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愛大将棋部雑記

日々の日記。いわゆる雑記。当番の人は書くよーに。書かないと・・・・(¬ω¬)ニヤリ

中四国オンライン交流戦 団体戦 ~部長編~

2020-09-23 02:32:43 | 雑記

こんばんにちは、マキバオーです。

今回は9/19~21の3日間で開催された春中四代替オンライン交流戦、その中の団体戦をオーダーを見ながら振りかえっていこうと思います。

ちなみに愛媛大のオーダーは
1.原田(2)
2.槇林(3)
3.村上(2)
4.西村(4)
5.稲田(3)
6.神高(5)
7.時元(2)

です。僕が勝手に組みましたが、やはり主力の神高・西村の2人でいかに勝ち星を取り続けられるか、またオーダー頭の方でなんとか勝ち星を稼ぐことに重きを置きました。

 

では早速第一局のvs島根大から

愛媛-島根
大将 村上(2)-中原(6)
副将 西村(4)-山中(2)
三将 稲田(2)-三島(4)
四将 神高(5)-齋藤(2)
五将 時元(2)-小野(3)

島根大戦のポイントは、島根大の中で1番の強豪(個人的感想)である中原さんに対してどういう当て方をするかだと思っていました。
オーダーを確認すると島根大は中原さんを先頭に配置しており、こちらは前3人の原田・槇林・村上の中なら当てたい人を当てられる構成です。
まずここで僕が思ったのは

「僕が初戦から負けるの、なんか気分的に嫌だな・・・萎えるし・・・。」

ということで僕が大将に出るのはありえないことから、先頭に原田を置くかそれとも村上を置くかという2択になりました。

後々のオーダーやらなんやらを考えた末原田・槇林を下げた結果が上記のオーダーとなりました。

結果は下記の通り。

 

愛媛-島根
大将 × 村上(2)-中原(6)〇
副将 〇西村(4)-山中(2) ×
三将 〇稲田(2)-三島(4) ×
四将 〇神高(5)-齋藤(2) ×
五将 × 時元(2)-小野(3)〇

3-2で愛媛勝ちとなりました!

主力の神高・西村にしっかり勝ち星を取ってもらい、残り1つを2回生の稲田が拾ってきてくれる、ある種予定通りの勝ち方で一安心です。

 

 

第二局は少数精鋭ながら優勝候補の徳島大学。

愛媛-徳島
大将 原田(2)-藤川(3)
副将 槇林(3)-板倉(3)
三将 西村(4)-尾上(3)
四将 稲田(2)-眞邉(1)
五将 神高(5)-黒木(4)

徳島大学は5人しかいないということで、こちらが一方的に当たりを決められます。
しかし、ここはベストメンバーで行くしかないということでオーダーは上記の通り。

徳島大学さんは前秋中四で負けているので、リベンジの意味を込めて相手の主力であると考えていた藤川・尾上・黒木に真っ向からこちらの主力をぶつけて潰しにいったオーダーです。ここ2つの勝敗が結果に直結すると考えていました。

結果は下記の通り

 

愛媛-島根
大将 〇原田(2)-藤川(3) ×
副将 〇槇林(3)-板倉(3) ×
三将 × 西村(4)-尾上(3)〇
四将 × 稲田(2)-眞邉(1)〇
五将 × 神高(5)-黒木(4)〇

2-3で愛媛負けとなりました。

大将戦で原田が勝ち星を取ってくれたのはかなり大きかったですが、やはり3,5の両エースを2枚とも抜かれてしまったのはかなり痛かったです。しかし彼ら以外では太刀打ちできないことを考えると仕方のないところ。徳島大学さんが小数ながらも強さを発揮されましたね。

僕の対局はお相手が如何にもKKSがしたそうな駒組でしたので「意地でも角道開けてやんねえ!」「さっさと角交換させろや!」という意地の張り合いに。
先に我慢ができなくなったのはお相手の方で、角頭の歩を伸ばす35歩を早い段階で決行してしまったのが負担になり、それを咎めつつ玉形差を主張しながらでなんとか勝ち切りました。

また、徳島大学四将の眞邉君は新入生ということでノーマークだったのですが、後々にTwitterのフォロワーのM君であることに気づきました。団体通算3-1だし、そりゃあ強いよなぁ・・・といった感じです。あれ、徳島の唯一の弱点は層の薄さだと思っていたのに層厚くなってきてるぞ・・・???

