愛大将棋部雑記

日々の日記。いわゆる雑記。当番の人は書くよーに。書かないと・・・・(¬ω¬)ニヤリ

愛媛大学将棋部ってどんなとこ?

2024-01-16 12:05:19 | 日記
受験生の皆さん、はじめまして。将棋部部長の井上です。
まずは共通テストお疲れ様でした。

今日は、大学で将棋をしたいというひとに向けて愛媛大学将棋部の紹介をします。だいたい見出しはこんな感じです。
1 そもそも愛媛大学の良さは?
2 愛媛大学将棋部の実績
3 最後に

1「そもそも愛媛大学の良さは?」
まず、一番に「街と大学が近い」ことが魅力です!
大街道という松山市中心地から、自転車で5分くらいに城北キャンパス(法文・教育・社会共創・工・理学部)があり便利な場所に学生街があります。
また、その割には家賃も安いので県外から来るのにも「住みやすい」街だと思います。

また、学部も7学部で学生が約1万人と四国では最大の規模となっています。
ちなみに将棋部は、令和5年度法文・社会共創・工・医学部の4学部の部員がいます。

2「愛媛大学将棋部の特徴・実績」
大学生の将棋大会は主に年2回あり、中四国地区の他大学と全国大会出場を懸けて対局することになります。
愛媛大学は、ここまで10年連続で団体戦でA級に残留していることからも、年代によってバラつきのない安定感が特徴だと思います。
令和5年度は個人戦でも活躍が目立ち、全国大会・西日本大会にそれぞれ2人が出場しました。
また、現1回生に女子部員もいるので女性の方も馴染みやすいはずです。

3最後に
大学選びでどの要素を重視するのかは人によって違うと思います。
なので、私はあくまで受験生の方々には心の片隅にこの記事があってほしいなと願っています。
そして、もちろん入学・入部を決めてくれた際には部員全員で迎え入れるつもりです。ぜひお待ちしてます!

追記
来年度の部長を務める者です。
1.大会等について
団体戦では中四国内のリーグのA級に在籍しているため、学生王座戦、トリプルアイズ杯、西日本大会(関西、中部、中四国、九州の代表選手によって行われる)
といった全国、準全国大会への出場権をかけて戦うことができます。
今年度の学生名人戦出場者が在籍していること等を加味すれば、新入生次第では十分に上位大会への出場も狙えるでしょう。
また県内のアマ大会が開かれる会場が大学から近く、出場が容易なことも推しポイントです。
2.活動について
部室は城北キャンパス付近にあり、平日休日問わず使うことができます。普段は忙しい学部の部員も休日の活動に参加することができます。
また部室は農学部のキャンパスからも十分に近い場所にあり、医学部の部員についてはオンラインでの活動に参加したりもしています。
3.入試等について
様々な学部や院生の部員が在籍しており、勉強や進路についての相談ができたりします。
また後期試験での入学者も全然在籍しています。工学部は比較的2次の配点が高く逆転が...

2023年度自戦記~秋中四編~

2023-11-03 18:00:00 | 自戦記
N野です。丸一年もの間記事が更新されてないのはよろしくないですね。といわけで私が秋中四を振り返っていきます。内容は低棋力故ご容赦ください。またこの記事を読んでいる高校生・愛大生の方がいましたら、新入部員は絶賛募集中ですのでよろしくお願いします。部には全国大会出場者をはじめ心強い先輩方が在籍しているため、A級団体戦では本格的な勝負が楽しめると思います。
~団体戦編~
岡山大学戦 N島氏
朝から体調に不安がありましたが、私はフル出場がサイレント確定しているため気にしていても仕方がありませんでした。さて対局相手はN島氏になり、所感としては主力対決の結果はチームの士気に影響するので気合を入れなくてはといったところでした。また大会以外にも練習対局をしたことがあったり、勝手ながら棋風も似ている気がしていて個人的に推し選手なのですが、対局相手となったからには全力で勝ちにいこうという心持ちで対局開始。
戦型は私が先手の相掛かりになり以下の図へ。

