いま読んでいる本。ある人物が語る。
「今後当分のあいだ、この国は舵を喪って迷走しますよ。羅針盤が壊れ、船体の穴が空き、機関室では原発事故と言う火災事故が起きている。その状態で、大海を漂うしかない」
我々は皆、その船に乗っている。
ここ二、三年の台風、豪雨災害を見ているとその通りだと思えてくる。キャプテンが安倍であり機関長や乗員が無能ときている。船に乗り合わせた乗客が力を合わせなければ沈没の憂き目にあうのは目に見えている。
NHK、プロフェッショナル・仕事の流儀。
この番組は知っていた。
でもこれまで見たことはない。
昨夜は女優吉永小百合密着取材だ。
彼女がこういう取材を受けるのも初めて。
何より関係者以外立ち入りできない楽屋までOKを出した。
サユリストではない。
映画を見たこともない。
ただドラマは見た。
今回は末期がんで余命数カ゚月と宣告された女性役。
役に取り組む姿勢に感動した。
病人らしさを出すため食事制限をする。
周りのスタッフが心配するほど。
親の反対を押し切って齢の離れた男と結婚。
両親は欠席という披露宴。
この話は知っている。
本人が後に母親に対する反抗だったと述べている。
彼女は1945年3月生まれ。
私の一つ姉になる。
役つくりのため生地とされる町に何度も通う。
クランクアップ後も訪ねている。
本人はプロとは思っていないあくまで素人と。
そう決めつけると前に進めないとも。
控えめな中にも茶目っ気もあり凛とした佇まい。