 

ということで1勝1敗で迎えた第三局。ここ負けたら優勝争いから外れてしまうため負けるわけにはいきません。

相手は優勝候補筆頭、前秋中四優勝校の広島大学さん。オーダーは以下の通り。

愛媛-広島A
大将 原田(2)-江口(6)
副将 槇林(3)-山田(3)
三将 西村(4)-新美(2)
四将 稲田(2)-鍋谷(4)
五将 神高(5)-西澤(3)

僕は昨年春中四で負けた江口さんとの再戦を考えていましたが、オーダー予想が外れ広大部長の山田君との対局に。

実は広大戦は「新美・鍋谷は落としても仕方がないので他3つをなんとか取ろう!」と思いながらオーダーを組みました。西村が新美君と当たっているのは痛いですが、団体戦で格上に何回も勝利を収めている彼が当たっているのはある意味幸運といったとこでしょうか。

結果は下記の通り

 

 

愛媛-広島A
大将 〇原田(2)-江口(6) ×
副将 〇槇林(3)-山田(3) ×
三将 × 西村(4)-新美(2)〇
四将 〇稲田(2)-鍋谷(4) ×
五将 〇神高(5)-西澤(3) ×

4-1で愛媛の勝ちです!

なんと、予想外の結果となりました。四将の稲田が中四名人経験者の鍋谷さんから勝ち星を奪ってきました。広大側からしたらわけわからんといった感じでしょうが、愛大側からしてもわけがわかりません。ともあれ大金星です。

僕の対局は四間飛車に対して銀冠。序中盤は経験の多い局面だったのもあり優勢に進めていたものの、終盤でミスがあり難解に。一瞬負けも覚悟しましたがなんとか勝ち切りました。

流石に新美くんは強すぎましたが、大将の原田が中四ベスト4の実績がある江口さんに勝っていたのも大きいです。神高は当然のように勝ち星を持って帰ってくれててオーダーを組む側からすればかなり助かる存在ですね。

 

これで三局目終了時点で全勝中の徳大についで優勝候補に名乗りを上げた愛媛ですが、ここは交流戦。無理にベストメンバーを出す必要もないし、次の大会に繋がるものにしたいと考えていました。

ということで愛大にとっての最終戦、相手は岡山大学。オーダーは以下の通りです、

愛媛-岡山
大将 原田(2)-利根川(4)
副将 槇林(3)-本實(3)
三将 村上(2)-鈴木(3)
四将 神高(5)-入江(3)
五将 時元(2)-山本啓(2)

主力の西村と先ほど大金星を挙げた稲田を下げ、2回生の村上・時元を出しました。秋中四、来年以降に愛大が団体で勝っていくには彼らの活躍が必要です。

しかし、エースの神高は下げるわけにはいきません(大会前に「1つくらいオーダーから外していいよ」と言われましたが「全部出します(休ませませんよ)^^」とやりとりしたような)。

結果は下記の通り

 

 

愛媛-岡山
大将 × 原田(2)-利根川(4)〇
副将 〇槇林(3)-本實(3) ×
三将 × 村上(2)-鈴木(3)〇
四将 〇神高(5)-入江(3) ×
五将 〇時元(2)-山本啓(2) ×

3-2で愛媛の勝ちとなりました!

団体通算で3-1と勝ち越しになり、入賞圏内である2位が確定しました!また、時元が勝ってくれたのも大きいです!

僕の対局はこれも対振り。ノーマル三間飛車に対し銀冠穴熊で挑みます。途中でお相手が75歩として石田流に組み替えてくる形です。
中盤有利に進めていたと思っていましたが、またも途中からよくわからないことに。
終盤、相手がついに下駄を預けてくれたのが以下の局面。

後手は受け無し。ここで詰ますしかありませんが、皆さんならどうやって詰ましますか???

 

 

 

ちなみにソフト先生によるとここからの詰みの初手は7通り。しかし実際にそんなに詰み筋があると読む量が増えて逆に難しくないですか?

 

 

 

 

 

 

僕が選んだ初手は

 

 

 

 

 

 

47銀!!

取れば37飛~57飛成から詰み。69玉と逃げるのは68の地点をバラシて、際どいですが即詰みがあります。

ということで先手は67玉と逃げるしかありませんが、そこで56銀成とできるのを発見できたのが大きかったです。以下同香には68角成(79)から詰み、本譜の同玉には55飛以下簡単に詰みです。

有力な初手が多すぎて47銀を打つ直前までこれが正しいのかわかっていませんでしたが、打った瞬間に詰み筋がハッキリ見えて自分でビックリしてつい声が出ちゃいました。オンラインの良いところはどれだけぼやいたり扇子パチパチしたりしても注意されない点ですね()。

 

僕の対局が第四局で一番遅くまでやっていたこともあり、最後には観戦が20人近く集まっていたらしいです。多くの観戦者の前で詰み逃しで負けなんてことにならなくて良かった・・・w

 