ここで違和感を感じたので長考に沈み、思考は以下のとおり。
・相手から忙しくされたが、36飛と横歩を取るのは通説では評価されていないので形成は損ねていないはずだ。
・82歩93桂の交換を入れれば端は緩和されるが、2歩持った状態でないと角を通した後の33歩の楽しみがなくなってしまう。
・87歩から手を作られないか。
そして82歩を決断し以下93桂81歩成同銀76歩52玉95歩と自然に手を戻した局面では、上記の3つの懸念が解消されてペースを掴んでいると感じていました。

98歩に対してはどこかで端を手抜くよりないですが、本譜のような進行になった際にと金が角に当たらないようにすることが手番を握り続けるために必要だと読みをまとめて、33歩で決戦。以下同桂23歩11歩成22歩成同銀33角成同銀21飛成と進んだ局面では、一方的に飛車を成り込み、芳しい受けもないのではっきり抜け出しています。

その後は緩むことなく攻め倒して中押し勝ち。理論的に間違った手を指していない自覚があり、一致率も70%を超えていて快勝でした。
団体戦のスコアは3-4。大健闘でしたね。
山口大学戦 Z津氏

穴熊党で知られるお相手。53銀型であることや角交換を厭わないことからも堅さを重視されていることが伝わってきます。46銀でけん制してからこちらも堅く囲うといった趣向を見せてみましたが…

結局ここで37桂とし、千日手を打開する方法が思いつかなかったです。指し直し局では作戦負けを厚みでごまかそうとしましたが以下の図から45飛と踏み込まれて捌かれてしまいました。その後は中段玉で耐え続けましたが、流石の寄せに完敗。ここで長時間対局してしまったことが後に尾を引くことに…

団体戦のスコアは0-7。オーダーまで隙がないのは流石の一言でした。
広島大学戦 F田氏
ここからが地獄の始まりでした。疲労と体調不良のダブルパンチから、体が熱いが寒く感じる典型的なアレな状態で対局することに。対局中、熱い体を手のひらで必死に扇いでいたのですが、扇子の実用性をはじめて理解しました。今後は冷えピタとともに携帯してみたいですね。ちなみにこの後相手の扇子が壊れます。私は壁に体を当てて涼しさを感じるために離席していたため、その瞬間に立ち会うことはできませんでした。残念。

見るからに無策な後手が私です。以下87歩36歩同銀から96角一閃でフルボッコに。後日94歩を手抜かれると怖いという話をしたのですが、右玉党は皆ノータイムで受けるというのです。悲しみ。
団体戦のスコアは3-4。あっ自分のせいだ。
香川大学戦 U都宮氏
このあたりから冷や汗が止まらなくなり、駒が二重に見え始めます。当然記憶もあやふやなのでご容赦いただきたいです。このコンディションでU都宮氏に当たりたくなかったのでそのようにオーダーを組んだのですが、なぜかお相手がフルオーダーを組んでこなかったので当たってしまうことに。再び対先手右玉で序盤は大失敗。やけになって嫌味をつけていたのですが、なぜか逆転っぽい雰囲気から熱戦に。結局負けてしまったのですが、自分が相手側を持っていたらさっぱり勝っていた自覚があったので内容自体に後悔はあまりなかったです。
団体戦のスコアは3-4。他の勝った対局も苦しいながらも逆転勝ちだったそうで、おそらく降級する事実も受け入れられ力が抜けきってしまいました。ある意味心に余裕があり、待ち時間では穴角向かい飛車が検討されている様子を楽しく眺めていました。
徳島大学戦 B東氏
最後はきれいに散って帰ろうと思い、出場することに。戦型は相穴熊で序盤にペースを握られて苦しかったのですが、相手の速度計算に誤算があったようで速度が逆転してからは緩むことなく直線的に決めきることができました。コンディション的に複雑な長い将棋にしてはいけないと感じていたので、この展開は幸運でした。
団体戦のスコアはなんと4-3。いくつかの金星に救われる形になりましたが勝利をあげたことには変わりなく、岡山に3勝を取っていたため残留の可能性が急上昇。そこにF田氏が現れ、広島が降級とのこと。その場にいた全員の「は」がハモり、何度も星の数を数を確認したのですが確かにそうだったのです。
ともあれ九死に一生ながらA級残留を果たすことができました。日頃の行い、徳の積み方を考えるといつ降級してもおかしくないので、次の春中四までに愛大将棋部を盛り上げていきたいですね。(と思っているだけ)
~個人戦編~
団体戦から家に帰って熱を計ると普通に高熱があって納得でした。個人戦についてはとくに語ることはなかったので割愛したいと思います。しいてあげるならば、鬼ブロックを抜けて本戦まで残れたことと安田流中住まいで勝ち星を上げれたことくらいですかね。
ここまで駄文にお付き合いいただきありがとうございました。



