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アジア協会アジア友の会の地域グループ *****JAFS松原ぞうすい(雑炊・贈水)の会*****

JAFS「松原ぞうすいの会」は、地域で活動するNGOグループです。アジアの村に衛生的な水(井戸)を贈る活動をしています。

美しいサリーの着付け体験!安全なお産の普及めざして。がんばれ!ネパールのビマラさん!その3

2009年06月13日 | ぞうすいの会・ゲスト

写真は、ビマラさんによるサリー着付け実演です。一枚の布がみるみる美しいサリー姿に変身していく様子に、一同うっとりでした。

ここでビマラさんに関連した
JAFSアジア協会アジア友の会の活動を紹介します。

   ネパール・チョータラ村母子保険衛生プロジェクト①


<背景>
 JAFS(社団法人アジア協会アジア友の会)はHARD(Himalayan sociation for Rural
Development ネパール提携団体)共同でカトマンズの東に位置するシンドパルチョーク郡において1986年より飲料水パイプラインや学校建設など様々な生活改善事業を行ってきました。

ネパールは世界でも珍しく、男性より女性の方が寿命が短い国です。その陰にはネパールの出産状況が大きく反映していることは過言ではない。
なぜなら、ネパールでは出産に対する意識が男性のみならず女性の間でも低く、健康な赤ちゃんを産むための準備である母親の過重労働の調整、栄養のバランスを考えた食事の摂取、体力維持が母親である妊婦自身も行うことなく、又家族の助言、助けを得る事のないまま出産を迎えてしまうケースが多々ある。そのため妊婦死亡率は千人に対して8人と高く、カトマンズやその他の都市部の病院利用率が高い地域を除くと農村部の妊婦死亡率は更に高くなることは確実である。

育児に対しても衛生観念の欠如、知識不足の為病気の罹患率が高く、1才未満の乳児死亡率は千人に対して百人。死因の多くは下痢や赤痢、結核などが上げられる。成長したとしても低栄養、栄養失調の為成長不全の子供を多く見うける事が出来る。

このような事態を改善する為の手段として日本から医療ボランティアを派遣して保健衛生意識の向上を図り、安心して出産が出来るようにと考えたが、病院スタッフのみ研修し地域農村部を巡回させる方式は、徒歩以外の交通手段を持たないこの地域には、あまりにも効率が悪く、時間と費用がかかり過ぎる。
 
 そこで、本会では農村部に広く活躍する出産介助ボランティア・TBA(Traditional Birth Attendant )[正式な助産婦の訓練を受けているわけではないが、出産の世話の経験は持ついわゆるとりあげおばさん]の制度がある事に着目し、このTBAの方々に研修の機会を作ることが今後のケアーとして最も有効であるという結論に達し、日本から2名の助産婦を派遣して出産介助ボランティア(TBA)のセミナーを計画した。
 
 第1回目を1998年11月12日~22日、第2回目を1999年11月14日~24日、第3回目2000年11月22日~12月3日に実施。参加者に大きな励みと感銘を与え、栄養、衛生、家族計画への理解を深めることができた、と同時に派遣された日本人助産婦からは大きなカルチャーショックの中に今後更に多くの医療従事者への啓蒙、研修活動が必要であることの認識が報告され、本会に継続していくことの大切さが訴えられている。(続く)



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