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My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

参考にならぬドラマ評

2007年05月22日 00時43分00秒 | ドラマ
 『土曜ワイド劇場 刑事殺し』をチェック。かねがね私が困り顔の男としてマークする、仲村トオルが主演。家庭で、職場で、期待通り困り顔を展開し、その点では大いに満足する。またロングコートがよくお似合いになりますこと。署内でも一人コートをはおる、トオルちゃんであった。にひひひひ。ここ数年の彼の仕事ぶりを見るにつけ、継続は力なりとはよく言ったものだと感心する。エリート、平凡な夫、執念の刑事、ホラー、何をやらせても似合う。『ビーバップ・・・』 や 『あぶない刑事』の頃は、心もとない演技であったと記憶。よくぞここまで。よよ。私も頑張らなくちゃね 。(主婦業11年)

 さて、警視庁捜査一課の刑事(村田雄浩)が、自宅で射殺された。その謎を追う推理ドラマだと思っていたら、どうも様子がおかしい。真犯人はバレバレ、事件の発端となる恐喝事件はあまりに偶発的、何だかなーと思っていたら、どうやら夫婦のあり方を問う、ホームドラマだったようだ。

 冒頭では、トオルちゃんと妻(山本未來)が、いさかいを展開。「あなたが久しぶりに食事でもと言ったのに、何で忘れるのよーっ!」仕事に忙殺される夫への不満。よくある話だ。’そんなに怒るのなら、その時に電話をかければよかったのに’ と思ったが、「私は仕事の上に、家事、育児、近所付き合いまでやってるのに、あなたとの約束を忘れた事なんかないわ!」というセリフがあまりにリアルだったので、何も言えなくなった。「今までだって母子家庭状態だったんだから」というセリフに、何人の亭主族がドキリとしたのかは、ミステリー♪

 同僚刑事の死に、妻の不貞の香り。それに気づいたトオルちゃんが、「男と女は、一筋縄ではいかない。 例えば不倫です。人の女房だと承知で好きになる男がいれば、人妻でありながら夫以外の男に惹かれる女もいる。そういう男と女は、行き着いた先の結果に対して責任をとるべきだ。」などと説教する。このセリフに、何人の亭主族がドキリとしたのかも、ミステリー♪

 そういう意味での ’ミステリー’ であり ’サスペンス’ であったかと。

 しばらくすると、今度は麻生祐未の説教である。「好きで結婚したんだから、少しくらいの行き違いは乗り越えなきゃ。どんなに好きでも一緒になれない人もたくさんいるのよ。」はいはい。ごもっともでございます。へへーっと深く頭を垂れる。「例え何があろうと、二人穏やかな家庭を築き、いつか心も体も枯れた時にこれでよかったねと笑える夫婦になりたいと・・・」はて、このドラマは 『夫婦善哉』 であったろうか。確か、刑事殺しの謎を追うドラマだったハズだが・・・そんな疑問も、トオルちゃんの困り顔と、麻生祐未の見所ある演技と、古谷一行の頭髪にかく乱され、どうでもよくなってしまうのであった。

 古谷一行。ボリュームのある、妙に黒々とした頭髪なのだが、両耳の近くだけ白髪混じりでうらぶれている。むむ。とさる疑惑を抱き、じーっと観察。その証拠見逃すまじ、とセリフそっちのけで見つめ続ける。もうドラマは、どうでもよくなった。屋上で強風に煽られ、トオルちゃんと会話をするシーンでは、見ているこっちの方がハラハラ。一介の視聴者にあらぬ疑いをかけられて、古谷さんも迷惑千万である。山本未來&麻生祐未のスタイルのよろしいことトカ、何を見てるんでしょうねぇ。まったく。(細いのに胸だけあるんだよ。 超理想体型ですな。)麻生祐未の喪服姿には、しびれましたねぇ。

 俳優陣は、芝居のできる役者がそろっており、なかなか見応えがあった事も、ここに付け加えておきます。警察署内の男のドラマは、オツでした♪