試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-155[ツヌ122F] 1stLOTライト基板振替施工 (表示器点灯色変更)

2015-10-27 21:41:21 | 国鉄/JR101系
単独入場。

現在KATO製101系では現行LOTライト基板装着車の表示器点灯色変更に伴い1stLOTライト基板への振替えを進めている。
今回も床板交換が難しいツヌ122F(Mc155)が入場となった。
ツヌ122Fは編成番号が特定できながら形式構成や車両番号が不明なまま出場した珍しい編成である。


国鉄101系ツヌ122F 黄緑6号混色編成(1979/X)。
[ツヌ122F]:Mc155-M'158-T253-T127-M247-M'241-T'c78+Tc75-M231-M'c170。
※塗装変更車+津田沼区仕様:イメージ編成(1979/10)。

千葉方3両が黄緑6号車両となる混色編成がツヌ122Fでの最大の特徴になっている。
資料画像から推定した構成で未だに詳細が判らない。
クモハ101-155(ツヌ122F)の床板交換を難しくさせた要因は運転台側にTNダミーカプラーを採用したためだった。
TNダミーカプラーは接着固定で取り外しが困難であり再びライト基板交換式で表示器点灯色変更を行う。
中野方先頭車両のクモハ100-170(ツヌ122F)は1stLOTライト基板が取り付けられていた床板を転用し竣工させた。
車体はクモハ100-81(トタムコ3F:Mc78)を黄色5号に塗り替えたものである。
だがライトスイッチ部品が無く津田沼区仕様床板で間違いない。
TNダミーカプラー取付は試行錯誤を繰り返して本格採用に至った。
恐らく元クモハ100-108(廃車:元ツヌ118F)を試作車とし順次床板振替によるTNダミーカプラー化を図った名残だと思う。
津田沼区仕様床板が廻ってきたクモハ100-170は先を見越したかのように1stLOTライト基板振替が行われていた。
このためツヌ122Fでのライト基板振替はクモハ101-155だけが対象となる。
ちなみに工程数を最小限に抑えたクモハ100-170には純正ダミーカプラーが取り付けられている。


入工中のクモハ101-194,クモハ101-155 (ツヌ110F-2,ツヌ122F)。

一方クモハ101-155の種車はクモハ101-194(ムコ10F:Mc194)である。
クモハ100-108から開始したTNダミーカプラー化が安定してきたため床板は交換しなかったらしい。
当時は塗装変更で手一杯の状態で詳細な記録を残していなかった。
後々を考えると備忘録は必要だと痛感した。
1両だけの交換では編成単位でのライト基板振替が行えない。
そのため1stLOTライト基板供出車をどうするか考えた。
在籍編成表を確認すると1両だけ完全に浮いている車両を発見した。
今や出番の全く無いクモハ101-194(ツヌ110F-2:Mc194クモハ101-155:ツヌ118F)である。
当初旧クモハ101-193(旧ツヌ107F-2:Mc193→クモハ101-136:ラシ104F)に代わりクモハ101-193(ツヌ107F-2)として竣工させた。
しかし旧金型車体と前面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーの釣り合いが極端に悪かった。
そのためクモハ101-193(ムコ10F:Mc194)を種車にしたクモハ101-193(ツヌ107F-2)で置き換えられる。
更にLP402前照灯(朱色1号)の遣り繰りが絡みクモハ101-194(ツヌ110F-2)へ改番されツヌ110F(Mc195)の予備車に廻っていた。
現在予備車の役割は失われ今後も稼働率は限りなく0に等しく1stLOTライト基板供出車に選定している。


TNダミーカプラーを持つクモハ101-155

共に異色の車両で[総武・中央線],[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーが無ければ津田沼区仕様に見えないのが面白い。
クモハ101-155は編成の目玉でありクモハ101-194(ツヌ110F-2)とは対照的な存在である。
TNダミーカプラーはカプラーマウントを撤去して床下にフレームを直接固定している。
その構造から取り外すと全てばらばらになるのが弱点で床下振替は断念した。
酷い固定方式のTNダミーカプラーだが外観から見えないことを都合良く利用している。
今ならもう少しまともに仕上げただろう。


現行LOTライト基板を撤去したクモハ101-155用床板。

何故か運転台側DT21非動力台車台車用締結ビスが劣化しておりこれも交換する。
ツヌ131F(Mc70)での1stLOTライト基板振替施工でややこしい構造の導電板も多少敷居が低くなった。
作業は記録に残した通り現行LOTライト基板を取り外した後にライトスイッチカバーを装着した。
やはり効果があるようで2枚組の導電板にも苦労しなかった。


組み付けた1stLOTライト基板(クモハ101-155用床板)。

ライト基板は締結ビスで固定される構造である。
二度手間にはなるが一度ライト基板を固定してから導電板を組んだ方が楽かもしれない。
これも後から気付いたことで次の施工から試したい。
ライトスイッチカバーはDT21非動力台車を取り付けてから撤去した。
ビス固定のライト基板を抑えてからライトスイッチ部品を組み込んだ方がより間違いないと考えた結果である。
そして組み込みと同時に動作確認を行っている。
劣化していた締結ビスは103系サハ103形750番代編入の際に生じた保管品と交換した。


挿入を終えたライトスイッチ部品(クモハ101-155用床板)。

なおクモハ101-194(ツヌ110F-2)は編成に属さない保留車へ降格させた。
床板一式だけは製品状態に戻したため走行可能な状態ではある。
しかし元クモハ100-108を廃車にした関係でクモハ100形用予備部品が手元に残っていない。
加えて運転台付車用側面窓セルやLP411前照灯等は活用できる。
部品を供出して見窄らしくなった元クモハ100-108に対しクモハ101-194(元ツヌ110F-2)は状態が良い。
ツヌ110Fの予備車とした以降も全く出番が無かったため部品取用を前提にしても差し支えないと思われる。


クモハ101-155,クモハ101-194 (ツヌ122F,元ツヌ110F-2)。
※塗装変更車。

そしていよいよ点灯試験を迎える。
朱色1号車両,青22号車両と1stLOTライト基板の相性は確認出来た。
続く黄緑6号車両は1stLOTライト基板で布幕点灯化が実感出来るか期待を寄せた。
ところが間違い無く1stLOTライト基板化を図ったが思いの外効果が低かった。
今の所は黄色5号車両>青22号車両>黄緑6号車両>朱色1号車両と言う感覚である。
ただツヌ122Fはライト基板云々よりも黄緑6号混色編成に着目した編成であり交換した事実で納得させる。




クモハ101-155 点灯試験[31C 幕張]:1stLOTライト振替施工。
※塗装変更車。


クモハ100-170 点灯比較[31C 幕張]:ツヌ122F(1stLOTライト基板振替施工車)。
※塗装変更車。

これで現行LOTライト基板を装備する津田沼~習志野区仕様はラシ104F(Mc136)を残すのみになった。
現行LOT床板用導電板にも慣れてきたため運転台付中間組込車とのライト基板振替で構わないと思う。
ラシ104Fが出場すれば武蔵小金井区,豊田区仕様へと移行する。
現在はムコ3F(Mc78),ムコ予備00F(Mc60),トタ冷房5F(Mc198)が現行LOTライト基板装着編成である。
しかし1stLOTライト基板装着編成はトタ5F(Tc14)のみしか在籍していない。
これら3編成は津田沼~習志野区仕様も含め1stLOTライト基板の捻出方法を検討する。
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