試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-155[ツヌ122F] 準再用ダミーカプラー取付,シルバーシートマークインレタ転写施工

2016-07-03 21:09:17 | 国鉄/JR101系
混用。

離脱中のKATO製101系ツヌ122F(Mc155)はクモハ101-155への小加工で再出場を迎える。
竣工時期都合で強引な作業の痕跡が残っておりこれを廃する。
種車がクモハ101-194(ムコ10F:Mc194)だったため運転台側にはマウントレスTNダミーカプラーを取り付けていた。


国鉄101系クモハ100-155(ツヌ122F)。
※塗装変更車。

トタムコ3F(Mc78)から運転台付車両のダミーカプラーが廃されKATOカプラーへ変更されてしまった。
電気連結器のようなものに違和感を抱き何とか払拭しようと順次マウントレスTNダミーカプラー化を施してきた。
TNダミーカプラー自体の出来は悪くなかったと思う。
しかしツヌ122Fに限るとダミーカプラー装着車であるクモハ100-170(塗装変更車)との釣り合いが取れていなかった。
そこでクモハ101-193(ツヌ101F-1:Mc193)に続きクモハ101-155(ツヌ122F)も準再用ダミーカプラーへ交換する。


入工中のクモハ101-155

マウントレスTNダミーカプラーは取り付け方法に苦戦し試作を重ね床板を交換しながら順次展開した。
だがクモハ101-155はどの様にTNダミーカプラーを取り付けたか記録に残っていない。
詳細は全く判らず固定がゴム系接着剤だけであることを祈りながら分解した。
クモハ101-155用床板は一見しただけで強引な施工が判る取付方式だった。
接着剤は露出しDT21非動力台車端梁に当たる部分の欠き取りもかなり雑である。
ただ1-3位側のジャンパ連結器モールドを撤去しており試作車ではない。
その代わり欠き取りのいい加減さから比較的初期に施工したものと推定された。


マウントレスTNダミーカプラーが取り付けられていたクモハ101-155用床板。

さっそくマウントレスTNダミーカプラーの撤去を行う。
ゴム系接着剤だけなら容易に取り外せるはずだが各種接着剤を混合したらしく強固に固定されていた。
伸びるゴム系接着剤に紛れて白塊が現れた。
加えてTNダミーカプラーの一部が溶着していた。
どうやらゴム系接着剤に加えてゼリー状瞬間接着剤と流し込み接着剤を投入したらしい。
なかなか接着剤が除去できずペーパーまで持ち出し残滓を削った。
最後は薄め液で拭き取り何とかダミーカプラー装着に支障しない状態まで持ち込んでいる。


床板に残る接着剤残滓剥離箇所。

傷痕が残る床板だがダミーカプラー用取付口に破損は見られない。
この状態ならがたつくこと無く取り付けられるだろう。
先日クハ481形300番代用ダミーカプラー(Z04-0407)を代用品とした準再用ダミーカプラーを取り付ける。
カプラーマウントはATS-B形車上子付胴受(101系メイクアップパーツ1:11-510)への交換で押し出された純正品である。
従って取り付けに問題は無く乾いた音と共に嵌まってくれた。
先ず最初の目標を達成した。
接着剤の混ぜ合わせは最悪だったが固定そのものは盤石だったらしい。
仮にマウント付TNダミーカプラーであればビス止めは不要と思えるほどだった。


装着した準再用ダミーカプラー。

作業中に気付いたのはジャンパホースの黒色塗装剥離が激しかった事である。
ガンダムマーカーとマッキーを併用したはずで裏側はガンダムマーカーが中心だったように思う。
このホース付ジャンパ栓納め部品は朱色1号黄緑6号へ塗装変更したものである。
ジャンパ栓納めは全て黄緑6号を吹き付け後からジャンパホースを塗り潰した。
施工時にこのやり方が間違っていたことに気付いて後悔した点だった。
今ならジャンパホースをマスキングして吹付けを行うだろう。


マッキーで塗り直したジャンパホース。

車体内側から見ると殆どが黄緑6号になっていた。
改めてマッキーでジャンパホースを塗り潰している。
ちなみにガンダムマーカーによる黒色化は後年別形式でも痛い目に遭った。
そのため現在は補修でも使用していない。




クモハ101-155 [31C 幕張]:準再用ダミーカプラー取付,ジャンパホース補修施工。
※塗装変更車。

準再用ダミーカプラーへの交換により連結器部品の彫りが浅くなった。
しかし在籍する津田沼~習志野区仕様ではこれが標準的でツヌ131F(Mc70)を除き外観を揃えられた。
ちたみにTNカプラーSP取付試作車で残るクモハ101-70,クモハ100-68(ツヌ131F)だが現在では無用の長物になっている。
なおクモハ101-155にはクモハ100-170(ツヌ122F)同様シルバーシートマークが転写されていなかった。
プロトタイプは1979年10月で先頭車両にはシルバーシートステッカーが貼られていたはずである。
TOMIX製103系High-Grade製品用インレタを転写し年代に合わせている。




クモハ101-155+モハ100-158 (ツヌ122F:元クモハ101-194+元モハ100-76)。
※塗装変更車。

シルバーシートステッカーは黄色5号から黄緑6号へ塗装変更された車両をイメージし青地を採用している。
塗装変更車のインレタ除去は神経を使うため実車同様だと嬉しい。
TOMIX製103系High-Grade製品用インレタはまだ剥がす機会が無くどれだけ塗装被膜に影響するのか判らない。
剥離する必要が無いことを祈りたい。
以上3工程でクモハ101-155(ツヌ122F)が竣工した。
マウントレスTNダミーカプラーの廃止は長らく考え続けてきただけにようやく実現した感が強い。
クハ481形300番代用ダミーカプラーは所要数よりも入目が多かったが十分活かせていると思う。
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