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シルバー年齢のサイクリング記録です

11- ハンマースプリング ⇒ アンバレイ

2006-12-26 10:47:11 | NZ(Kiwi) cycling
 昨日の朝、お手伝いのおばさんが今夜は雪が降り向こうの山には積もるよと言っていた。本当に積もっていた。例によって極楽の朝食を頂き水筒に水を詰めてもらい出発。
 いつも出発前に水を頂くが全て水道水である。蛇口からそのまま水を飲めるのは日本と米国だけと何かの旅行案内書で読んだ事があるが、ここニュージランドは水が安全で美味しい。ペットボトルなんか買うことない。



 今日は91キロ走るが完全にサイクリングモードにはまっており、特に今日は途中の食事のことも気にしなくてよい。見てご覧。いっぱしのサイクリスト。



 道の両脇には葡萄畑なども見え始めとにかくご機嫌で走る。予定より早く走っておりICTが推奨するカフェバーでは昼食に早すぎたのでコーヒーだけ飲んで再び走り始めるが、雲いきが悪くなりぱらぱらと降り出す。合羽をきて走り始めるが、昼に近くなってもこんどはカフェバーが見つからない。本当に小さな食堂を見つけて転がり込む。チキンサンドイッチを頼んで食事は終り。寒いのでしばらくストーブで暖をとらさせてもらい雨が弱くなるのを待つ。

 ニュージランドの農地の特徴としていたるところに防風林がある。次の写真の右の樹木が防風林。木の種類はわからないがポプラのようなやけに背の高いものである。我々が到着する前の週に嵐がありあちこちで大木が倒れていた。今走っている道端でもそれらの倒木を処理している光景がたくさん見られた。とくに国道の両脇の木は徹底的に間引きしているように見えた。



 上の写真では路側帯がほとんどないので車道の真ん中を走ることになる。左側にあるプラスティックの杭はこれより左は地盤が軟弱であることを示している。さらに左のほうに写真では見難いがフェンスがある。これは牛や羊が往来に出ないようにするためでニュージランド中のフェンスの総延長はいったいどれくらいになるだろう。

 クライストチャーチを出発するときにトレバー親父さんが Magpies bird に注意せよと言っていた。これは突然上空からサイクリストを狙う烏くらいの鳥である。先方を走っている相棒にその鳥が急降下攻撃をかけた。やばいと思ったならば次は私にアタック・・・手で払いのけながら走り続けた。攻撃は1回だけだが、予備知識がなければパニックになったかも知れない。ニュージランド人は親切だが鳥は別だった。
 写真は撮れなかったがウエブで調べるとやはり烏の仲間だった。人にはあまり好かれていないみたい。日本語ではカササギと言うが佐賀県に生息する別名カチガラスとは違うと思う。ペストを媒介する。



 6~11月がカササギの繁殖期であり子育中のお母さんカササギは凶暴化する。このシーズン公園などでカササギに襲われるのは珍しいことではないらしく、ご覧のとおり、自転車や、郵便バイクの人がメインターゲットのようである。鳥なので後ろから狙うそうなので、自転車など前を見ている人はいいターゲットである。
http://www.go-ryugaku.net/weblog/item_455_catid_5.htmlより引用



 交通量がやたら多くなってきた。いよいよアンバレイに入る。今夜の宿はアンバレイの町外れにあり道端にダチョウの絵が書かれた看板があるとのことで探しながら走る。本当にもう町がなくなるという感じのところに看板を発見。
 今夜の宿はブレドン・ダウンズというキウイ・アカマデーションのグループに属するファームステイで建物は築130年の豪邸である。ウエブには100年と書いてあった。



 自転車を乗り入れるとボブ親父が迎えに出てきた。自転車をポーチに上げて荷物を解いて居間へ挨拶に行くと、ビールかコーヒーそれともお茶と聞かれた。ビールが最初に聞かれたのは初めてで、勿論ビールと答える。居間にはイングランドのカップルがいらっしゃって会社の1ヶ月ほどのご褒美旅行らしい。そして途中我々を追い抜いたらしい。言葉が分かりにくいのでイギリスには標準語はないのか尋ねるとBBC英語はあるが普通の人は喋らないそうだ。

 ボブ親父は話をするときは背筋をぴしっと伸ばして威厳がある。庭を案内してもらったが、大きな黒い犬、ラバ、豚、孔雀がペット、家畜はダチョウである。プールもある。広くて豪勢でリラックスできて素晴らしいので次は孫を連れてくるよとあいまい未来形で言ってしまった。

 夕食はどうするかという話になりマトン〔羊〕が食べたいと希望を言うと、マトンは年食った羊で固いからラム〔子羊〕にせよと言われた。恥ずかしながら知らなかった。近くにノースウエスト・ポイントというレストランがあるからそこに行くように案内された。距離は自転車で5分くらいだねと念を押すと7分だと親父がのたまう…500キロ走るんだから1分や2分はどうでも良し。ノースウエスト・ポイントというのは初夏に北西の風〔northwesterly wind〕が暖かい空気を運んでくると皆がハッピーになる、その喜びをあらわしているそうだ。レストランに着くとサイクリストが2人行くとすでに連絡がはいっておりテーブルがセットされていた。早速子羊のステーキを注文する・・・美味であった。
 レストランの名前を調べたならば正しくは NorWester Cafe で数々の賞を獲得している由緒あるレストランだった。

本日の走行距離88.3km, 最高速度41.0km/H, 平均速度17.0km/H, 移動時間5:14:48




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