今日も明日も元気

おやじの本音を綴ります。

難波のマーケティング

2016-03-18 14:16:32 | 日記




娘の進学祝いを兼ねて家族旅行で大阪に出かけた。

平日にも関わらず多くの観光客で賑わうのは春休みということもあるのだろうが、おそらく7割以上は外国人ではないだろうか?ドラッグストアの店先で、大きなスーツケースを抱えた中国人だと思われる団体客が爆買いしている風景をあちらこちらで見かけた。

また商店街を歩き回るにはあまり似つかわしくない金持ってる風の不釣り合いカップルや、10メートル先からでもその存在を知ら示すことができそうなほど大声でしゃべるおばちゃんグループなどなど日本人でないことを十分にアピールしていた。



はじめて歩いた道頓堀界隈の観光でわたしたちの目的は「二度付け禁止の串カツ」と「なんば花月」

開店前に並ぶ客の列につられて入った店で串のセットメニューをオーダーしたが、冷静に勘定してみればあまりお手頃でもない組み合わせだった。まんまとしてやられた感はあったが、きっと常連だったら注文しないんだろうなぁと思いつつ観光客はカモなんだから仕方がないけど…

そして「よしもと新喜劇」は春休み特別公演ということで一日3回行われていた。一公演で1,000人入場、チケット代が一人5,000円ほどなので一公演の売り上げが500万円、一日1,500万円!!ほぼ定番メニューではあるが会場は大盛り上がりだ。しかし若手芸人も多くベテランといえども気を抜けない。気まぐれな客から笑いが取れなくなればお払い箱だ。名前を効かなくなった芸人はたくさんいる。

鉄板ネタ、新ネタ、客弄り、フルコースで笑いのツボをくすぐる、まさしくマーケットインの世界だ。



商店街を歩いていると再び店の前に列ができていた。店からは甘い匂いが漂い、多くの女性客が並んでいた。そして彼女たちもやはり外国人だった。

「わざわざ外国人がスイーツを買ってどうするのだろう?」

娘たちが列に並ぶ間、何気にレジの傍に立っていてその理由がわかった。

『Where are you from?』

レジの男性の問いかけに客から様々な国の名前が返ってくる。中国・韓国・アメリカ・フィリピン・インドネシアなどなど…すると彼は中国語、韓国語、英語を瞬時に使い分けながら丁寧に応対する。

人気の商品やレシピ、賞味期限など、当たり前だが外国人にとって理解しづらい食の安全性について情報を伝えることで不安の解消から満足に変化する。

インバウンドの増加で市場は賑わっているが、やがて爆買いのシーズンは終わる。いかにして生き延びていくか、熾烈な競争の中でパーソナル(ひと)、プロセス(販売方法)、フィジカル・エビデンス(物的証拠)の3Pを備えたすばらしいマーケティングを垣間みることができた。

ただカメラを向けても忙しすぎてポーズをくれなかった写真の彼女…残念ながら4Pならず。