メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

DIO/ HOLY DIVER LIVE 感想

2012年05月21日 02時23分37秒 | ロック
伊藤政則のライナーが2006年になっているので
その頃(まだDIOが生きている)発売されたDVD。
少し前に購入したがなぜかまだ全部観ていなかったので
BIG4を見終わった後に”毒を食らわば皿まで”感覚で
怒涛のROCK LIVE連続視聴に突入した。
が、これがイケなかった…。

既に故人となったDIO御大だが、
そういう目で観るからなんだろうがこの映像収録時点で
すでに「死相」が出てる感じだよ。オイ。
確か晩年は病魔(がん)と戦いながらステージをこなしていた旨の
記事を読んだことがあるが、コレなんかがそうじゃないのかなあ。
彼のキャリアの中でも傑作の部類に入る「HOLY DIVER」完全再現ってのも
ナニやら決意めいたものが感じられるし、人生の総括にかかっていたとか…。
まあ、考えすぎかもしれんが…。

だがそういった気持ちにコッチが一旦なってしまうと
もうイカンでしょ。
普通だったら”老体に鞭打って”搾り出すDIOのヴォーカルが
”病魔に侵されながら搾り出す”というフレーズに置き換わってしまい
いたたまれなくて最後まで観れないよ~。
しかも最後のほうで「バビロンの城門」を演るのだが
それを亡きコージー・パウエルに捧げるっちゅーMCを入れるあたり
もうダメだ~。

このDVD前に延々と観ていたLIVEが
脳天気なイケイケ感たっぷりの野外フェスだっただけに
狭い会場で紡ぎ出されるこのDIOのLIVEは非常に空気が重い。
音響もOFF気味で、DIOのヴォーカルを引き立たせるような
ミキシングがされている。
ダグ・アルドリッチの派手なギターワークも冴え渡ってはいるのだが
いかんせんボリュームが低い…。
あくまでもDIOのヴォーカルがこのコンサートの見せ場なのだ。

このDVDを冷静な目で観れるのはもう少し先かもしれない。
中古格安価格だったので「お!めずらしい!」と
さしたる感慨もなく購入したのだが
案外、前の持ち主もこの重さに耐え切れずに売り払ったのではあるまいか。
伊藤政則のライナーも「これで見納め」と言わんばかりの
まるで彼の現状(病状)を知っているかのごとくの内容だ。
知ってたのかもな~。業界じゃ有名な話だったりしたのかもな~。
う~ん…。

合掌。




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