試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3761[3768F] 3次車 現行仕様 前面窓車体断面黒色化施工,行先表示類変更 (3721[3728F-1] 部品転用)

2018-07-08 21:43:35 | 京成線:3700形
原形復帰。

グリーンマックス製京成3700形3768F現行仕様(3次車:3768F)の行先表示類変更が確定した。
先発入場させた3768では3728旧後期仕様(1次車:3728F-1←休車中)から行先表示器部品等を移設した。
3761には3721(3728F-1)の行先表示類が転用される。


京成3700形3761 3次車 現行仕様(3768F)。

あくまで主工程は前面窓車体断面黒色化である。
3400形3編成の改修は終了したが所有編成の多い3700形はまだ半数にも達していない。
車体改修と連動し行先表示類の再編も並行する予定ではあった。
但し現行仕様の3768Fは変更対象外であった。
3728F-1に採用していた[A17 成田空港],[特急]表示は別編成に充てる方策を探っていた。
ところが急遽3768Fへの[A17 特急 成田空港]表示移設が決定した。
予定には無かった急展開により3700形の行先表示類再編は見直しに迫られている。


入工中の3721,3761 (3728F-1,3768F)。

3768とは異なり当初から行先表示器部品の移設が決定しており3761は3721(3728F-1)と同時入場させた。
先ず3761を分解し前面窓車体断面黒色化を完了させる。
その後行先表示類の変更に移る工程とした。
ライトユニットの撤去は3768と同一方式を採用した。
着脱回数の少ない3768Fのライトユニットだったが3768,3761共に労することなく取り外せている。
本来であれば前面窓セルの撤去には側面窓セルを車体から外さなければならない。
しかし全て取り外すには妻面窓セルまで外す必要があり車体から浮かせるのみに留めた。
側面窓セルは嵌合させずに前面窓車体断面黒色化に着手する。
従来は黒色窓枠から補修を開始していた。
この方式を改め車体断面の塗り潰しを先行している。


前面黒色塗装部の補修を終えた3761。

前面窓枠はマッキーのペン先が触れてしまうため最後にもう一度塗り直しを行っていた。
手順を変更し作業の簡略化を狙う。
予想通り前面窓車体断面の黒色化時に窓枠にもインクが付着した。
この時点では特に措置を施さず車体断面の塗り潰しを進める。
窓R部は極細字側マッキーを当て銀色塗装を隠蔽した。
この後細字側マッキーで前面窓枠全周を上塗りする。
車体断面黒色化の際に付着したインクは窓枠補修に紛れ塗り斑が抑えられる。
よって仕上がりは3768と同様になった。
この方式は今後入場する改修未施工編成でも採用したい。


部品交換中の3721,3768 (3728F-1,3768F)。

3761の前面改修を済ませ前面窓セルと側面窓セルを嵌合させる。
続いて3721を分解し行先表示器部品を車体天井側から取り出した。
両車とも側面窓セル運転台側上部の整形を施しており移設には何ら支障しない。
独自加工ながら作業効率を高める側面窓セルへの整形はよく考え付いたと思う。
特に3728F-1はライトユニットの嵌合が大幅に緩くなっており完全分解は行いたくなかった。
車体天井側からの撤去を可能にしていなければ3728F-1の行先表示器部品供出は見送られていたかもしれない。
3761が装着していた[55K 西馬込]は3721へ取り付けた。
休車中の3728F-1は完全分解を回避しプロトタイプを遡らせる予定である。
その際は再び行先表示器部品の交換が待つ。
部品紛失の一手とした仮装着であり[55K 特急 西馬込]表示は一時的なものである。


赤マッキーで補修した富士川車輌工業製[特急]種別表示ステッカー。

このまま種別表示も変更する。
種別表示器に貼付したステッカーはメーカーに関わらずライトユニットを押し出した方が剥がし易い。
3700形の前面車体裾には絞り込みがあるため種別表示器モールド下部が車体と面一になってくれる。
ステッカースライダーで下方向へずらし約1/3程が車体に張り出したところでステッカーを反転させた。
この方法で粘着力低下を最小限に防いでいる。
3721の富士川車輌工業製[特急]種別表示ステッカーは切り出し失敗品だった。
上端を中心に赤色印刷の剥離が生じラベル面が露出している。
フルカラーLED式新ROM種別表示ステッカーの予備都合で再用するしかない。
種別表示ステッカー断面と共に赤マッキーを当て剥離箇所を目立たなくしている。
印刷面上部が波を打っているため完全復旧には至らない。
そこで車体と種別表示器の段差に隠れるようライトユニットを僅かに車体中央寄に定めた。
追って3768もライトユニット位置を変更している。




3761 [A17 特急 成田空港]:前面窓車体断面黒色化施工,行先表示類変更。


3768 [A17 特急 成田空港]:前面窓車体断面黒色化施工車。

終わってみれば種別表示ステッカーの補修が前面見附を整える鍵を握ったと思う。
赤マッキーによる補修は殆ど判らない状態まで持ち込めた。
種別表示の白色ラベル面が隠蔽され3768に対する見劣りは全く感じられない。
3768で予想した通りステッカー貼替に注意を払った結果見事に的中してくれた。
前面窓車体断面黒色化の答はいつも通りの手応えである。
なお3768Fの製品仕様は[特急 成田空港]表示だった。
3728F-1の設定を承継したため先祖帰りと言える種別,行先変更になっている。


3761 点灯試験[A17 特急 成田空港]:前照灯(行先表示類変更)。


3761 点灯試験[A17 特急 成田空港]:尾灯(行先表示類変更)。

TR-180A床板のライト基板用導電板はやや窮屈な位置にある。
これはTR-180床板から続く3400形M2c車,3700形M2c車での弱点だと思える。
車体との嵌合時はライト基板集電スプリングと導電板の位置関係を重視している。
この方式は最後に床板をスライドさせるため集電スプリングの変形を招く恐れがある。
ただ前尾灯非点灯に陥り床板の着脱を繰り返すよりはましと思え従来を踏襲した。
点灯試験は一発で終えられ一定の効果が出たと言えよう。

3761の竣工で3768Fは再出場を迎える。
3700形では唯一の[快速特急]種別表示採用編成だった。
しかし現行仕様に於ける[特急]種別表示採用編成が少なく今回の種別変更に至っている。
現行仕様そのものが少数派で留まっているため活躍範囲を広げるには良い選択だったと思う。