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「第7回下町しまうまラジオ」理解しようと思う気持ちが始めの一歩。 “障がい”は社会構造から生まれているのでは?

2021-06-25 12:06:14 | ダイバーシティ

こんにちは。(有)人事・労務の山﨑です。

6月22日に第7回目「下町しまうまラジオ」の放送を終えました。

第7回目のゲストは

一般社団法人 東京都障害者就労サポート協会 こすもす浅草橋

代表理事 野口 和男さんと理事 野口 真由美さんでした。

 

こすもす浅草橋さんは、障がいを抱えていたり等、企業等に就職が困難な人に対して雇用契約を結ばずに働く場所を提供する就労継続支援B型という事業所を運営されています。

日々、障がいを抱えている方と向き合ってお仕事をされているお二人から、ただ障がいを抱えている方を可哀そう、と思うのではなく、キャラクターとして受け入れて一緒に生きていく。本当の“共生”とは何なのか。についてお話いただきました。また、障がい者採用に取り組もうと考えている企業さんにとっても、勉強になるお話をお伺いしました。

「なぜB型事業所をされているのか。」

就労を意識しすぎると利用者さんの特性を見出してあげることが難しい。我慢が生まれてしまうことが多い。就労を前提としていない分、まずはその人の課題を見つけたり生活の確立に力を入れることができる。

B型事業所は利用者さんの送迎があるところも多いそうですが、こすもす浅草橋には送迎がありません。様々な障がいを抱えていても、まずは自分の力で電車通勤。

そういった交通機関を使うことがまた他者との接点になる。

 

お二人は今と昔の差についてもお話されていました。

昔は障がいがあったり能力が劣る子が、嫌われっ子になってしまっていた。

それは、今でいういじめだったかもしれない。

でもいじわるする人もいたが“助ける人”もいた。

どんな子も無関心ではなく周りに認められていて、分けることをしない時代だった。

今は、クラスを完全に分けたり、○○障がい、といった名前をつけてはっきりさせ分けてしまう。それは大人になるまで“異なる”人と接さない環境を作り出してしまい、皆が傍観者になってしまう。

私も子供の頃を思い返してみて、確かに小学校、中学校と特別学級がある存在は知っていたのですが、ではそこにいる人たちと関わりを持って育ってきたか、と言われるとほとんど関わりを持っていなかったです。何が出来て、何が苦手なのか、そういったことを知らないまま育ってきたなあと振り返りました。

 

はっきりさせることが必ずしも良いとは限らない。

そういった環境で育ってきた私たちがいざ企業で障がい者雇用を頑張りましょうと謳っても難しいのは当たり前ですね。

 

野口理事長ご夫妻から

・理解しようと思う気持ち(それがないと相手も自分のことを理解してくれない)

・障がいをキャラクターとして捉えて、普通に接することが大事。

・「障がいを持っているから何かをしてあげなきゃ」じゃなくて「困っていたら助ける」

という感覚 が大切だよと教わりました。

 

是非、全編を下町しまうまラジオHPでご覧下さい。

https://esr-j.com/shimauma-radio-202106/

 

田心カフェコーナーも前回に引き続き、山ちゃんファーム 山崎さんをゲストにお迎えし、越谷の田んぼアートを通じた地域との関わり方についてお話していただきました。

 

引き続き、「下町しまうまラジオ」宜しくお願い致します。


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