キャロルはスゴイ!

   
昨夜は矢沢永吉について書いたので今日はキャロルを書いてみる。

1972年から1975年の3年間だけ活動した伝説のロックンロールバンド。
このバンドのモデルとなったのはレコードデビューする前のビートルズ。

ビートルズといえば長髪だが、10代後半から20歳くらいまでの
アマチュア時代~セミプロ時代の彼らはエルビスプレスリーに憧れ
リーゼントに革ジャン&細身のブルージーンズというスタイルで演奏していた。
その姿を真似てできた日本のロックンロールバンドがキャロルだ。


今では矢沢永吉が所属していたバンドとのイメージが強いが、
このバンドは矢沢以上に日本のロックミュージックシーンに大きな影響を与えている。

それは何か・・・メンバーのジョニー大倉の書いた詞と彼の歌唱法だ。
たとえば・・・

『愛されてるいつも』が
『愛さレッツェル・イッツ・モー』


日本語が英語のように聞こえる歌い方をはじめてしたのがジョニー大倉だ。
これは日本のロック史上画期的な出来事だった。

彼が出てくるまでは日本語でロックをするのは無理。
メロディに自由度を与えるために、歌詞は英語で書くべきだとの意見が日本のロック界には強かった。

それがこの独特な歌い方と日本語と英語が絶妙にブレンドした詞のおかげで、
日本語の詞でも英語のようなメロディラインを持つことができるようになった。

これは後のサザンの桑田圭祐や佐野元春の歌に見事に受け継がれた。
さらには最近のBZにまでも影響を及ぼしている。
彼らの英語のような流れをもつ日本語と英語のコラボレートされた詞には、
キャロルの存在が色濃く反映されている。

リーゼント、皮のツナギなどで不良の象徴のように見る人もいたが

君はファンキーモンキーベイビー
いかれてるよ~♪
だけど恋しいオレのカノジョ。
(ファンキーモンキーベイビー)

雪の世界の恋だから
春風が溶かしたなんて
シャレにもならない恋をした間抜けなファニー
テディボーイ
(涙のテディボーイ)

詞も曲もとてもポップだったし、ジョニー大倉の声は
甘く、ギターの内海のテクニックも冴えわたり、今聴いても色あせていない。
音楽的にも日本のポップ史上忘れられないバンドの一つだと自分は評価してる。

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