中四国大会の振り返り 個人戦本戦編(井上)

2022-10-18 12:21:35 | 自戦記
このブログは後編です。
前編もぜひご覧ください。

まずは本戦1回戦。
後輩の雑記にもありましたが、対局前「お菓子を大量に持ち込んでいる不審者」の隣で突っ込んでました。
見たこと自体は2回目とかですが、やっぱり異様すぎて面白い。
対局は愛大生対決となり、こちらも相振り飛車。
仕掛けが早いのを咎めきり、ここは完勝といっていい内容でした。

本戦2回戦、、、の前に


????????
隣の席にいたのは山大生。
ハロウィンかと思いましたよ…

対局はまたまた相振り飛車。
駒組みはだいぶ苦しい感じでしたが無理矢理打開にいったのが功を奏しました
大駒を攻める受けができたのは自分の理想の将棋にも近く、
内容も伴ってのベスト16初進出でした。

いよいよ初の3日目。
相手は中四国名人ということで前日から気合い入っていました。
というのもこれには伏線があり、
大会前日のTwitterで煽られていたことで一発勝ちたいという思いがありました。

戦型は中飛車穴熊に自分が三間飛車+矢倉という珍しい陣形。


少し苦しい駒組みを強いられ、時間も使わされる展開。

このままじりじりといかれるとまずいと思い、堅さに差こそあるものの開戦。

どうもこの局面で4一竜(図は以降先後逆)とした手が悪手で、4六馬と急所に利かすことができて
形勢が戻り、互角になりました。


少し進み、6六歩と再び6筋の垂れ歩から攻めようとした局面。
本譜は6八香でしたがどうも6五に打つのが良く、以下6四香くらいですが、
6六歩~6五歩と拠点ができる展開が見えています。


なぜ先ほどの手が疑問手なのかというと、この端攻めの時に香車を持っているのが
大きく、威力が増しているからです。
これでも優位は500点ほどではありますが指しやすい展開になったのは間違いありません。


そして端の1点突破でいったこの局面、ここで勝ちが近いのではないかと感じました。


そして166手目、9九歩成で相手が投了。
自分にとっては秒読みで大きな間違いをしなかったこともあり、自信になる1局でした。
対局後は何人もの先輩方に褒めていただき、こんな嬉しいことはありませんでした。

中でも愛大Twitterで先輩から「勝ち切った!!!井上勝ち!!!素晴らしい勝利です!!!」って
書かれてたのは何か特別嬉しかったですね。
ほんとなんでかは分からないんですけど。

という訳で準々決勝に進出したわけですが、相手も何となく雰囲気から
分かっていたこともありまたまたきついぞ…と思っていました。

まあ生意気な道場の後輩でほんと世話を焼くヤツなんですが、
将棋だけは強いからどうしようにもできない。

対局は相振りの意向を示した自分に拒否をさせるような戦法に。
2局くらい同じ局面になったことがあったので驚きはしませんでしたが
正直無茶苦茶嫌なのをぶつけてきたなと。


苦しい駒組みをここでも強いられ、無理に仕掛けたところから何とか形勢を戻そうとした局面ですが
ここで何となくの感じで4五桂(図は以降先後逆)と跳ねたのがさらなる悪手でした。


数手進んだこの局面、3七角成と8六角成の両狙いが受かりません。
これが6五桂と跳ねたのが悪手の理由で、馬を作らすだけになりました。


以降、端を破られて厳しい局面に。
しかしここでとんでもないうっかりがあり、チャンスが回ってきます。
5四金。当然6三竜がありこれは来た!と思いました。


しかし、それも束の間の出来事でした。
竜に当てられた手に6三竜と行けず、弱気に3四竜としてしまったのが悪手。
7五桂に期待した手でしたが、いざ上部を厚くされると全く捕まりません。

