試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-231[ツヌ105F] (旧モハ101-91[元ツヌ122F] 改番:元モハ101-237[元ラシ104F] 再改番) ※旧製品

2018-12-31 22:28:16 | 国鉄/JR101系
僅差。

旧製品車両の整備へと移行したKATO製国鉄101系ツヌ105F(Mc154)だがクモハ100-170(ツヌ105F)は想定よりも作業が延びた。
再改番を迎えた旧クモハ100-144(元ツヌ113F:Tc78→クモハ100-170)の車両番号標記印刷消去痕にはインク染みが見られた。
側面窓セル窓サッシ印刷にも劣化箇所があり改番だけでの竣工予定は大幅な狂いが生じている。


国鉄101系旧モハ101-91(元ツヌ122F)。
※旧製品。

中途半端な時間が残されてしまい旧モハ101-91(旧ツヌ122F:M'c170)を入場させるべきか迷った。
そこでクモハ100-170の二の舞を繰り返さないよう事前に点検を行っている。
旧モハ101-91(旧製品)は旧モハ101-237(元ラシ104F:Mc136)が種車だっただけに状態には不満を抱かなかった。
ペイントリムーバー式ではあるが後期改番施工車に該当し車両番号標記周囲のインク染みは少ない。
その中で唯一引っ掛かった箇所は1-3位側の車両番号標記転写位置だった。
改番時は将来の異動に備え原則三方コック蓋との間を設けるよう心掛けている。
ところが旧モハ101-91では二桁車両番号が調子を狂わせたらしく必要以上に間隔が開いていた。


入工中の旧モハ101-91。

当然節約式改番を考えていたがこの間を[モハ101-231]で埋められるか微妙に思えた。
結局旧モハ101-91(元ツヌ122F)は日を改めての入場とし整備開始までに改番方式を検討した。
その結果車両番号標記配置に改善が見込めない場合は1-3位側のみ全桁転写へと切り替える。
2-4位側は従来通りの節約式改番が採用可能で[モハ101-91]を存置する方針となった。
さっそく作業に取り掛かり1-3位側だけ[モハ101-91]標記インレタを剥離した。
平時であれば1-3位側,2-4位側とも並行作業とする場面だが今回に限り2-4位側は先送りしている。


[モハ101-91]:2-4位側。

改番は全桁転写へ発展する可能性とバラ標記インレタに全面依存する兼ね合いから高経年台紙を用いる。
しかしここが躓きの始まりで流用する[モハ101-91]に近いフォント太さを有するインレタは殆ど残っていなかった。
手持ちの台紙では73系用の2枚しか見当たらずバラ標記インレタ探しに奔走している。
しかも2-4位側用も確保しなければならず余り失敗が許される状況ではなかった。
最悪の場合全剥離も止む無しと考え[モハ101-]+[2]+[3]+[1]を組み合わせての転写に入る。
当然追加転写する[モハ101-231]は配置と三方コック蓋との距離を考えながら進める。


[モハ101-[2][3][1]]:1-3位側。

だが[モハ101-231]で転写不発に見舞われ続け[2]標記インレタが消滅してしまった。
最初に起用した古インレタだが経年が高過ぎたせいか最早転写糊は機能していない状態だった。
2枚しかなかったインレタは早くも1枚目を失い最後の切り札で再転写に挑んでいる。
先ず[モハ101-231]は通常通りに転写を行い[モハ101-231]にて三方コック蓋との間隔を調整するつもりだった。
無難に[モハ101-231]を転写出来たが[モハ101-231]まで均等割になってしまった。
この様な時に限り車両番号標記配置を揃えられてしまうとは皮肉なものである。
三方コック蓋と[モハ101-231]の間隔は何とも言えない距離が残ってしまった。
調整は[モハ101-231]に頼るし術が無くなり[モハ101-231]から若干離して[1]標記インレタを転写した。




モハ101-231(ツヌ105F:旧モハ101-91 改番)。
※旧製品。

その結果1-3位側の[モハ101-231]標記は配置間隔が不均等になってしまった。
[モハ101-231]が浮いたように見え課題だった三方コック蓋との間隔も詰め切れていない。
しかしまだツヌ105F用組成準備車は5両が残っておりこの中にはモハ100形も含まれている。
インレタ残数にも不安が過り1-3位側[モハ101-231]標記インレタの全桁転写は中止となった。
一方[モハ101-]+[2]+[31]を組み合わせた2-4位側はまずまずの配置で纏められたと思う。
1-3位側での改番難航が尾を引きモハ101-231(ツヌ105F:旧製品)も竣工まで約50分を要した。
節約式改番で手早く切り抜ける作戦はクモハ100-170,モハ101-231とも揃って外れ長丁場の作業を強いられた。
同日竣工させる計画だったクモハ100-170+モハ101-231(ツヌ105F)は2日に跨がる結果で終わった。


モハ101-231+クモハ100-170 (ツヌ105F:旧モハ101-91+旧クモハ100-144)。
※旧製品。

なお入れ違いでクモハ100-170+モハ101-231は二代目の登場に至った。
初代クモハ100-170+モハ101-231(塗装変更車)は組成変更直前まで旧ツヌ122Fに組み込まれていた。
しかし塗装変更車体が災いしクモハ100-108+モハ101-91(ツヌ122F:旧製品)と差し替えられ敢えなく離脱した。
2018年9月付で廃車されたがツヌ105Fの組成に伴い旧製品車両へと姿を変え復活を果たしている。
両車とも複雑な遣り繰りを経て旧製品LOT部品に回帰させておりユニット同士の側面見附は比べ物にならない。
中でも旧モハ101-91はモハ101-91(ツヌ122F)を介して元モハ101-231の玉突き廃車へ繋げた車両である。
ツヌ122F(Mc155)でのLOT統一が絡み捻出された旧モハ101-91だがまさかモハ101-231を名乗るとは思いもしなかった。

モハ101-231の竣工を以てツヌ105F用組成準備車から節約式改番を採用する車両が消滅した。
入場待ちの5両は車両番号標記印刷消去を行うため塗装被膜状態に左右されない。
新旧インレタを混用する基本方針だけは継続となるが標記崩壊が相次ぐ古インレタは即破棄する方向である。
経年劣化が進む高経年インレタを整理するには良い機会となるかもしれない。

分割:2020年01月25日
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