2013年12月7日(土)
大津市の壺笠山は、低山ながら未踏でいつか行こうと思っていた。今日は電車を使って大津から壺笠山に登り、そのまま西に進んで左京区の自宅まで歩いて帰る予定で出発した。
地下鉄東西線の蹴上駅から、市営地下鉄、京阪京津線、京阪大津線を乗り継いで穴太駅へ。駅を出てすぐ西の「湖の美が丘」の住宅地に進む。住宅地の西端から山道に入るが、関電巡視路の標識以外に標識も見当たらず、不鮮明な踏み跡をとりあえず尾根筋目指して登る。尾根に出ると深く掘れた古道が現れたので、この道を先に進む。
湖の美が丘から琵琶湖
住宅地の終点から山に入る
山道を西に進んでいくといつの間にか道幅も広くなり、そのうちに林道のような道となる。三叉路まで来ると、正面が壺笠山であることをGPSが示している。取り付きを探しながら進み、見つけた踏み跡を登って壺笠山(421m)に到着した。山頂付近には石組みの跡のようなものもあり、城跡であることがうかがえた。展望のない山頂には大津市の水準点が設置されていた。430Mhzで交野市交野山移動のJM3GVH局と交信した。
山道もいつの間にか林道に
壺笠山山頂のプレート群
山頂にあった水準点
壺笠山からは山腹に着けられた細い道を西へ進む。延暦寺の境内を表す「浄刹結界趾」の石碑を過ぎてしばらく行くと、コンクリート偽木の柵に囲まれた東海自然歩道に合流する。そのままどんどん道なりに進むと、車の音が聞こえ比叡山ドライブウエイに近づいたことがわかる。しかしドライブウエイは進入禁止で、標識に従って右に折れると、どこまで続くとも知れないつづら折れの階段を下る。谷筋まで下りると、穴太と桜茶屋(路傍休憩地)の分岐があり、路傍休憩地方向への道に入る。先ほど激下りしたと思ったら、今度は一直線に付けられた階段を急登する。そのまま道なりに進み、一本杉への分岐も素通りすると、ドライブウエイにさしかかる。
「浄刹結界趾」の石柱、大正10年3月之建とあった
東海自然歩道に合流
ドライブウエイ手前で右折れし、つづら折れの階段を一気に下る
谷に下りたら今度は階段の登り
ここも立入禁止になっているが
ドライブウエイの反対側に林道のゲートが見える。ここから林道を歩く予定になっているので車道を横切らせてもらう。後で聞いたところによると、このすぐ先に車道の下を通るトンネルがあるらしいが、確認はしていない。コンクリート舗装された林道を、紅葉の名残や治山工事の様子などを見ながら下る。古そうな石の道標やお稲荷さんを写真に収め、石鳥居と呼ばれる広場で遅めの昼食とした。大津市側では一人も出会わなかったが、京都市側に入ってからは多くのハイカーと出会うようになった。
ドライブウエイを渡って林道へ入る
治山工事の解説
石鳥居にあった京都一周トレイルの標識
ここからは京都一周トレイルを歩く。てん子山(442m)はトレイル道からほんの少しわき道を入る。実は、日本山名事典の初版では、てん子山は500mほど東の府県境がピークとされていた。2011年5月に登頂し、山ランにも報告済みだが、日本山名事典の改訂版で山頂が変更された経緯がある。今回改めてピークを踏み、アマチュア無線交信もしておこうと考えた。今日も先ずは18Mhzを聞いてみる。すると北海道稚内市のJR8SGE局が聞こえたので交信することが出来た。
紅葉も少し残っていた
てん子山三角点
てん子山のプレート
トレイル道に戻り瓜生山へ向う。途中、曼殊院や地蔵谷への分岐が次々と現れる。いずれも良く踏まれた道でどこへ下ってもよいのだが、今日は自宅に最も近い瓜生山から北白川への道を行く。瓜生山の手前で北白川城出丸(白鳥山)にも寄るが、見晴らし台の名前のわりには展望は効かない。瓜生山は山ラン終了しているのでそのまま通過し、北白川仕伏町に下山した。
北白川出丸(白鳥山)山頂の解説
標識を巻き込んだ樹
瓜生山山頂
瓜生山下山中に見えた展望
断面図
ルートタイム
京阪穴太駅(10:03) 壺笠山(10:53) 石鳥居(12:38~12:50) てん子山(13:06) 瓜生山(14:18) 北白川仕伏町バス停(14:50)