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ザ・ホード

2010年08月29日 | 映画

今日は、家から で1時間ほどかかる映画館まで入って来ました

観てきたのは「ザ・ホード 死霊の大群」。
無名の監督さん作なフランスのゾンビ映画です


          
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フランスの北部にある街で、警官がギャングに殺された。
仲間の警官たちは復讐を誓い、ギャングの立てこもる古いビルに潜入する。
しかし、彼らは潜入に失敗し、ギャングに掴まってしまう。
ギャングたちは捉えていた人質を警官たちが奪回しに来たと勘違いし、
その人質を撃ち殺してしまう。
だが、その後暫くして殺したはずの人質が復活
復活した男はギャング達に襲いかかり、彼らを食べ始める
気がつけば廊下でも殺したはずの管理人が蘇っている
なんとか復活した死人(ゾンビ)を振り切って屋上まで出ると・・・
パリの方角の空は燃えあがり、激しい銃撃戦の音が響いていた。
下を見下ろせば、ビルの階下にもゾンビの群れが
警官たちとギャングたちは、生きて外に出るため、
不本意ながら共同戦線を張ることに決定。
不協和音だらけの彼らは、無事、生き延びることができるのか・・・

お話はそんな感じです

スプラッター・ホラーと銘打たれてるだけあって、かなりな血みどろでした
や、ゾンビと戦うために銃撃戦になってたんでそーなんですが
ちなみにR-15+(旧R-15)指定です

フランス映画だからなのか、監督の趣味なのか、
なぜかコンセプトは人間の愛憎で
復讐にやってきた警官4人組っていうのが
リーダークラスの男性警官+男性警官2+女性警官なんだけど
この女性警官、最初に殺された警官と不倫関係になってて
で、リーダークラスの男性警官とも関係があって
そのことを男性警官2のうち、1名が快く思ってなくて
でも仲間(家族)意識が強いんで、表立っては事を荒立てず。
そんな仲悪ーい感じの4人組なんですね
で、本気でギャングに復讐したいと思ってたのは、
割と最初に殺されたリーダークラスと、女性警官だけで。

で、ギャングの方は、首謀格2名がナイジェリア人の兄弟で。
祖国で酷い目に合って来てるんだけど、
ナイジェリア人ということに誇りを持ってて。
でもって、デキのイイ(悪党的に)兄と弱い弟の間にも
兄弟の確執と弟の兄への反抗、なんてのがあって

ゾンビがメインなんだけど、こっちの愛憎劇が話の中心という
なんとも妙な具合で進んでく映画だったんです

ギャングを含めて男性側は、
「仲間」とか「裏切り」とか「兄弟」とかに重きを置いてるんですが・・・
女性の方は自分のために男性警官が死の覚悟をしても
「そんなこと関係ない」とクールに言いきるオソロシク強い精神持ってて

最後は、ギャングの兄と女性警官の2人だけが生き延びたんだけど・・・
ゾンビの中にひとりだけ残る怖さよりも
不倫関係だった男を殺された「復讐」を優先して、
ギャング兄を撃ち殺す、という

やー・・・
愛を奪われたフランス女って怖い

あ、ゾンビの方はね

走るわ、力持ちだわ、やたら頑丈だわ、で、
こんなの大量に居たら、絶対、生き延びるの無理 って感じでした

なーんでか、みんな、今死んだばっかみたいに生きがいいしね
墓の下から蘇るんなら、それなりにあちこち痛んでると思うんだけど
それに、フランスはメインは土葬だけど、パリは40%くらい、火葬じゃなかったっけ
パリってそんなにフレッシュな死体があちこちに転がってる街なんだっけ

そんなことも考えたフレンチ・ゾンビ
愛らしさはなかったけど、まずまずの面白さでした