ということで愛大の団体戦はここで終わり。
最終局で優勝が決まる広島-徳島を見ながら部員と通話を繋いであーだこーだ言ってました。

結果、優勝は徳島大学、準優勝が愛媛大学、以下3位に広島大学、4位岡山大学、5位島根大学となりました。
優勝した徳島大学さん、おめでとうございます!強かったです・・・新入生の加入もあり層が厚くなると弱点がなくなってしまいます・・・。

 

 

以上で団体戦の振り返りを終わります。
僕個人としては3-0とオーダー運もありますが満足できる結果になりました。

個人戦の振り返りはまた後日に。

 

 

以上マキバオーでした、またね。


中四オンライン交流戦 個人戦決勝(西村)

2020-09-22 10:24:48 | 自戦記

 この連休中に行われた春季中四国大会代替オンライン交流戦の個人戦決勝について振り返ります。相手は同じ愛媛大学の後輩、稲田君です。練習対局ではほとんど負けたことがないですが、団体戦とトーナメントの両方で中四名人経験者の鍋谷君を倒すなど急成長しています。

 

 戦型は角換わりになりました。先手が私です。

1図:40手目84角

 後手は72金61飛84角型と珍しい形ですが、これが稲田流です。

 ここで88玉は当たりが強くなるだけ、35歩同歩45桂は34銀で続かないと考え、45桂と指しました。22銀なら35歩として、同歩は24歩同歩同飛23歩53桂成同玉54飛同玉45角、44歩は34歩45歩同歩でどうか。本譜は44銀24歩~29飛65歩と進みました。45桂44銀の交換を先手のポイントと見るか、質駒を作って攻めを呼び込んでいると見るかは難しいところです。後者と見るのであれば、45桂に代えて58金や69飛もあったかもしれません。

 65歩以下は同歩同銀69飛66歩65銀同桂66銀と進みました。

2図:55手目66銀

 途中65同銀に69飛が受けの手筋で、銀がどくと61飛成があるので簡単には攻め切れません。先手は怖い形ですが相手に合わせて受けるだけなので、形勢はともかく指しやすいと思っていました。

 ここからの稲田君の攻めが見事でした。以下、45銀同歩66角同飛55銀69飛86歩同歩66桂67銀57桂成同金78桂成同銀69飛成同銀68歩同玉87飛。

3図:74手目87飛

 一気に長手数進めて恐縮ですが、稲田流の勢いを感じ取ってください。途中57桂成に代えて78桂成同銀を入れてから75歩や66銀打が普通ですが、稲田流はそんなことしません。駒損を厭わず攻め続ける様は愛大将棋部では「稲田攻め」と呼ばれています。

 さて、ここまで適当に受けるだけでしたが、ようやく私が考える番が来ました。87飛自体は59銀からの詰めろであり、それをただ受けるだけでは89飛成からジリ貧なので、攻防手が求められます。本譜は26角と指しました。しかし、結論から言うと敗着でした。というのも、以下66銀打58金89飛成が詰めろでないと読み、そこで54歩と詰めろをかけて一手勝ちと考えていたのですが、以下56桂59玉69竜同玉68銀から頓死してしまったからです。

 感想戦ですぐに指摘されたのが、26角に代えて84角でした。

仮想4図:75手目84角

 感想戦やその後のソフト検討で色々調べましたが、これが最善手のようです。

 56銀打や89飛成は84角が効いて詰めろが続かず、66銀打は同金同銀51銀31玉42銀打22玉(同金は詰み)66角と王手で銀を抜けます。かと言って今更受けに回っても、61飛がさらなる攻防手になるので、先手勝ちです。

 結局、「稲田攻め」は無理筋だったという結論になりますが、それでも最後まで最善を尽くした稲田君が素晴らしかったです。

 

 振り返ると頓死筋や84角がどうして見えなかったのか首を傾げたくなるのですが、これが実力ということでしょう。決勝までは致命的なミスなく指せていただけに残念です。最後に、今大会に関わった皆様に感謝を述べて終わります。特に、理事長の祖母井君は不慣れな仕事ばかりだったと思いますが、円滑な運営でした。ありがとうございました。


