表示変更を行うためクモハ101-155,クモハ100-108),クハ101-75(ツヌ118F)が入場対象車となった。


入工中のクモハ101-155

最初にクモハ101-155(ツヌ118F)を入場させジャンパホース付ジャンパ栓納め取付と行先方向幕部品交換を行う。
なお九代目ツヌ118Fは極初期製造品でクモハ101-155,クモハ100-108にはライトスイッチ部品が装着されていなかった。
あくまでツヌ118F(Mc155:1978/3)が前提で先頭車両にライトスイッチ部品を設ける必要は無いと考えたのかもしれない。
だが注文が付いたせいか後の製造分からクモハ101-155,クモハ100-108もライトスイッチ機能が活かされるよう変更された。
国鉄時代は日中に前照灯を点けていなかったため当初の仕様は組成変更への配慮が欠けていたと思う。


ライトスイッチ部品が無いクモハ101-155用床板。

これまでツヌ118F(Mc155:6両口),ツヌ118F(Tc75:4両口)の増備を重ねた結果多くのジャンパ栓納め部品が保管品に廻った。
ツヌ118F(Tc75:4両口)での使用機会は無くクモハ101-155(ツヌ118F)には端数が生じたホース付ジャンパ栓納めを採用した。
弁天橋仕様(Mc170)から成形色が変わったジャンパ栓納め部品は車体との相性に不安を抱えておりまだ使用していない。
再生産されるツヌ118Fも部品類は弁天橋区仕様を引き継ぐと思われ今後も歴代ツヌ118F出自品が活躍してくれると思う。
なお従来通りホース付ジャンパ栓納めは車体内側から取付孔へ流し込み接着剤を投入する完全固定式とした。


ホース付ジャンパ栓納めを取り付けたクモハ101-155

この後側面窓セル,屋根板を取り外し嵌め込み済の[千葉]幕から[津田沼]幕へと変更している。
屋根板を取り外して行う行先方向幕部品交換作業は遠回りに映るが前照灯用プリズム保護策の一環である。
かつてトタ5F(Tc14)で前照灯プリズムを傷めた事例があり現在でも慎重姿勢から抜け出せていない。
関西線仕様(Mc28)は不明だがトタ5F用プリズムケースはガイドが設けられておらず天井梁と干渉し易い構造だった。
ツヌ118F以降よりガイド付プリズムケースに改善されたため本来なら対策は不要であるが万全を期した。


クモハ101-155 点灯試験[13C 津田沼]:前照灯。
※津田沼区仕様。


クモハ101-155 点灯試験[13C 津田沼]:尾灯。
※津田沼区仕様。

当然ながらツヌ118Fは1stLOTライト基板装着編成であり表示器用プリズム色挿式点灯色変更対策を必要としなかった。
従って製品仕様が維持された両表示器用プリズムのままクモハ101-155(ツヌ118F)の点灯試験に入った。
まだ少数派の現行LOTライト基板装着車だが前照灯照度は1stLOTライト基板装着車を上回っていると感じられた。
だが表示器点灯色温度は何も手を加えずとも布巻らしさが醸し出せる1stLOTライト基板装着車に軍配が上がる。
やはりフィルム幕に見える現行LOTライト基板よりも若干赤味を帯びた1stLOTライト基板が101系には相応しいと思う。


クハ101-75(ツヌ118F)。

滞りなくクモハ101-155(ツヌ118F)の整備は完了し続いてクハ101-75(ツヌ118F)を入場させた。
ツヌ118Fの組成変更は考慮しておらず運転台付中間組込車となるクハ101-75にはホース無ジャンパ栓納めを取り付ける。
取り付けは成形状態ごと取付孔に挿入ししっかり嵌ったところで把手をねじ切るだけである。
殆どの場合1回転させれば把手は脱落してくれるため設計年次を考えると非常に良心的な方式だと思う。
もちろんクハ101-75にも予備品のツヌ118F用ホース無ジャンパ栓納め部品を採用し固定方式もクモハ101-155に倣った。


入工中のクハ101-75

クハ101-75(ツヌ118F)の運行番号幕,行先方向幕部品は変更せず[13C 千葉]表示を存置した。
これまで運転台付中間組込車は積極的に津田沼~習志野区仕様と縁遠い行先方向幕部品を取り付けてきた。
そのためツヌ118Fを増備する都度撤去される[13C]幕,[千葉]幕は増加し続ける一方で活用法に困る程だった。
先頭には立たない車両かつ連結面でも見え難い行先表示器であり今入場での行先変更は見送っている。


クハ101-75 点灯試験[13C 千葉]。
※津田沼区仕様。

ツヌ118F(Mc155)は3+7編成であり仕様通りならばクハ101-75,クハ100-78の点灯機能を殺しても構わない。
それにも関わらず両車とも漏れなくライト基板が取り付けられている上にライトスイッチ部品は[ON]位置にある。
ライトスイッチ機構が無効化されていたクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)とは異なり消灯は可能である。
だがツヌ118F(Tc75:4両口)だけの単独投入は余り多くないはずで[OFF]位置が理に適っていると思う。
クハ101-75(ツヌ118F)は運転台付中間組込車が内定しており点灯試験後にライトスイッチ部品を[OFF]位置とした。


クモハ100-108(ツヌ118F)。

ジャンパ栓納めを持たないクハ100-78(ツヌ118F)も[13C 千葉]表示としたため点灯試験だけの実施に留まっている。
モハ100-158以下7両(ツヌ118F)は当初から入場予定を組んでおらずクモハ100-108(ツヌ118F)が最終入場車となった。
101系偶数向運転台付車はユーザー取付部品が無く行先方向幕部品交換のみの工程で終えられる。
だがクモハ100-108でもクモハ101-155(ツヌ118F)と同一方式を採用したため大袈裟にも完全分解と相成った。
自ら手間を増やしているだけであり今後前照灯交換が必要無い車両は床板単独撤去での対応に挑む予定である。


入工中のクモハ100-108

保管品へ廻っていた切り出し済[津田沼]幕を持ち出しクモハ100-108(ツヌ118F)の組み立てに戻った。
しかしこの[津田沼]幕は湯口痕処理が甘く行先表示器内への嵌まり具合に影響を及ぼす個体だった。
当初は見切るつもりでいたがどうやっても車体と面一に達さない行先方向幕が引っ掛かった。
結局点灯試験終了後に再度屋根板まで取り外し[津田沼]幕の下辺嵌合爪周辺を整え再装着している。
なお九代目ツヌ118F付属の運行番号幕・行先方向幕部品,ジャンパ栓納め部品2組は出番が無く予備品とした。


クモハ100-108 点灯試験[13C 津田沼]。
※津田沼区仕様。

これまでKATO製101系を数多く出場させてきたため九代目ツヌ118Fの第一次整備は概ね順調に終了している。
なおツヌ118Fにはモハ100-158以下8両(ツヌ118F)をカノ20F(Mc53)用組成準備車に充てる導入名目があった。
カノ20F用構成車はクモハ101-53(←元クハ101-35:旧ツヌ103F),クモハ100-44(←クモハ100-39:トタ5F)だけが竣工済である。
現状ツヌ115F(Mc144:津田沼区仕様)と中間車両を共用しておりカノ20F(Mc53)の正式出場へと持ち込む算段だった。
だが車両番号標記インレタ不足によりカノ20Fへの改番は延期を余儀無くされ一旦ツヌ118F(Mc155)として暫定出場させる。

※編成番号修正:ツヌ108F→ツヌ118F。
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