今日も明日も元気

おやじの本音を綴ります。

本音の話し

2011-09-15 18:53:23 | おやじ・子育て

"智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。とかくこの世は住みにくい…"-漱石の草枕から-

何事もウラがあるからオモテが成り立つといいます。暑いから涼しさの有難みが判るし、忙しいから余暇が恋しいのです。なるほど世の色に惑わされず本質を見抜く眼をもてる方々にこそいえることですね。

しかし世知辛い世間の中でそんな悠長なことは言ってられないのは"明治"も"平成"も同じようです。自分本位では生きていけないし、だからといって人がいいのも程々がよろしいようで…

そこで、草枕の主人公は何事かにココロが乱される、心眼が失われてしまわないように"17文字 五七五"を読むということです。

なるほど、この思いを外側に文字にして表わす作業…俳人こそ風流の人です。同じにしては失礼かもしれませんが、たしかにブログを作るに当たり、事の状況や自分なりの評価、感想などを文字化する作業は結構ハードな(?)作業です。そしてなんども文章を読み返しているうちに怒りや不満が少しずつ浄化されていきます。

ところがアメリカ大統領機のフライト情報をブログ上に流した管制官や、部下を実名でアップしてなじったり公表前の人事異動をブログにした会社上司の記事がありました。何も考えず、気持ちの赴くままアップしてしまう。それは他人を不幸にすることによって自分を愉快にするという、全くもって自分本位の世界から発信されています。

『こどもの養育は放棄してもペットには餌を与える』現実の世界のほうが奇異かもしれませんが、なにに趣があってなにが可笑しいのか…いま一度立ち止って読んでみませんか、ココロの俳句を。

『好きなもの トリの唐揚げ アイスもね』…ハイハイ

『お代わりは いつも一番 得意顔』…オイオイ

『アリアドネ むずかしすぎて つまらない』…そっちかよ

『本なんか 読む気もしない 見たくない』…そうなの~(泣)