春季中四国大会代替オンライン交流戦・個人戦決勝
2020年9月21日
先手:西村拓海(愛媛4)
後手:稲田雄飛(愛媛2)
▲2六歩      △3四歩      ▲2五歩      △3三角      ▲7六歩      △4二銀
▲4八銀      △8四歩      ▲3三角成    △同 銀      ▲8八銀      △6二銀
▲7八金      △6四歩      ▲4六歩      △7四歩      ▲4七銀      △8五歩
▲7七銀      △7三桂      ▲6八玉      △4二玉      ▲3六歩      △3二金
▲3七桂      △6三銀      ▲1六歩      △1四歩      ▲9六歩      △9四歩
▲2九飛      △8一飛      ▲4八金      △7二金      ▲5六銀      △5四銀
▲6六歩      △6一飛      ▲7九玉      △8四角      ▲4五桂      △4四銀
▲2四歩      △同 歩      ▲同 飛      △2三歩      ▲2九飛      △6五歩
▲同 歩      △同 銀      ▲6九飛      △6六歩      ▲6五銀      △同 桂
▲6六銀      △4五銀      ▲同 歩      △6六角      ▲同 飛      △5五銀
▲6九飛      △8六歩      ▲同 歩      △6六桂      ▲6七銀      △5七桂成
▲同 金      △7八桂成    ▲同 銀      △6九飛成    ▲同 銀      △6八歩
▲同 玉      △8七飛      ▲2六角      △6六銀打    ▲5八金      △8九飛成
▲5四歩      △5六桂      ▲5九玉      △6九龍
まで82手で後手の勝ち


松山大学さんと交流戦をしたよ(愛松交流戦@部長編)

2020-08-31 01:33:40 | 雑記

おはこんばんにちは!マキバオーです!(この挨拶、もしかして死語か?

8月29日(土)に松山大学さんと交流戦を行ったのでその対局を振り返っていこうと思います。参加した部員はみんな雑記書こうな、頼んだぞ()。

 

とりあえずこの交流戦の開催に至った経緯からお話しさせてください。「マキバオーの頓死にしか興味ねえよ」みたいなの熱烈なファンの皆様はスクロールしてかまいません。さて、今回僕は頓死したのか否か・・・。

まずこの交流戦(本記事では愛松交流戦と呼びます)を企画したのは愛大部長の私です。きっかけは春中四代替交流戦のリハを兼ねたいだとか部活っぽいことがしたいだとかありますが、一番の理由は「緊張感のある対局がしたかった」からです。団体戦はまさにそれにピッタリなんですよね。

てことで松山大学将棋研究部部長のKくんと同大学在学で中四理事長のUくんにTwitterで「中四のリハも兼ねてさ~」とかそれっぽい理由をつけながらお声をかけさせていただきました。快諾してくれて感謝でしかない。

なんやかんやで日程を決めて参加者を募って、愛大からは僕を含め6人・松大からは4人の参加が決まりました。
「これ愛大から松大に1人移籍すればちょうど5vs5の団体戦になってええ感じやな」と思い、当たり前のように僕が松大側に参戦することになりました。
愛大側のオーダー決めをやってくれた某やきとり先輩にも感謝です、あざす。

 

さて経緯はここまで。ここからは交流戦当日の話に入っていきます。

 

交流戦当日、生活習慣がぶっ壊れている私ですがその日だけはなんとか夕方3時には目を覚まし、カロリーメイトチョコ味で糖分を摂取し、気合を入れるために私が大好きな某負けヒロイン澤村・スペンサー・英梨々がプリントされたTシャツを身にまとい、右手にはマウス、左手には扇子、身体には英梨々と最高のコンディションに調整して対局に臨みます。今回はカービィには見守っといてもらいます。

16:45、オーダー交換の時間です。オーダーは以下のようになりました(今回私は松山大学側ですので松山大学視点でお届けします)。

松山-愛媛
大将 新見(3) ー 中藤(2)
副将 松井(2) ー 神高(5)
三将 祖母井(2)ー 西村(4)
四将 槇林(3) - 原田(2)
五将 河端(3) - 黒川(4)

 

さてここでオーダーが決まり「お?偶然だけどこれオーダー刺さってね?」と思った私のTwitterの様子を見てみましょう。

 

 

愛媛大学をぶっ潰す!!!!!!!!!!!!!

 

失礼、取り乱しました。しかし大事なことなので2回言っておきたかったってのが本音です。愛媛大学から国民を守る党。

 

ということで気合マックスです、いつも気合だけはある。
私の対局相手はつい先日に24で練習対局をした際、フルボッコにされた後輩です。先輩の意地として、いや、今回は松山大学生としての威信と誇りをもって(在学日数0日)、なんとしても負けるわけにはいきません。

さて、対局内容を振り返っていきましょう。
戦型は先手の三間飛車に対し後手の僕は安定の左美濃→銀冠→銀冠穴熊の展開。練習対局のおかげで戦型は予想できたしいくらか準備していた指定局面の1つに誘導できました。
下図の局面は後手が穴熊に組もうとしたタイミング。

ここで先手から74歩と動いてきました。取り込ませるのを許して他の手を指すのも一考ですが同歩が自然なので同歩。
以下46角73銀65桂64銀74飛まで進みます。

このタイミングで86歩と突き捨てを入れられるのが44角型の利点です。71飛車成を防いでいる意味合いがあります。
ということで勿論ここで86歩同歩に11玉28玉と互いに間合いを図りつつ玉を安定させます。