さすがに2回は間違えてくれません。
以下、綺麗に寄せられて大会が終わりました。

ここら辺が上に行けない理由なんでしょうね。

まあベスト8という結果だけ見るとよくやった方なのではないかなと思います。
来年は理事長兼中四国名人みたいな快挙を当然目指していくつもりですが、
それにはもっと研究と実戦が必要ですね。
頑張っていきます。









中四国大会の振り返り 団体戦&個人戦予選編(井上)

2022-10-18 10:43:44 | 自戦記
部長の井上です。
今日は先日行われた第106回中四国学生将棋大会の振り返りをしていきたいと思います。

と、その前に
来期の中四国学生将棋連盟理事長を務めることが決定したのでここにも報告をしておきます。
今年は部長、来年は中四理事長と貴重な経験ができるのがうれしいです。
とりあえず大会を問題なく終え、任期を全うすることに全力を尽くします。

さて、大会ですが一言で振り返ると「なんか色々ありすぎてしんどい」っていう感想です。
個人戦を主に振り返ろうと思いますが、なかなかすべてが濃かった。

まずは団体戦です。
1回戦の徳島大学戦、2回戦の岡山大学戦と続けて過去大会で当たって負けていた方に連勝。
個人的には正直この上ないスタートを切りました。まあ、愛大としては2連敗でまずかったわけですが。
今大会はなぜか相振り飛車が多かったのですが、もしかしたら向いているのかもしれませんね。

3回戦の香川大学戦
ここで当時残留争いのライバルであった香川大学と当たりました。
ここも個人としては少し悪いところから逆転勝ちを収め、あとは結果を待つだけ。何とか皆良かったところは勝ち切ったようで5-2
これはでかかった。

しかし、4回戦の広島大学戦でやらかす。
秒を読まれて疑問手を指してしまい、少し良しの局面から逆転負け。
しかも、愛大の成績は3-4。
「ああ、戦犯ですねこれ」と悟りました。
これで再び残留争いに引き戻されました。

そして5回戦、相手は山口大学。
しかも相手は前々回の中四国名人。
前の対局を引きずったままこの強豪と当たっては、、、
完敗でした。
構想を意欲的にいきすぎたせいで薄いタイミングで仕掛けられてそのままやられました。
さて、愛大の結果は?と色々眺めましたがどれも勝ってない。結果覆った将棋はなく0-7…

ギリギリ1勝差で残留でしたが、大変心臓に悪い思いをしました。
4回戦のあの将棋を勝ち切れたら…とは今でも思います。

1日挟み、個人戦に話を変えます。
予選リーグでは前回同様、中四国名人と同じブロック。
どんだけツイてないんですかね。ほんと。

まあ1回戦から振り返っていきます。相手は広島大学のYさん。
千日手があり、指し直し局は相振り飛車。
途中、苦しくなり一時期は相手3一飛、3二香、3三香、3四香という4段ロケットが完成ししかも自玉が3八にいるという
大ピンチを迎えます。
しかし、自分でもここら辺はうまくなったかなと思いますが苦しい所を耐え、逆転を果たします。
ただこれで終わらないのが秒読みの怖さ。
1手のうっかりで奈落の底へ。2時間を超え、おそらく200手も余裕で越えていた大熱戦は負け。
予選敗退もちらつきます。

今回、良かったのはここからです。
負ければ終わりの2回戦、鳥取大学の方との対局は雁木に。
若干無理な攻めをしっかりと受けきり、終盤は少しまぎれたものの快勝。
勢いに乗れました。

この勢いのまま、3回戦も1回戦で負けた相手に同じ相振りでリベンジを果たしました。
2位通過ではありますが、厳しい予選を抜けました。

ちょっと長くなるので今回のブログではここまでにします。

次回は、「謎の刺客現る?」
    「同郷のライバル」
    「これからの目標」 の3本でお送りします。







第106回中四国学生将棋大会IN広島の振り返りー前編ー

2022-10-16 20:33:28 | 雑記
はじめまして。1回生のNです。
先週開催された秋中四について振り返っていきたいと思います。
僕のように高校から将棋を始めた棋力の低い人間でも大学将棋を楽しめることが伝われば幸いです。
大学将棋に興味のある受験生にはぜひ読んでいただきたいです。
(一人でも多く愛媛大学に来ていただきたいです。お願いします。)
棋譜は記憶が曖昧で所々間違いがあるかもしれませんがご了承ください。

