私たち903シティファームは、ワーカーズコープとのご縁から今回、越谷にある、ひよせ事業所へ訪問させていただきました。
ひよせ(特定非営利活動法人ワーカーズコープ)は、平成28年2月に開設された就労B型作業所で、現在は、職員7名利用者13名で活動をしている事業所です。
ひよせのメイン事業は農業で、利用される方の希望と需要に合わせ、利用者の「したい」を大切にする環境を目指しています。
到着した畑で、ワーカーズコープの職員で畑担当の佐藤さんにお話しをお伺いしました。
ひよせの畑では、農薬はほとんど使わず、肥料もほぼ一種類のものしか使っていないとのこと。
それは、自然の太陽光を使えば除草剤を撒かなくてもよく、マルチシートを張ると土の殺菌と共に雑草が生えなくなるそうです。佐藤さんからは自然のエネルギーを最大限に活かし、出来る限り人口のモノを使わずに育てるという情熱と愛情を感じました。
また、そこで働く利用者の方が、畑で育てているニンジンについて話してくれました。
そのニンジンは「恋にんじん」という品種のニンジンで、食べると恋をしてしてしまうほど甘くておいしいことからその名前がついたと嬉しそうに教えてくれました。
その利用者の方は、自然と共に生き農業を仕事にすることに誇りをもって働いていました。
その後、寄らせていただいたひよせ事業所では、多くの利用者の方と納品前のお野菜、そして素敵なスローガンがありました。
そのスローガンと共にホワイトボードには、皆の細かいタイムスケジュールや”皆の大切にしたいこと”という欄もありました。
今回私たちを招いてくれた理事長・専務の青柳さんが最後にここにきてくれているメンバーについて話してくれました。
「今活動しているメンバーは、他の場所では働くことができない人や合わないといわれている人たちだが、ひよせという場所を通して自らが周りに働きかけたり自ら行動してみるということを楽しんでくれる場所であれば良いな」とおっしゃっていました。
今回訪問したひよせの方々を見て、皆が本気で”ハタラク”を楽しんでいるように感じ、農業を通した働きに刺激を受けました。
私たち903シティファームの団体でもそれぞれが出資者として活動をしているからこそ、全員本気で一つ一つのことに対して向き合い、合意形成をとって活動しています。
ひよせでの活動を見て、私たちの団体もメンバーと、より一層話し合いそれぞれにとっての居場所づくりに励んでいければと思います。