切ったら泣かすよ

好きになるってムツカシイ

ヒッチャー

2008年01月18日 | 映画

昨日は女性1000円DAYの木曜日
今週はサイコスリラーのヒッチャーを見てきました

・・・と、その前に

映画が始まる時間まで暇だったので、いつものBarに寄ってきました

この日もマスターはいなくて
バーテンダーさんにいつものギムレットを作ってもらって。
始まるまで1時間しかなかったので、速攻、ポルフィディオを飲んでました

 1時間・・・10分に1杯で、6杯ですね
 ・・・映画館で寝ますって

映画とデジカメ( 舞妓さん体験を契機に買うそうな )の話をちょっとして
エントランスに送ってもらったら・・・
珍しく一緒にエレベーターに乗るお客さんがいて
大抵、別々に送ってくれるので、誰かと一緒になることはない )

 今度、ウチの従業員になる人です
 ええっ

エレベーターで 「 マジですか 」 って聞いたら、マジなんだそうで
最初はお客さんだったんだけど、マスターが新しいお店を出すのを機に、
従業員になるそうで
今日も忙しい時は裏に入ってたそうで ( 全然、気付かなかった

映画館に行く途中でお別れしたので詳しいことはわかんないけど
お客さんから転向する人も結構いるんだなぁ
(今度独立するチーフさんもそのタイプ)

このお話と身を切る寒さに一気に酔いが醒めたところで、映画館、到着


          
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大学生のジムとグレースがドライブ中、雨の中に佇むナゾのヒッチハイカーに
出会って。同乗させたら「死にたいといえ」とナイフで脅されてしまい、
男を車から突き落として逃げます。
その後、2人はその男に執拗に狙われるっていうお話なんですが・・・

そのヒッチハイカー、実にサックリと惨殺を繰り返すサイコキラーで

まず、ジムたちの次にヒッチハイクした家族連れをナイフで惨殺
犯人に間違われたジムたちが捕まってた署内で警官全員を銃で惨殺
ジムたちを追うパトカーとヘリの警官全員をライフルで惨殺
ジムの手足を2台のトラックに縛りつけ、トラックを発進させて、真っ二つに惨殺
捕まって護送される途中で護送車の警官全員+グレースを保護してた警官を惨殺
最後は、怒ったグレースにハイウェイ上で、銃で撃たれて殺されます。

この映画、1985年に作られた 同名の映画 のリメイクで
リメイク版ではヒッチャーに襲われるのはカップルなんですが、
オリジナル版では青年ひとりみたいです。

リメイクだと、最後が開き直った女って怖い ってオチなので、
ヒシヒシとした恐怖感がちょっと薄い感じです。
殺し方は実に潔くて素敵なんだけど、最後が弱くて残念
オリジナルは見たことないけど、追い詰められ対象が青年1人だから、
こっちの方が恐怖感が強い作品になってるのかも
(砂漠のハイウェイで死闘を演じるらしいです)

そんな感じで構成はイマイチだったんですが、、、、
主演のショーン・ビーンは凄かった
残忍さすら感じないほど、なんの呵責もなく惨殺を続けるヒッチャー、
その寒々しい、底冷えする怖さがヒシヒシと伝わってきました

ショーン・ビーンのヒッチャーは、彷徨える魂の赴くままに惨殺しながら
仲間(あるいは、自分の行動が理解できる相手)を探してたみたいで・・・。

最初、ジムに「死にたいと言え」と言うの。
(言ったら殺すんだけど)
そして、ジムを殺す直前、自分に銃を突きつけたグレースに
「死にたい」と言うの。
(結果グレースはヒッチャーを殺せず、ヒッチャーは「役立たず」と言って
 ジムを惨殺するんだけど)
最後に、グレースに殺される前、「(殺しは)快感だろう」と言うの。
(グレースは、「何も感じない」と言ってヒッチャーを撃ち殺すんだけど)

快楽殺人なのに、狂気もマニアックな性愛も感じさせない、
錆びたナイフのようなショーン・ビーンのヒッチャー。
やっぱ、襲われる役は青年ひとりの方がいいような気がするなぁ・・・
なんていうか・・・彷徨える魂の死闘が見たかったよ