人工衛星とアポロ

最近は企業・創業ブーム。
そんななか女性の方がうまくいっているケースが多いという。
その大きな理由は彼女たちは『夢』を追っているから。
「自分の着たい服が世の中にない」「売っているものの味じゃ満足できない」
「どうしてこんなに高いの?」「子供の頃から得意だった(好きだった)」
彼女達の欲求は自分自身の中から出たものが多い。
「世の中にない」とか「満足できるものがない」と感じている時点ですでにマーケティングやビジネスチャンスをつかみとっているし「子供の頃から好きだった」ということで自分の強みもいかしている。
だから非常にシンプルに自分の目標に向かって進む方が多いので成功率が高いといわれている。
しかし男性の場合はどうしても『夢』を追うよりも『仕事』や『職』を追ってる人が多い。
「何をやりたい」よりも「自分も何かやりたい」という人が多い。
そのため『本能&情熱』で動く女性と違って「大義名分」やら「時代の流れ」だとかの『理由』を求めたがる。
それでいろいろなセミナーが花盛り。
自分もかつてその一つに出てみた。その時のいろんな講師がいたがその中の一人が『みなさん、こんな講習会に出ている間は起業なんてできないよ。あんたらは人工衛星だ。アポロじゃない。いつまでも同じところをグルグル回っているだけで月にはたどりつけない。ホントにやる気ある人は講習会に出るのはこれを最後にしてあとはお客さんのところを回りなさい」といったのが今でも記憶に鮮明に残っている。
最近そんな「夢が起業そのもの」という人を狙っている人たちがいる。
ねずみ講的なマルチ商法や最近ネットで叩かれている雑誌ア○トレーの誌上を飾るフランチャイズ企業。
いまやそんな人や企業から『起業したい人』は有望なマーケットになっている。
彼らの手口は巧妙だ。以前同じ会社で働いていた女性がその勧誘の仕事をしていたことがあり話しを聞いたことがある。
やはり仕事場はセミナー会場。特にいろんなセミナーに多く出ている人はカモなのだそうだ。
まだセミナーにでるヒマがあるということは起業はしていないかうまくいっていない。
そこで自分は今こんな仕事で起業してみようと思うと話しかける。
するとセミナーで豊富な知識を得ているのでここぞとばかりに講釈が始まる。
で最後は「こんな小娘でも思い切って起業するんだからオレも」と男のプライドをくすぐって話に乗せるのがコツだと言う。
そのときいかにも誰にでもやれるというくらいに敷居を低くしておくのだそうだ。
その知り合いの女性は成績が悪くクビになったようだけど(苦笑)
近頃はいかにも素人さんが作ったように見せかけた『成功事例のホームページ』なども流行りだ。
さりげなくマルチ商法なんかの企業にリンクが貼ってあったりする。
起業を目指す方はまずなにより先にぜひともアポロになれるエンジンを手にいれてほしいと思う。

オレは紙ヒコーキ派なので・・・。
[写真は宮城県図書館で開催されている『水木しげる(ゲゲゲの鬼太郎の作者)展』に展示されていた現存する唯一の彼が書いた紙芝居『妖怪大名』・・今起業を支援しようと自冶体やらで資金の援助とかがあるし、非常にやりやすい環境になった。その分だけ妖怪や魑魅魍魎がむらがりやすくなっているのも現実。自分の本当の心の奥のニーズは何か・・ビジネスチャンスや条件に目を奪われ大切なものを失えば彼らの餌食にされることがあるかも]
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