格差拡大社会


1990年代までの日本は『国民みな中流』といわれるくらいに
誰もが「自分は中くらい」と思える国だった。

それが最近は格差拡大とか格差社会と呼ばれている。

勝ち組や負け組みなどという呼び方もできてきた。

そんななかビール飲料の世界にも格差の波が押し寄せているという。

いまこの業界に二つの大きな潮流がある。
かつては『キリン一番搾り』や『アサヒスーパードライ』といった
各メーカーの中心商品のウエイトが高かったのだけれど、
最近エビスビールの人気に触発された高級な『プレミアムビール』の人気が高い。

オレ個人としては上の写真左のサントリーの『プレミアムモルツ』が好きだ。
コクもあり、飲み口のいいし素直に『美味しい』と感じる味。

特にサントリーの『モルツタンブラー』で飲むと泡がクリーミーで
消えにくく美味しさがアップする。
やはり贅沢な味といった感じはする。

この『プレミアムモルツ』はサントリーだけど、
キリンの『一番搾り・無濾過』などビールメーカー各社から黄金色のパッケージのプレミアムビールが続々と発売されてきた。

そしてもう一つが一番上の写真の右側『ジョッキ生』
こちらは『第三のビール』と呼ばれる新ジャンル。
酒税法の改正でビールにかかる税金が上がったことを受け、
発泡酒ができたのだが、今度はその発砲酒に税金が高くかけられて
ビールとの価格差が縮まり発砲酒の魅力がなくなった。

そこでビールメーカーが主原料を麦芽やホップに限定しないで
作ったビール風味のアルコール飲料が第三のビールだ。
これは税金の率が低いので値段が安い。
よく「日本の酒は酒造メーカーと税務署が共同で作る」
といわれるが納得だ。

近くのスーパーでは

左の『プレミアムモルツ』350mlが195円で
右の『ジョッキ生』が105円で売られている。
およそ半額だ。

で、この二つのビール飲料だけど、
買う客層が違うのだろうか?

オレの仮説は『客層は同じ』だと思う。
平日は第三のビールで我慢して
週末だけは『プレミアムビール』でささやかな贅沢感を味わう。

・・・・こんな人が多いんじゃないだろうか?
これも格差社会を生き抜く庶民の知恵かも




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