sirius

SiriusとAldebaranとPolaris

舞の海

2016-05-22 21:08:24 | 日記

北の富士とコンビで解説。千秋楽の今日も解説していたが、はっきり言って当たっていない。

こと、白鵬に関しては。

今日の対鶴竜戦。押し込まれはしたが左上手右下手としっかり取っている。

鶴竜は土俵際で外掛けに行ったがあれが致命的な間違い。

足をかけると片足立ちで左に重心がかかる。そこを白鵬はうまく体を左にずらして打っちゃり。

白鵬の体勢になったが焦らず相手の出方を見極めながら対応。

このあたりが更なる進化といえるのでないか。

 

確かに体力的な衰えは否めない。

それを補うための相撲を考え出した。

以前は自分充分の体勢から一気に持って行く。

そんな取り口。だから相手に違う立ち合いをされると焦りが出る。

よく相手になる力士が「いかに横綱を慌てさせるかですね」と言っていた。

最近は耳にしない。ということは慌てることがなくなってきた証では。

力のある大関・横綱に対しても理にかなった動きをしている。

終盤に入ってからある解説者が言っていた。

動きに全く無駄がないと。

40回まで残り3回。もう射程圏内だろう、本人の中では。

年内か遅くても来年早い時期に。

 


十四日目で

2016-05-22 10:37:16 | 日記

大相撲夏場所賜杯はやはり白鵬の手に。しかも十四日目で決着。

思わず破顔一笑。

 

この間世上いろいろ言われてきた。それらをものともせず結果で答えた。

十三日目全勝同士で迎えた稀勢の里戦。

堂々とした相撲で下し十四勝目。この時点で今場所の優勝は決まったも同然。

昨日の対日馬富士戦。先場所のブーイングを受けた取り組み。

立ち合い正面から当たり最後は日馬富士が根負け。

結びで稀勢の里が鶴竜に敗れ白鵬の二場所連続37度目の優勝が決まった瞬間であった。

 

白鵬は次の高みを目指しているのだろう。

稀勢の里は要注意の力士。

今場所白鵬が進化したと思えるのは、相手得意の体勢になっても慌てずそこから動きを止めることなく

相手の動きを封じつつ自分有利の体勢へ持って行くこと。

 

これまでは素早く上手を取って寄り立てる。上手を取り損ねると慌ててしまい場合によっては土俵を割る。

これではまだ不十分。自分不利の体勢から如何に相手を崩し有利な体勢に持って行くか。

稀勢の里戦はこの通りの展開となった。

上手を取り有利になりながら下手を取れないという形。

そこから休むことなく動き取った上手も肘を張って効き目を薄める。

稀勢の里としては上手を外したくない。が、効き目が薄い。有利のはずが不利という攻められない形に。

一方、白鵬は動きつつ自分有利な体勢へと固めていき最後はすくった。

 

立ち合いで相手有利、と言っても万全の体勢を取られては如何に白鵬でも対応できない。

半分、或いは六分くらい相手有利の立ち合いから徐々に自分有利に持って行く。

これができれば誰が相手でも不安はない。

体力の衰えをカバーしながら前半は省エネ相撲。終盤にすべてを出し切る。

そんな形になりつつあるのかなあ。