<紙>さんLOG

「パソコンヲタクの雑記帳」
 PC/Linux系/物理・化学で遊んでいます。
思いついたことを綴っています。

CP2K を FFTW で高速化2

2010年04月19日 | Linux系
ご訪問ありがとうございます。


VM- Linux に CP2K を導入しました。
やはり、FFTW での高速化は必須ですね。

そこで、過去記事「CP2K を FFTW で高速化
の手順を整理して、・・・・・

「VM-Linux」に
1.FFTW のインストール
2.CP2K への FFTW の組み込み
を行いました。


1.FFTW のインストール
  ・ http://www.fftw.org/からDownloadを選択し、
   fftw-3.2.2.tar.gz をダウンロードする。
  ・ tar xvzf fftw-3.2.2.tar.gz で展開する。
  ・ cd fftw-3.2.2 で移動する。
  ・ ./configure を実行すると、コンピュータの環境を自動で検索し、
   Makefileが作られる。
  ・ make でMakefileを実行する。
  ・ su でrootの権限を持ち、
   make install でインストールする。

これで、「FFTW」が、正確には「FFTW3」が出来る。


2.CP2K への FFTW の組み込み
  前回のarch fileに少し変更を加える。
 ・「CPPFLAGS =」に「-D__FFTW3」を加える。
    (アンダーバーは2つ!)
 ・「LDFLAGS =」に「-I /usr/local/include -L /usr/local/lib」を加える。
 ・「LIBS =」に「/usr/local/lib/libfftw3.a -lm」を加える。

操作は、(前回のものは test1 として、今度は、test2 にします)
  cd cp2k/arch
  cp test1.sopt test2.sopt
  vi test2.sopt・・・・・・・・・上記修正:3点追加
  cd ../makefiles
  make ARCH=test2 VERSION=sopt


これで、VM-Linux(Ubuntu 8.04.2)に FFTW3 版 CP2K が導入できた。

早速、高速化を体感。・・・・・

テストしたデータでは、
わずか、7%のアップ?

FFTW3 を使っているのか?
「GENERATE」行の前にWARNING行は出ていない。
クリックで拡大(別窓)

前回は、確かに出ていた。
クリックで拡大(別窓)


このCPUは、勝手に(?)最高23%もアップしたりするので、
7%では誤差の範囲になってしまう。

データが適したものでないのかも。
まあ、精神衛生上こっち(FFTW3版)で行きましょう。

マシンが高速に(CPU性能で3倍に)なったのだから、
今度こそは、「CP2K」を勉強しよう。
するかな? 出来るかな?         



見ていただきありがとうございました。
お帰りに投票して頂けると嬉しいです。 ⇒ 日記@BlogRanking

人気BlogRanking ⇒ 

blogram ⇒ blogram投票ボタン

VM-Linux:CP2K 導入

2010年04月17日 | Linux系
ご訪問ありがとうございます。


新PCは、CPU 性能が従前マシンの3倍ほど速いもの?
CP2K でその実力を試したい!

VM-Linux(Ubuntu 8.04.2)を導入し、g95 も導入したので、
早速「CP2K」をインストールしてみることにしました。


VM-Linux は、純粋な(?) Ubuntu ですから、
CP2K 導入手順は、andLinux の時と同様ですね。

先ずは、LAPACK インストール

本家 からダウンロード。
現在の最新版は「LAPACK-3.2.1.tgz」ですね。
  1.「tar」で展開する。
    tar xvzf lapack-3.2.1.tgz
  2.サンプルから、「make.inc」を作る。
    cd lapack-3.2.1
    cp make.inc.example make.inc
  3.「make.inc」を、以下のように変更する。
    FORTRAN = g95
    OPTS = -O2
    DRVOPTS = $(OPTS)
    NOOPT =
    LOADER = g95
    LOADOPTS =
  4.「make blaslib」でBlasを生成し、
    その後「make lapacklib」でLapackを生成する。
    make blaslib
    ・・・・・・・約20秒(従前PCの3倍速)
    make lapacklib
    ・・・・・・・約4分15秒(従前PCの1.4倍速?)
  5.これらのファイルを名前を変えてライブラリに格納する。
    sudo cp blas_LINUX.a /usr/local/lib/blas.a
    sudo cp lapack_LINUX.a /usr/local/lib/lapack.a


そして、CP2K インストール

本家 から、
「CP2K」をダウンロード。(cp2k.tar.gz)
  1.「tar」で展開する。
    tar xvzf cp2k.tar.gz
  2.マシンに合ったスクリプトから「test1.sopt」を作る。
    cd cp2k/arch
    cp Linux-i686-g95.sopt test1.sopt
  3.「vi test1.sopt で、LIBSの部分」を、以下のように書き換える。
    LIBS = /usr/local/lib/lapack.a /usr/local/lib/blas.a
  4.今作った「test1.sopt」に沿ってcp2kをコンパイルする。
    cd ../makefiles
    make ARCH=test1 VERSION=sopt
  コンパイルが終わるのを10数分待つ。
    ・・・・・約13分(従前PCの1.5倍速?)
  5.「../exe/test1/」に「cp2k.sopt」というファイルがあればコンパイル成功

ありました!

クリックで拡大(別窓)

これで、VM-Linux(Ubuntu 8.04.2)にCP2Kが導入できました。

早速、適当(?)に走らせてみました。
CPU性能的には、やはり3倍 速そうです。

上記コンパイルでは、IO が絡むので、その分速く見えない?

総合性能では、1.5 倍くらいと見るべき???     