ここからの指し手が事前に検討していたものの類似手順です。言われてみれば当たり前の手順かもしれませんが()。

以下73歩76飛84飛。

74歩から相手の飛車を抑え込めそうで、形勢としてはまだまだ互角ですが振り飛車側が苦労しそうな展開と個人的には思っています。

先手はここで72歩と垂らしましたがこれは違和感。ここは手が広く、72歩の手順は検討できていませんでしたのでここからは完全な手将棋です。勿論74歩と飛車を圧迫しに行きます。

以下68角75銀79飛64歩46角65歩91角成66歩78銀まで進みます。

この時点で既に優勢ですが、ここで87歩と垂らせて優勢を確信しました。

ほっておけば歩成が飛車銀両取り。かといって同銀と払うのは67歩成~88角成でこれも飛車銀両取り、馬も作れてゲームセットに近いのではないでしょうか。

その後、紆余曲折ありつつも優勢を勝勢まで持っていき、後は着地だけとなったのが下図の局面。

ここで次の一手問題とします!

評価値は-2600点ほどで後手の勝勢ですが、ここで最善手以外の手だと一気に評価値が戻ってしまいます。

ここで詰めろをかけつつ自玉を広くする最善手が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、25歩。

これはもちろん詰めろですし、ここから王手ラッシュが続いた際に24玉のスペースが開くことになります。
・・・・・・がしかし、苦手な秒読みで焦っていてパンク寸前の私にはそんなこと読めません。端歩を詰める16歩or一旦馬を払う42同金しか読んでいませんでした。

第一感は16歩。わかりやすく詰めろですし、自玉も詰まないはず。
次点で42同金。しかしこちらは22~31に金駒を捨てられてから王手が続きそう・・・。

 

秒読みギリギリまで読んで選んだのは16歩。しかしこれは悪手で、評価値が後手勝勢から一気に互角まで振り落とされました。

42同金であればこちらも評価値は落ちるものの、後手優勢を維持できていました。

 

こうなれば先手は寄せきるしかありません。33馬とタダ捨てで決めに来ます。

86の角が効いているため、33同金が詰みなのは直感的にわかります。

33同桂22金打の2択ですが、、、私が選んだのは33同桂。

 

ちょっと強い人であればすぐわかると思いますが、後手玉に即詰みがあります。はい頓死1回目。めんどくさいので詰み手順は省略しますが21金打以下です。暇な方は読んであげてください。

 

しかし、ここで先手は即詰みを見つけられず、指し手は41飛!

相手が即詰みを見逃してくれたおかげで形勢は一気に互角に!一度は負けた勝負、ここから間違えるわけにはいきません!!!王手なので合駒をしなきゃな!!

 

31角!

21金同玉31角成13玉22銀14玉15歩同玉26銀で後手投了。

 

 

 

本日2回目の頓死。

ふざけてるわけじゃないんです、はい・・・。

 

てことで四将戦は負け。勝勢から頓死での負けで松大生には顔を合わせることができません。

 

交流戦の結果としては0-5で松山大学の負けでした。1・2がどんな将棋だったのは聞いていないのですが、3・5は激戦でかなり優勢な局面もあったとのことで、勝ちもあったかもしれないことを考えると、自分は何をしているんだ・・・って感じですね、反省します。

 

以上、愛松交流戦の振り返りでした。
中四交流戦の良いリハになっていれば、また参加者・観戦者の方が楽しめたのであれば、開催した甲斐があったかなあと思います。(緊張感のある対局ができたのはほんとに良かった、頓死したけど)

 

参加者・観戦者の皆さん、また運営に協力してくれた松大のお二方、本当にありがとうございました。

また機会があればよろしくお願いいたします。

 

 

またね、マキバオーより。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中四のオーダー決めなきゃな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中四では絶対頓死しません。


部長は大会に参加してきたよ ~坊っちゃん杯~

2020-08-08 00:40:38 | 雑記

こんにちは、部長のマキバオーだよ。

 

見出し画像は次の一手問題になってるよ、ぜひ考えてみてね。

 

 

 

先日、松山市総合コミュニティセンターで開催された、第15回坊っちゃん杯将棋大会に参加してきました。

昨年参加した時の成績は初段~三段のクラスで準優勝だったっぽいです(参加人数が少なかった記憶)。

ということで今回はクラスを上げて1番上のクラスで参加!まともに将棋を指していたわけでもなく、大会に向けて研究やトレーニングをしてきたわけでもないので一勝できれば十分かなと気持ち軽めな感じで会場に向かいました。

 

会場の様子がこちら。

入場前には検温とアルコール消毒。各席の間隔があけられ、盤の上には飛沫感染予防のシート?が貼ってあり感染症対策に力を入れているのがうかがえました。こんな状況の中でも大会を開催してくれる運営の方々に感謝・・・。

