映画『亡国のイージス」に思う

今日は金曜ということで109シネマズ富谷のメンズデー・・1000円で映画を見てきた。
話題作『亡国のイージス』・・面白かった。この夏みた4本「宇宙戦争」「戦国自衛隊1549」「故穫鳥の夏」の中で一番面白かった。
最後まで息をもつかせぬ展開の超ド級エンターテイメント・・という部分ももちろんだが、一番良かったのは真田広之演じる主人公『先任伍長:仙石」の魅力。
専守防衛という自衛隊の現状に不満を持ちクーデターを起こすイージス艦のエリート幹部乗組員、祖国の現状に不満を持ち革命を起こすために日本を利用しようとするアジアの某国のテロリスト、政府の要人や防衛庁のエリート官僚などそれぞれが言うことだけは立派な自分の立場からの一方的な大義名分を振りかざす。

そんななかでたった一人仙石は自分の大切な部下と職場を守るべく戦う。
先任伍長というのは下士官・・一般の会社でいえば新人や若手や一般社員の指導教育担当の主任かせいぜい係長といったところか。
仙石は40代半ばという設定だから決してエリートコースを歩いてきた人間ではない。
防衛に対して難しい理論を振りかざすことはないが面倒見がよく自分の部下をとても大切にする男。
『義理人情』などというと反改革派的にオチコボレ扱いされる昨今の世相だが人間を大切にし自分の大切なもの大切な人のために働き戦うというシンプルな考えがオレは好きだしそれ以上に何が大切なのかもよくわからない。
そんなもんだからこの仙石伍長にはすごく共感が持てた。
結局彼が日本の危機を救うのだが決してカッコよく大活躍をするわけではない不器用な男が必死で戦う・・予告編のナレーションなどを聞くと防衛問題に関連した政治的な作品かなと思ってしまうが、人間ドラマの映画だった。
バッタバッタと人が死ぬ場面が多いのだけれど最後のシーンですごく救われる映画である。
たしかに「故穫鳥の夏」と同じで長大な原作を2時間程度の作品に収めるわけだから原作の要素を全て取り込めというのはないものねだりだ。
これはこれで良いエンターテイメントとして見たほうがより楽しめると思うし十分にそのレベルに仕上がった作品だと思う。
特に海上自衛隊と航空自衛隊が撮影に全面協力したとあってCGでは決してマネのできない本物の迫力が素晴らしい映像になっている。



世界で3秒に一人が貧困が原因で死んでいるらしい。
いまホワイトバンドキャンペーンが世界中で行なわれている。
シネマズ富谷の売店で売っていたので300円オレも協力させていただいた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 8月25日は カズ効果絶大! »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
 
 
<