1日目団体戦
僕は大学将棋の大会は初出場でしたがそれほど緊張はしませんでした。

1戦目 徳島大学Sさん
結果から言うといきなり戦犯をかましてしまいました。相穴熊からリードを奪ったまま終盤に、秒読みで決め手を発見できずに
逆転負けとなりました。3-3で迎えた最終戦だったのでギャラリーの圧が凄まじかったです。
2戦目 岡山大学Fさん
かなり消極的な序盤にしてしまい苦しかったです。
詳しくは岡山大学将棋部さんのブログに載っているのでそちらまで。(あの玉上がりが詰めろ逃れの詰めろになっていたとは、、、)
詰将棋作家の方々との感想戦は得難い経験でした。またお会いできる機会があれば楽しみにしています。
3戦目 香川大学Hさん
チーム的にも個人的にも負けられない大一番です。相手はノマ四から8二玉を急いできました。「穴熊に組んでいいよ♡」という慈悲を
感じました。優勢になったあとは友達をなくす手で辛く勝ち切りました。読み切りですよ〇〇〇〇ー先輩?
4戦目 広島大学Kさん戦 勝ち、5戦目 山口大学Kさん戦 負け
とくに語ることがないので割愛します。

2日目個人戦(1日目)
予選のブロックはかなり緩いのかなと思っていました。しかし結果的にはベスト8とベスト16を排出するなかなかのブロックでした。
予選はとくに語ることがないので割愛します。←200手超えをやらかしておいて何を言う
さて本戦1回戦の相手は、、、岡山大学のNさん。昨年準優勝の強敵です。
角落ちでもフルボッコにされそうな相手を前に怖気づいていたところ、三役のUさんに遭遇します。
「いやぁ⤴⤴⤴ですよぉ⤴⤴⤴」と挨拶をされ頭がバグっていましたがNさんについて聞くと、松山大のOさんでもワンパンチ入った
から君でもワンパンチ入るかもと勇気をもらうことに。

本戦1回戦 Nさん(岡山3)
相手から気迫を感じていましたが、お菓子を大量に持ち込んでいる不審者といつもの如くキレている部長の漫才を見て緊張がほぐれました。
戦型は僕が先手の後手番一手損角換わりに。83歩型相手に有力だと思っていた作戦は2つあり、78玉38銀型45桂速攻と78玉37銀型です。
端を攻める45桂速攻に自信がなかったのと飛車を振られる可能性を考慮して48銀、そして37銀型を選びました。

相手の42飛型への対抗策が準備不足もいいところで、僕の中では既に未知の将棋に突入していました。
ここで僕は初めて読んだ定跡書「現代将棋の思想一手損角換わり編」に書いてあった42飛には57銀として銀冠に組むアイディアを採用してみることに。

ここで先手の手番です。みんな大好き48金29飛型に組みたいところですが単に37桂だと39角が気になっていました。そこで工夫の一手。
27飛です。これを入れてから37桂~29飛と無事に組み換えることができました。
そして相手が自陣角を放った瞬間に反発し、この局面を迎えます。

以下58金73角48金84角58金....となり千日手が成立しました。Nさんが58金に変えて69飛だと少し悪かったと言っていましたがどうなのでしょう?
互いに25分60秒の25分を使い果たしていたので打開しづらかったのは確かです。
さて実質1分将棋の指し直し局はというと角換わり腰掛銀になり、2連続千日手からの理事長による振り駒がちらつきましたが後手(僕)から仕掛けていきました。

その後は徐々に押されていましたがチャンス到来。しかし僕のお粗末な終盤力をもって詰ませられず、96金で必至をかけ以下のような局面(うろ覚え)に。

41銀成からの詰みに見えますが71の飛車が効いているので詰みません。本譜は22歩成同歩42金21玉までで先手投了となりました。
2時間超えの激闘の末に勝利をつかみ取りました。またこれによって、この日のうちに松山に帰れないことが確定しました。
後編へ続く