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社会に出る高校生の皆さんへ!社会人になる上での心得をテーマに講演です。

2019-12-18 17:04:20 | 地域貢献
来年度から晴れて社会に出る高校生に対して、矢萩さんからお話をしていただけないかと言うことで、講演を金野とともにさせていただきました。私の後輩で児童養護施設の子どもたちの就職支援をしている永岡代表からの依頼、彼の活動には頭が下がります。何か働くという視点でお手伝いをと思っていたのでありがたくお引き受けさせていただきました。



何でも当日は定時制の3年生、4年生が60名ぐらい来るそうで普段社会人を相手に、そして大学生までがせいぜいということで却ってこちらとしても心構えが必要。
今回金野とこれから社会に出る学生に何を伝えようかと永岡さんから依頼を頂いたときから、あれやこれやと悩んだ末に次の3点を学生たちに伝えようと。

●協働することの楽しさ
●お金よりもワクワク感を大切にしよう
●つながりを大切にしよう

さて本番。
茶髪頭の高校生、机に突っ伏している生徒さんとこれは聞いてくれるかなあと。

しかし、講義がはじまるとも皆さん斜に構えながらも気になるようでメモをする人、耳はしっかり聞いている人と皆さん素直に聞いてくれることにびっくり。
昔の自分のように学校の柵を乗り越えてつまらない授業は帰っちゃうみたいな
基準で考えちゃダメだな。先生ごめんなさい。

協働のワークは、体で体感していただこうとフラフープを持ち上げたり下げたりを皆で行うワークで協働の大変さとそれが達成したときの喜びを体験していただきました。



そして、私の拙い体験から必ずしも良い会社に入り、お金をたくさんもらっても一日中会社で話すこともなく、挨拶も交わさないで黙々とただ効率良く働くことで疲れてしまった私の友人の話や、一方で弱さを見せあい、強さを仲間や社会のためにつかってもしかしたら給与は安いけれども仲間からありがとうと感謝されながら自分を活かしきることの素晴らしさを楽しそうに話す友人の話をさせていただきました。

また、今の高校生が大切にする価値観について話し合いました。



私達の時代はお金に価値を置く若者が多く、いまの20代、30代の若者は承認や成長が多いというのは漠然と私自身も理解していましたが、今回のワークを通して高校生の皆さんから逆に教えていただいたことは、お金は真ん中ぐらいの価値観に落ち着き、今どきの若者の大切な価値観に安心を求めている実態が見えてきました。しばし、高校生の話に耳を傾けていると、夢や目標がないということに対する不安、リストラや病気や老後の話と、おいおいこんな若いうちからそんなことに悩む若者ってどうなんだろうか?申し訳ない気持ちになってしまいました。

そこで少し私の話をさせていただき、将来はマスコミに行きたくて受けた大学に落ちてしまい、大学時代は頭ではライバルに敵わないからと体育会で心身を鍛えることに4年間を費やしたこと、そして社労士という資格で独立する上場会社をやめる時に社労士なんていうマイナーな資格は知られていない、無理だからやめろと言われたが、独立して今こうやって皆さんに会えて良かったなあということなどをお話しました。
他のブログでも紹介させていただきましたが、今のワクワクに集中する。未来も過去もそこにはリアルな現実はなく今ここの積み重ね。



脳科学の茂木さんの話ではないが、努力するから幸福になるというのでなく、幸福だから用船努力をするのだ。そして努力したからと言って成功することも幸福になる保証も現実の世界では約束されていないんだということを語らせていただきましたが高校生にはちょっと申し訳なかったかな。でも目標がない、夢がなければ動けないと思いこんでいる高校生には良かったなあと。

レポート:「心の安全基地」として~春日部で開催された茂木健一郎さんセミナーに参加して▼

そして最後に語らせていただいたのはつながりの大切さです。私達自身いま本業や活動を通してつながりの大切さを感じているということ、昔よりもお金で解決できることが少なくなったこと。私達はいま新しく農業部門というのを立ち上げてマルシェやお店の運営をやっています。しかし、マルシェの場所も浅草で由緒ある神社さんのご厚意で開催せていただいているし、店舗の運営も近隣のお店の軒先をお借りしてやっていて皆さん思いに賛同してくれた繋がりのなかでやらせていただいている。もしこれをお金に換算したら大変。
世の中お金で買えないものがあるんだということ。そして、弊社の日光街道143キロを歩くイベントやいま何もない草原で寝袋を持ってゆっくるするホテル?が大ブームという話をさせていただき、非効率な中から人や自然と面倒だけで向き合いそこからつながりを感じることで人は幸せを感じる。働くというのも面倒で違う世代や性別の様々な人と一緒につながりをつくっていくのは面倒かもしれないが、そこに実は生きる喜びというものがあるんじゃないかなあということを話させていただきました。



高校生にはちょっと難しいかなあと思ったのですが感想の通り、ちゃんと心でわかっているんだなあと私自身たくさんのことを高校生の皆さんから教わった一日でした。永岡さんはじめ高校生の皆さんありがとうございました。また呼んでくださいね。