こんにちは、愛媛大学将棋部副部長のマキバオーです!
前回の団体戦編に続いて、この記事では個人戦の内容について軽く触れていきます!
今回の自分の目標はとりあえず予選突破(大真面目)、あわよくば春のベスト64を超えることでした!
春中四では予選は抜けれたものの、本戦のくじ引きで逆シード(1戦多い方)を引き、しかもそのブロックには春の個人戦で準優勝された徳島大学の大谷さんがいてボコボコにされたという苦い記憶が残っています……、今回はやめちくり……。
とはいったものの、とりあえずは予選なので張り切っていきましょう!
朝、理事長の江島さんに「マキバオーくん予選に強い人がいるけど頑張ってね」と言われましたが、
まぁ強い人と言っても予選ブロックなら当たらない可能性もあるし、ワンチャン勝てる相手かもしれないしと割とのんびりした感じで予選ブロックを見に行きました。
さてさて、僕の予選のブロックは………、お、33ブロックか、対局相手は……
あれ?
おっかしいな、なんか春に僕がボコボコにされた人の名前が見えた気がする。最近プログラミングでpcと睨めっこしてるし、視力落ちたかな?
落ち着いて落ち着いて、今度はちゃんと顔を近づけて……
ん?^^
バーーーーーーーか!!!予選決めたやつバカだ!!!バーーーーーーか!!!!!
なんでまたボコボコにされなきゃいけないの……?(涙目)
ふぅ………………
当たってしまったものは仕方ありません(切替早)、寧ろ春秋連続で中四トップクラスで強い方と指せるんだからラッキーなのかもしれません、そう、僕は幸せ者。
ということで早速張り切って一局目いきましょう!
朝イチの初戦からフルパワーということで対局時の僕は手元に通称ピンクの悪魔ことカービィを携える番外戦術で先制パンチを放っていきます(隣の人がずっと見てきて辛かった)。
棋譜はどっかいってしまったのでザックリ戦型を説明
先手マキバオー銀冠穴熊-後手大谷さんノーマル四間飛車
あれ、これ春と全く同じじゃん(春はここから千日手)と対局しながら思ってました、今回も千日手になって二局指したいな〜(遅延を考えない)。
と思ったら序中盤でそこそこリードを奪えたぞ!
今回こそ!強い人に!ワンパン!入れるんだ!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
……………………
と思っていましたが案の定中盤以降でリードを奪い返され敗北、いつもの負け方()。
終盤の入り口でも僕としては自分がいいと思っていたのに、観戦してくれてた人たちみんなに「これは振り飛車持ちかな」と言われる始末。形成判断のガバさを改めて感じました。
感想戦では大谷さんが「いや、この辺までは居飛車が良かったかな…危なかった…」とおっしゃってましたが
「それ春でもおんなじこと言われた〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
はい、成長してませんね。そりゃ団体で三手詰め見逃して頓死しますわ(団体戦編参照)。
にしても疲れたな…と思ったら1局目から90分以上指してました、あれ、これ15分60秒だよね?()
まぁ初戦で優勝候補の大谷さんの体力をちょびっとは削れたので良いでしょう(謎理論)。
予選で早速コケましたが二局目は島根県立大の小高さん。中飛車に対して左美濃で対応しましたが、序中盤指し手がグチャグチャで敗勢、しかし棋力差を押し付けるような形で無理矢理終盤で捲って強引に勝ちました。意地でしかなかったです()。
二局目が終わって隣の結果待ちですが、仮に何かの事故で大谷さんが負けるなんてことがあれば、また大谷さんにフルボッコにされなきゃならない…と思うとガチで泣いちゃうのでまともに隣の盤面を見られません。
気付いたら大谷さんは勝利しており余裕で予選抜け。ボコボコにされるのは1回だけで済みました。(この日イチの安心)
三局目のお相手は島根大学の小野さん。島根大は今回団体でA級3位に入った勢いのある大学。小野さんの棋力はわかりませんが勝てる気がしません()。
戦型はお互い雁木調の駒組から、こちらが後手番ということで千日手含みの右玉(遅延を考えない)。右玉は採用しないって大会前に決めてたんだけどなぁ……。
しかし千日手にはならず。中盤の入り口でこちらの上手い手があり優勢に。そのままリードを保って最後には大駒全てをコンプリートしての完勝。
何はともあれ予選を突破することができて一安心。
丁度1年前の初めて出場した広島秋中四では0-2で予選落ちだったっけ…。
ということで!運命のくじ引き!
日頃の行いが報われて欲しいなぁ……。
引いたくじは71番!なんとシードスタート!なのでこの時点で春の成績のベスト64になりました!
ってことは、ここで一勝できたら目標達成……頼む、あんま強くない人と指させてくれ()
さて、自分のブロックを見に行きますか、誰と当たるのかな〜、wktk
ん?
いやいや、同士討ちなんてそんな
バカだ!!この組み合わせ作ったやつバカだ!!
あ!このくじ引いたの僕と高橋さんだし寧ろ僕の方がくじ引くの遅かったから僕がバカじゃん!バーカ!僕のバーカ!!!!
さてと、高橋さん何してくるかな♪(切替早)
最近の僕への勝率的に中飛車選んでくるかな…、対策考えよ
ということで、対局前の90分間くらいは会場内を回りながら中飛車の対策を考えてました。
僕から高橋さんへの卒業試験です。僕が勝った際には留年してもらおうそうしよう()。
そして対局開始の時間!よし!来い中飛車!!!
