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ソサエティ5.0時代の社労士としての政治連盟の役割

2021-08-24 19:52:15 | ダイバーシティ

皆さんこんにちは。矢萩です。

秋の社労士会台東支部に掲載する挨拶文を今回は投稿させていただきます。

コロナ禍で動いている新しい社会の動きの中で私達の業界はどんな役割を担って行けば良いのか、私なりの思いを述べさせていただきました。

以下掲載文です。

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コロナ禍にも関わらず台東支部政連活動に皆さんのご協力をいただき都議会議員選挙の時期を無事終える事が出来、心より感謝いたします。

そしてこの支部だよりが出る頃には衆議院議員選挙に向けて皆さんに更なるご協力をいただいていることと思います。

さて、東京オリンピックの開会式皆さんご覧になったでしょうか?

賛否両論色々ある中での開催となりましたが、開会式だけはしっかり見ようとステイホームで拝見させていただきました。

私は、あのオリンピック会場に浮かぶ地球が印象的だったのですが、あれが実は無数のドローンから出来ていることを知って更に感動致しました。

そしてちょうどその時期、東京スカイツリーでソサイエティ5.0というイベントを開催していましたので会場に足を運ばせていただきました。

また、先日最適化社会ニッポンという元参議院議員の二之湯氏が書いた書籍を拝読し弊所とのご縁でお話しを伺う機会をいただいたので今回はソサイエティ5.0時代についての政治連盟の役割ってなんだろうと皆さんと考えて行きたく書かさせていただきました。

内閣府のホームページによると、ソサエティ5.0というのは、

これからの私達が迎えていく5段階目の新たな社会ステージ「最適化社会」を表す名称だそうです。Society5.0はAIやロボットの力を借りて、我々人間がより快適に活力に満ちた生活を送ることができる社会。これまでの現実世界に加えて、仮想空間との融合で豊かな社会を実現していこうとしているものと定義しています。

ソサイエティ5.0に至る過程の人類社会の進化の歴史について二之湯氏の解説を皆さんに紹介させていただきます。

 

ソサエティ1.0狩猟社会 1万年続く縄文時代

     2.0農耕社会 弥生から産業革命以前の江戸時代にあたる

     3.0工業社会 産業革命である明治維新からバブル崩壊までの期間。

日本は工業化時代に飛躍的に発展し世界の大国入りを果たした時代

 

そして、現在は、ソサエティ4.0の情報化時代。

平成の30年間にあたる。では、5.0の世界への進化はどのように進んで行くのでしょうか?

情報技術や人工知能のさらなる発展やそれに伴うビッグデータの活用によって人類はあらゆる活動を最適化できる武器を手に入れつつあります。

宇宙や遺伝子など神の領域と言われる世界にも研究が進んでいます。

こうした技術を経済に奉仕するのか本当の意味で人類の幸福のためのものなのか哲学が必要になってきます。

今この日本を襲っている新型コロナのパンデミックは科学では予測不可能なことが時として起こり、人類のあり方を変えてきました。科学や経済が絶対ではないことを明らかにしてしまいました。

一方で今回の東京オリンピックでは、ドローンによる開会式の演出は全世界に多くの人に感動を与えました。経済・科学の力を最大限にいかしつつ、経済と心そして科学と自然が調和するソサエティ5.0の世界を実現するために価値観や社会のあり方を修正する必要があるのです。

 

政治家や経営者といったリーダーたちがこうした変化に対して適切に率先して対応していくことが最適化社会への扉をひらくことになっていきます。

2019年の18歳意識調査では、

自分の国が将来良くなると考える若者の割合が日本は9.6%。中国は96.2%。先進国の中で最低になっています。

自分で国を変えられると思うという項目も

日本は、18.3%。アメリカ65.7%と日本は圧倒的に低いそうです。

最適化社会においては、これまでの経済的幸福とともに精神的幸福のバランスを求めるようになります。では、経済に関してはどうでしょうか?

我が国の労働生産性は先進国他国と比べて最低水準にあります。

アメリカの7割、ドイツの8割程度の労働生産性。

一ヶ月もバカンスを取るフランスやイタリアより低いのは考えものです。

これは労働者の能力の問題でしょうか?

世界最強の軍隊を作るのにはどんな国の構成で作るのが良いのかというビジネスジョークがありますが、答えはアメリカ人の司令官、ドイツ人の将校、日本人の兵隊だそうです。

ビジョンや戦略を得意とするアメリカ人、それを着実に落とし込み実行する中間管理職のドイツ人、それを長時間労働も厭わず働く日本人というわけです。

いま大切なのは経営者のビジョン構想力、戦略立案が足りないということです。

それは国の方針任せでよいのでしょうか?

組織の文化、働く人のモチベーション向上、社風を作るのは経営者です。

政治の世界はどうしても数字ではかれたり、ルール化できるような定量的、定型的な議論担ってしまいます。働き方改革一つ見ても労働時間規制や非正規正規社員の適用範囲や有給取得率、女性の管理職比率などです。

経営の世界は数字だけの世界ではありません、働く楽しさや社員同士の人間関係、地域との関わり、職業人としての誇りなど定性的な思い文化で成り立っているのです。

イノベーションはそのような定性的な対話から生まれてくるのではないでしょうか?

政治は、国の方針を広く社会に知らせるために、どうしても数字や法律に頼らざるを得ない。

そうなるとどうしても生きてる職場は放って置くと無味乾燥な数字や法律が独り歩きして職場は生命力を失っていく。

そして

AI.デジタルの使い方を間違えるとがそれに拍車をかける。

私達、社労士としての政治連盟は、国と職場、地域社会の架け橋になって国が求める数字や法律に対して生命力を吹き込む大切な役割をますます担っていく。社会の労働福祉向上に資する役割を今こそ私達社労士が発揮すべきときかとか思うのです。

 


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