 

さて、対局内容をザっと振り返っていきます。

予選一戦目の対局は小?中?学生の子。振り駒では後手を引き、戦型はノマ四vs銀冠穴熊。今では銀冠系統がすっかり指しなれてきました(指しこなせるとは言ってない)。

棋譜を残していないので詳しくは振り返れませんが、相手の緩手の隙に攻めのターンを掴み、穴熊の硬さを生かして8筋に駒柱を設立。しかし勝勢となってから寄せが見えず、切れ負けという時間の関係もあって「(早く投げてくれないかな・・・())」と思いながら最終的には全駒コースへ。安全に安全にと思いながら指し続けていたらいつの間にか全ての大駒とほとんどの金駒が自分の駒になっていました。とりあえず予選一戦目は快勝できました。

 

予選二局目はお隣の松山大学の部長さん。同期ですが棋歴はあちらの方が圧倒的に長く、昨年の大会の決勝では僕が負けていました。

戦型は初手78飛~ノマ三vs左美濃。この前Abemaで藤井聡太先生が指してた53銀とすぐには上がらない形で指してみました。石田流を警戒している意味合いがあります。

この戦型では練習対局で何度か似たような局面になったことがあるのでまた同じ感じになるのかな~と思っていたら

ここで22角成とされてきました。普段は66歩と突いてくるイメージなので、対局中につい「へぇ・・・そんなことするんだ・・・」っと口に出した記憶があります。その後駒組が進んで、後手は無事穴熊まで組めたので一安心かな~と思っていたところで意外な手が↓↓

97香はいずれ98飛と回って端攻めを見せてきています。しかし、感想戦ではこれが疑問手。居飛車側としては穴熊から最も遠いところでで戦いが起きるのはあまり気になりませんし、最悪98飛のタイミングで84飛車などと浮いておけば端は受かるかなと考え、一旦間合いを図るのと角道から避ける意味合いで81飛。そこで先手が7分程度のやや長考(30分切れ負けの中の7分はデカい)。その末68飛と回り、こちらが位をとっている6筋の逆襲を目論んできました。

その後92香(やや手待ち気味)と指すとすぐさま66歩と戦いを起こしてきましたのですかさず86歩同歩と飛車先の突き捨てを入れていきます(同銀もあったかも)↓↓

その後66歩同銀と86飛88歩と飛車成りを受けられましたが、ここで後手に良い手がありました↓↓

さて、この記事を読んでいる皆さんの棋力なら次の一手、簡単ですよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は67歩!

同飛車は88飛成なので横に逃げたいのですが、そうすると33の角が66の銀をタダで取れてしまいます。相手の方はこれを読み落としていたらしく、「そっかぁ~・・・」っとぼやいていたりいなかったり。仕方なく同飛。その後、88飛成77銀66歩88銀67歩成61飛88角成62飛成まで進みました↓↓

陣形差では居飛車が有利。お互いに大駒が成りこめていますが、と金の分で居飛車優勢と言って良さそうです。ソフトにはかけてません()

ここで第一感は69飛、しかしその後のはっきりとした攻めのプランが立ちませんでしたので、ここで少し時間を使い58銀とと金に紐を付けつつひっかけていくことにしました。

劣勢を意識しているであろう相手は攻めるしかないということか25歩と玉頭戦に持ち込もうとします。取ると24歩で銀が死ぬので33馬と馬を引き付けて玉頭を手厚くすることに。その後24歩同銀25歩27歩同玉↓↓

玉頭にスペースができたこの一瞬の間にたたきを入れて、相手玉を美濃から引きずり出します。横から銀をひっかけて攻めているのに上に逃がすのはどうかとも思いますが、この後までしっかり読んでいたつもりです。それがこのタイミングでの47銀成↓↓

同銀は29飛が激痛。ということで先手はこれを取れません。24角と切り捨てますが26歩同玉28飛27銀打と合い駒を使わせて戦力をダウンさせつつ上下の挟み撃ちに↓↓

しかし、ここで少し寄せ方が見えなくなってしまいました。26歩~28飛車の構想は悪くはないと思いますが、ギリギリ一手差の将棋になりそうです。とりあえず挟撃体制にすればなんとかなってるかな~と形勢を楽観視していたのがいけなかったでしょうか。ここで寄せが見えないようだと26歩~28飛の流れは悪手と違いありません。

ソフト的には38銀~29飛成でも後手優勢なのですが、手番を相手に渡しており先手の玉頭にやや厚みがある分指しにくい・・・。

とここで僕はしっかり読みを入れたところで思い切りよく踏み込んでいきます。24馬同歩に46角!↓↓

47の成銀がタダですが、それを取ると35金という歩頭に金を打つ手があり同歩には同角成で詰みなので17玉に37角成でほぼ受けが無いだろうという読みでした。
かといって何もしなくてもやはり35金17玉37成銀とこれも寄りと見ているため、これが良い手と思いました(訂正2020.0808.0304:47銀35金同歩でも35角は成れませんので36玉で詰みません。しかし、52の龍が抜けるので良いかなって())。

