今日はドイツの鉄道の話です。
まず ICE(アイスじゃないですよ、超特急です)と、
普通の特急です。
ドイツの特急は、以前書きましたが列車特急
(機関車が客車を引っ張る)です。
電車特急はICEだけですね。
それにドイツ人は頑丈に、そして正確に機能
すればいいと思っているので、美的感覚に
欠けているのではないでしょうか。
IC(インターシティ)と呼ばれる特急です。
ごつい感じですよね。
これはその特急の緊急ブレーキです。
丸いハンドルの1部にグリップが見えますね。
これを起こして、矢印の方向に回すのです。
もちろん誤使用は罰金の対象ですよ~
2両に1ヶ所、乗降口のそばにあります。
ハンドルを回すとどうなるか、というと、
両サイドの車輪に鉄の棒が入るようになって
いるのです。
自転車のスポークの間に鉄の棒が入る事を想像して下さい。
これは本当の話です。
僕はなぜその時、車両の連結部分にいたのか
憶えていませんが、おそらく携帯をかけるために
そこにいたのだと思います。
年のころ60半ばくらいの女性が、ハンブルクに
遊びに来た孫娘と別れを惜しんでいたら、ドアが
閉まって、発車してしまいました。
しかしその女性は少しもあわてずに、緊急ブレーキの
レバーを起こして、ハンドルを回したのです。
もちろん凄い急制動ですよ
そして、まだ ICはホームを離れていなかったので、
その女性は、今度はドアの緊急用オープン
レバーをガチャっと下げ、ドアを開けたあと
悠々と出て行きました。もちろん孫娘に
手を振ってね
特急の車内です。
暗過ぎてフラッシュを使ってしまいました。
やはり色が不自然ですね。
さて超特急です。
第1次世代の超特急です
汚いですが、200キロを超えるスピードで走れば、
虫の死骸などが付いてしまいますね。
食堂車ですが、走り始めたので流し撮りです。
以前僕は頻繁にシュトゥットガルト、ブレーメン、
そしてケルンで仕事をしていました。
その頃、ICEは出来たてで、不都合な部分が
まだ確実にはわかっていませんでした。
僕はICEでシュトゥットガルトに向かっていて、
その日は到着すればいいだけだったので、
食堂車の立ち飲みコーナーで を飲んで
いました。
食堂車の半分は、座席コーナー、半分は
ビストロテーブルがある立ち飲みコーナーです。
そしてその超特急は遅れてしまい、運転手が
許容スピードを超えて走ったのです。
シュトゥットガルト近辺はカーブが多いので、
あまりスピードを出せません。
ビールは全て生ビールで、チューリップ型のグラスに
入れてくれます。
そしてそのグラスは、キッチンの上にある、2本の細い
鉄棒に、さかさまに吊り下げられています。
もちろん何組もその細い鉄棒があるわけです。
そしてスピードを出しすぎた為に、急カーブの際、
そのビールグラスが次々と落下、ウエイトレスが
処置しようと思ってそこに来たら、
しっかり閉まらない食器などの引き出しが開いて、
そこに腰や頭をぶつけてののしっていました。
僕はかわいそうだな、仕事も辛いなと思ったのですが、
その反面、見た出来事を頭の中で反芻して、
ウエイトレス達に背中を向けて、笑っていました。
そういう根性じゃいけないですよね。でも・・・
これは第2次世代のICEです。別の時に撮りました。
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ありがとうございました。
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では次回まで
動きだしたところでもすごい反動だったでしょうね。
しかしグラスが次々落ちて割れて行ったら、ウェイトレスさんに同情を禁じ得ません。
動いているなかで下を向いて片付け……。
酔いやすい私には無理です~。
しかし遅れているからといってスピードを出し過ぎると、脱線事故に繋がることがあるので、ぜったいだめですよね。
日本でも数年前、そのような理由で、福知山でひどい事故が起きましたので、お話を読んでぶるぶるです。
ゆずちゃんの様子がどうやら悪いようです。
あの余裕のおばさんは凄かったですね。
平気な顔で緊急ブレーキ、緊急ドアオープン、そして出て行きましたから。
スピードの出しすぎは、まあある程度初期不良を探す
意味もあったと思いますけれど。
最近、カーブの多い地区では振り子式超特急が走っているようです。
ペンデリーノというイタリアのシステムだそうで、普通の車両よりも
かなり速くカーブを曲がれるようです。
日本だとごく一部の寝台特急にしかなく、新幹線や特急はただ長距離を早く移動する手段としか捉えていないようで味気ないです。
第2次世代のICEですが、JR九州の特急かもめに形が似ています。技術提携等があったのでしょうかね。
ttp://www.jrkyushu.co.jp/trains/kamome/
ドイツ人は、イタリア人もそうですが、のんびり食事をしたいと
いう感覚がありますね。
もちろん手持ち弁当を持ってくる人もいますが、ちゃんとしたテーブルで
食べたい人もいるのです。
特急の技術提携は残念ながらわかりません。
でも色々な情報がありますので、それも可能だと思っています。
でもJR九州の特急に似ていたとは知りませんでした。
ヨーロッパ人には、給仕してもらいたい、座ってのんびり食事をしたい、
そういう感覚が根本にあるので、おそらく食堂車はなくならないでしょうね。