見ていただきありがとうございました。
お帰りに投票して頂けると嬉しいです。 ⇒ 日記@BlogRanking

人気BlogRanking ⇒ 

blogram ⇒ blogram投票ボタン

化学式による検索4

2010年04月16日 | 理科部 部活
ご訪問ありがとうございます。


化学式による検索3=「Common Compound Library」
の続きでは無いですが、・・・・・

<紙>がこれまでに知った、物質情報検索サイトについては、
物質DBサイト一覧」で纏めました。
これは、右の「ブックマーク」欄にも載せています。

ですが、「酸化物?(4)」の時に見つけた、
ChemSpider」なるサイトは、
決定版と云っても過言ではない検索サイトだと思います。
但し、化学物質に限るようです?
結晶構造物質は対象になっていない?


これまでに、書いてきたものを一通り検索してみました。

酸化物?(1)の「SO2」

硫酸の構造の「H2SO4」

過硫酸の構造3の「H2SO5」

モノ過硫酸水素カリウムの「K2S2O8」

護謨の分子構造?の「C5H8」

2D表記を3D構造化2の「CH4」

検索サイト:PubChemと、
検索サイト:ChemIDplusの「C20H24O10」

検索サイト:日化辞Webの「C17H20N4O6」

部活:化学式による検索の「CH3COOH」

これらは、すべて、ここ「ChemSpider」で、
見つけることが出来ますし、
「Jmol」で3D構造を見ることが出来ました。
(Jmol が入っていない場合は、自動(?)インストールされました)

但し、試しに、
「NaCl」を検索してみましたが、
原子間距離=0.282nm のところ、0.1nm で出ましたので、
結晶構造の検索には向いていないようです。

と云うことで、久々に 部活動 を行いました。     



見ていただきありがとうございました。
お帰りに投票して頂けると嬉しいです。 ⇒ 日記@BlogRanking

人気BlogRanking ⇒ 

blogram ⇒ blogram投票ボタン

VM-XP に andLinux 導入!

2010年04月14日 | Linux系
ご訪問ありがとうございます。


VM-Linux(Ubuntu 8.04.2)を導入しましたが、・・・・・

VMware 仮想マシン上の Windows XP でも、
andLinux がインストール出来るものなのか試してみました。

結論から云うと出来るんですね。
つまり、VMware 仮想マシンは、
本当に「本物のマシン」と思ってもいい?

手順は、昔の記事
coLinux+Ubuntu+X=andLinux
andLinux:g95 インストール
andLinux:初期? 設定
の通りで大丈夫でした。

仮想マシンの Windows XP は、
HDD はデフォルトの 40GB ですが、
メモリは 1GB にしました。

そして、andLinux のインストールでは、
1.インストール先は C:¥andlinux¥
2.メモリ容量は、512MB
3.サウンドは、なし
4.ファイル共有方式は、CoFS
  で、共有ディレクトリは、C:¥to4linux¥

インストール後に行ったのは、
1.「日本語KB」対応
 「sudo loadkeys jp106」
2.「タイムゾーン」の設定
 「sudo dpkg-reconfigure tzdata」
 とすると、選択肢の画面がでるので、
 「Asia」を選んで「OK」すると次の画面が出る。
 「Tokyo」を選んで「OK」すると設定完了。
3.「root」のパスワード設定
 「sudo passwd root」で。
4.インストールしたパッケージのアップデート
 「su」しておいて、
 「apt-get update」
 「apt-get upgrade」

結果の(証拠の?)画面スナップショットは、

クリックで拡大(別窓)


何かの参考になりましたら、幸いです。     



見ていただきありがとうございました。
お帰りに投票して頂けると嬉しいです。 ⇒ 日記@BlogRanking

人気BlogRanking ⇒ 

blogram ⇒ blogram投票ボタン

VM-Linux:g95 導入

2010年04月13日 | PCクリニック
ご訪問ありがとうございます。

VM-Linux(Ubuntu 8.04.2)では、C言語コンパイラ(gcc)は入っているが、
FORTRANコンパイラは入っていない。
そこで、g95 を導入することにしました。
以前、andLinuxに導入した時の手順を、
本物の(?)Linux 用に書き直してみました。

  1.本家 g95 Project から
    「Linux x86」版をダウンロードする。
   (Firefox でダウンロードすると、デフォルトでは、デスクトップになる。)
   そして、デスクトップに移って、/usr/local/src/ にコピーする。

   sudo cp g95-x86-linux.tgz /usr/local/src/g95-x86-linux.tgz


  2./usr/local/ に移って、インストール(解凍)する。

    cd /usr/local
    sudo tar zxvf src/g95-x86-linux.tgz


  3./usr/local/bin/ にシンボリックリンクを作る。

    sudo ln -s /usr/local/g95-install/bin/*g95* /usr/local/bin/g95


これで、終わり。

のはずだったが、・・・・・

テストコンパイルを行ったところ、
「crt1.o」が見つからないとなった?!

調べてみると、
Ubuntu日本語フォーラム
にありました。

  libstdc++6-4.2-dev
  (The GNU Standard C++ Library v3 (development files))
  が必要である。

そうなんだ。
では、と云うことで、
「Synaptic」で「libstdc++6-4.2-dev」をインストールしました。


無事、コンパイルすることが出来ました。

クリックで拡大(別窓)


これで、VM-Linux(Ubuntu 8.04.2)に FORTRAN(g95)が導入できました。     



見ていただきありがとうございました。
お帰りに投票して頂けると嬉しいです。 ⇒ 日記@BlogRanking

人気BlogRanking ⇒ 

blogram ⇒ blogram投票ボタン