しかし厳密にはこれは悪手。46角には42龍と切り捨てる手があり、同金には23歩成りや23銀で詰めろが続く形になります。
ソフト的には後手優勢~勝勢だったのが、突然この一手で互角~やや先手よりにまで戻ってしまいました。

しかし、相手は時間もなく自玉しか見ている余裕がなかったのか、と金を払いつつ33の地点に数を足す67龍を選びました。

龍が撤退してくれたおかげで後手は自玉を見る必要がなくなり後は攻めつぶすだけ、紆余曲折あったもののその後は目立った悪手を指すことなく勝利を収めることができました。

 

 

まさか予選を2連勝で抜けられるとおもっておらずこの時点で望外の成果でしたが、なんとくじ引きで2/4の確率でシードを引けば準決勝進出が確定=入賞が確定するとのこと!

これはくじ引きにも気合が入る・・・!と心の中では思いつつ、外面は「組み合わせ?どうでもいいすよそんなの」みたいな澄まし顔を決めていました。ダサい。

そんな澄まし顔をくじ引きの神様に見抜かれたのか、見事に逆シード(ベスト8スタート)を引いてしまい、しかも相手は24五段の強豪小学生。詰んだ、これは詰んだ、しかも中飛車て、なんなん、一直線穴熊で殲滅すればいいんか?でも逆に殲滅されてたような、いやここで棋書を書いた棋士がどうのこうのいうのは場違いですね、失礼しました(謎)。

 

ついてないなぁ・・・と思いながらくじ引き結果を眺めていたら、近くにいた運営の強そうなおじちゃんから「たくさん強い人と指せるんやからラッキーや!」みたいなお言葉を頂戴しました。いやわかるんやけど、貰えるもんは貰いたいやん・・・?(小並感)

 

とはいっても仕方ない、勝てば入賞なんだから頑張るか!と気合を入れなおし、お昼は朝食に続いてカロリーメイトチョコレート味、飲み物にサントリー奥大山の天然水と、僕にとっての勝負飯を摂取し、午後のトーナメントに臨みました。

 

 

 

 

と意気込んだはいいものの、やはり結果は惨敗・・・。

振り駒で先手を引き、相手の中飛車を見て左美濃~右銀を繰り出していく形。しかし序中盤で相手にペースを取られ、思うような手が指せずぼろ負けです。つええわ。僕よええわ。

大会成績としては、予選2-0抜けで本戦トナメ初戦負けでベスト6(6人トナメで準々決勝敗退)でした。

 

 

まぁめっちゃ強かったし、その子は優勝したし仕方ないかとか思いつつ、その後は中四国学生名人に指導対局でフルボッコにしてもらったり、黒田先生と小学生の席上対局を眺めたり、久々に将棋を楽しめた一日になったんじゃないのかなって思います。早く部活がしたいなぁ・・・。

 

 

と簡単ではありましたが以上で大会の振り返りとします。

愛大部員は院生の先輩が1人来ていて他はだれも来てなくて少し寂しかったな・・・。テスト前、レポート締め切り前でも大会に参加しような!!!(その後一晩ずっとコーディングしてた顔)

 

あ、そうだ。新入生のみんなでここまで読んでいる人がいるかはわからないけど・・・。

将棋部、とてもゆるいです。でも将棋を指すときはガチです。かといって怒ったりはしません。あ、でも団体戦とかでふざけてたり相手に失礼なこととかやってたら怒るかも。

ゆるさのレベルでいうとゆるキャン△並みにゆるいかな・・・うん、かなりゆるいな(謎)

 

よし、こんなもんやろ、深夜に沢山文章考えるのつかれた。

夏休みまでもうすぐだし(人によってはもう夏休みかな?)、部員の皆さん、これを読んでくれている皆さん、色々と無理しない程度に頑張っていきましょ~。

 

マキバオーでした、またね~。


ネット団体戦~中部戦~(西村)

2020-04-06 21:50:24 | 自戦記

ネット団体戦6日目は中部選抜戦でした。個人的に中部地方には交流のある人が何人かいるので志願して出場させていただきました。
私はいつも通り副将で伊藤奨(名城4)さんとの勝負になりました。

序盤はお相手のノーマル四間飛車に私が居飛車穴熊というオーソドックスな形に。実は伊藤くんがノーマル四間飛車を指すのは知っていたので、対局開始30分前にソフトで少しだけ仕掛けを調べてました。

上図から86歩同歩45歩と仕掛けました。75歩も入れるか迷いましたが、以下同歩84飛に25桂で端攻めされるのが嫌で見送りました。

本譜は色々あって以下のように進みました。

一歩あれば75歩同歩76歩で決まるので、その歩をどこから入手するかが問題。本譜は上図から75歩同歩26角としましたが、以下74歩76歩73歩成77歩成82と87とまで進み、ここで24歩が急所でした。

互角ではありますが難しい展開にしてしまいました。実際は77歩成の瞬間に24歩同歩66角が正しい反撃で、こう進むとはっきり悪かったです。

そこでさかのぼって正しい攻めは26角とはせずに95歩同歩75歩同歩95香同香76歩で、これなら少し良かったみたいです。

26歩が浮いてるだけに端からいくのは盲点でした。


さらに紆余曲折あって終盤に最大の山場が訪れました。

読者の皆さんはどちらが勝ちか読み切れますか?少し行間を空けるので考えてみてください。












まず本譜は26歩38銀と進み

以下37金打と指されましたが39馬から即詰みとなり勝つことができました。ただ、対局中は37金打ではなく18金で凌がれてると思っていました。以下39馬37玉47銀成同玉の展開は寄せ切れません。
しかし18金には16桂というすごい手がありました。

同金には35桂同歩47銀不成で受け無し。25歩には39馬27玉36金で詰みです。

17玉には15飛で、以下16金には同飛同玉47銀不成27金24桂25玉23金で必死がかかります。

ということで結論は後手勝ち。。。ではなくさかのぼって26歩のところで26香で先手勝ちでした。

この手は、以下38銀18金16桂17玉15飛の瞬間に22香成があるという意味です。そこで18金には47銀成ですが、さらに17玉が好手で凌いでます。

後手はこれ以上詰めろを続けるのが難しいです。

この対局は終始難しかったですが最後はなんとか勝つことが出来ました。ネット団体戦初勝利ということでようやくチームに貢献でき良かったです。しかし、内容は決して良くないのでしっかり反省して今後に活かしたいです。

 

これが私の最後の対局となり、通算戦績は1勝2敗でした。相手が皆強かったのもありますが、全体的に内容が悪く不満が残る結果となってしまいました。

また、チームとしては中四国は8チーム中5位でした。中四国大会ではいつも手強い相手が味方にいるのは新鮮な感覚で非常に楽しかったです。

コロナの影響で今年の大会がどうなるか分かりませんが、4年生として最後の年を悔いなく戦えるように頑張ります。

最後に、ネット団体戦の運営をしてくださった方々、選手の皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

※序盤の細かい手順を覚えてないので序盤だけ適当です

先手:伊藤奨(名城4)
後手:西村拓海(愛媛4)
▲7六歩      △3四歩      ▲6八飛      △8四歩      ▲6六歩      △8五歩
▲7七角      △6二銀      ▲7八銀      △4二玉      ▲3八銀      △3二玉
▲4八玉      △5四歩      ▲5八金左    △5二金右    ▲3九玉      △5三銀
▲1六歩      △3三角      ▲4六歩      △2二玉      ▲3六歩      △1二香
▲6五歩      △4四歩      ▲4七金      △1一玉      ▲3七桂      △2二銀
▲2八玉      △4三金      ▲1五歩      △7四歩      ▲5六歩      △3一金
▲2六歩      △9四歩      ▲9六歩      △7三桂      ▲6九銀      △8六歩
▲同 歩      △4五歩      ▲同 桂      △7七角成    ▲同 桂      △4二銀
▲8八飛      △4四角      ▲8七飛      △7五歩      ▲同 歩      △2六角
▲7四歩      △7六歩      ▲7三歩成    △7七歩成    ▲8二と      △8七と
▲2四歩      △同 歩      ▲2五歩      △4四角      ▲2四歩      △2五飛
▲2七銀      △9九角成    ▲2三桂      △同 銀      ▲同歩成      △同 飛
▲2四歩      △同 飛      ▲2六歩      △2二飛      ▲7一角      △4四歩
▲5三桂成    △同 銀      ▲6一飛      △4二銀      ▲9一と      △2三香
▲3八金      △6六馬      ▲5八銀      △7七と      ▲5七銀      △6五馬
▲5二銀      △7五馬      ▲3一飛成    △同 銀      ▲4三銀成    △2五歩
▲同 歩      △2六歩      ▲同 銀      △5九飛      ▲6六歩      △2七歩
▲同 金      △7六馬      ▲4八銀      △4九馬      ▲5九銀      △2五香
▲同 銀      △同 飛      ▲4四角成    △2二歩      ▲2六歩      △3八銀
▲3七金打    △3九馬      ▲1八玉      △2九銀不成

まで118手で後手勝ち