って相居飛車かーい!!!!
ということで僕が後手雁木にするのを見て先手の高橋さんは左美濃急戦。
僕は左美濃急戦に対しての策として袖飛車を準備してました(研究まではしてない)(雰囲気)(団体戦じゃないし雰囲気で良いかなって)()。
正直これすると訳の分からない局面になるので、そもそもまともな将棋すると棋力差で押しつぶされると見ての袖飛車選択。既によくわかりませんが、実戦は僕の方から75歩と仕掛けていきました。
以下 35歩 76歩 34歩 同銀 36飛 43銀 34歩 42角 35銀
先手は駒がどんどん前へと進出できてて気分が良さそうです。一方後手の主張は76の拠点のみ。細い攻めを繋げる必要があると見て、ここで僕が選んだ手は38歩の垂れ歩!!
将来的に後手は77へぶち込んでいくしかないと思い、その際に先手玉が右辺への脱出を試みた際のストッパーとなってくれると期待しての一手。
この大局観……我ながら流石ですネェ!!(絶対悪手or疑問手)(尚、指してる時は「もう無理……」と思っていた様子)
高橋さんはこの垂れ歩を遅いと見たのか、時間をあまり使うことなく46歩。45歩から雁木の屋根を押し潰しにくるのがわかります(わかっていても無理、助けて)。
以下 55歩 45歩 39歩成 44歩 同銀右 同銀 同銀 45歩 35歩 16飛
26飛なら15角〜36歩があるんだけど流石にそんな安い罠にかかってはくれません。
しかし、飛車を端に追いやることができたのはだいぶ大きい。44の銀取りが残っているのでこちらが忙しいことには変わりありませんが()
ということでこの辺から頭がパンクしてきました。銀取りを避けようとするには53銀しかないけどそうすると55角がキチィし……、そもそも自分の角働いてないし……。
ということで本譜は77銀と打ち込みます。IQ3になって頭の中で「オラァッ!」と叫びながら打ち込みました、なるようになれ。
以下 同桂 同歩成 同角 65桂 95角
よし、これで77の地点をガン攻めして……ってあれ?
95角王手やんあっぶな
いやホントにかけらも気づかなかった手で、指されて5秒くらいは王手と気付いてませんでした。居玉、ダメ、絶対。王手放置で卒業試験を通過させるわけにはいきませんね、泣く泣く41玉。
これいつ61銀の割り打ちがくるのかビクビクしながら指してましたが、結果的には割り打ちは来ませんでした、良かった()。
以下 77歩 94歩 86角 同角 同飛
さて次の一手問題です!先手は次の83飛成から一気に決めに来ようとしていますが、ここで良さげな手があります!(ソフト未解析)
…………
…………
そう!95角!
83飛成は77の地点の枚数が足りなくなるため、先手は飛車を動かせません。
指す直前まで見えてませんでしたが高橋さんもこの手には気付いておらず、ここで高橋さんは持ち時間を使い切る、お互い秒読みです。
長考の末、高橋さんの指し手は44歩、落ちていた銀を拾う堅実な一手。
個人的には96歩での催促を読んでいましたが、44取られた瞬間「あっ、銀とられるやん」と思いましたね。盤面のどこを見ているのか()。
ということで銀と桂の交換に加えて銀一枚まるまるの駒損。ここから攻め潰すしかねぇということでノータイム56歩。65の桂馬を活かして一気に攻め潰しにいきます。
以下 43銀 57歩成 同金 86角 32銀成 51玉 86歩 28飛 58歩
この辺は手順を尽くせば別の変化があったんじゃないかとの意見が感想戦でチラホラ出ましたが割愛。
飛車を38に打たなかった理由ですが、どこかで37飛成の際に15角で竜が抜かれたらガチ泣きしちゃうので()。そんな局面がやってくるのかは不明ですが、数ある変化の中を60秒で読み切るのは僕には無理です(ちょっと強い人なら普通に読みそう)。
以下 57桂成 同玉 56歩 同玉
負けは自覚してますが、受け違えたらすぐに一転する局面、まだまだ投げるような場面ではありません。
ここでの第一感は47飛成 75飛以下の詰めろとなっています。
しかし、55銀と受けられてどうすればいいかわからず指せませんでした。
感想戦では「47飛成には41銀にしようかと思ってた」とのこと。
実戦的なことを考えるなら47飛成にすべきだったのか。しかし、冷静に受けられて負けなことを読んだ上で他の手を探すように切り替えられたのは及第点といったところでしょうか。
以下 55歩 57玉 49と 54桂 48飛成 68玉 88金 41銀 56歩 52銀成〜後手玉が詰み
ということで敗北。高橋さんの卒業を止めることはできませんでした()。
今回の秋中四の結果をまとめると、団体戦は0-2でチームとしては4位、個人戦はベスト64となりました。
今の4回生はエースの神高さんを筆頭にホントに強い代で、去年の秋優勝の核となってくれた方々です。その代をここで引退(部室には来てもらうけど)させてしまうのは思うところがありますが仕方ありません。
今の中四大学将棋の序列を見てみると、多分、誰がどう見ても、広島大学さんが頭一つ、二つ抜けています。来年も広島大学さんが春秋両方優勝してもなんら不思議ではないくらい、広島大学さんの、特に2,3年生の戦力層はすごいですね(1人分けて)。
正直来年優勝できるビジョンは見えませんし、もしかしたら降級まであるのではと思ってしまいますが、あくまで今後の目標も中四優勝、全国大会出場です。
そして、これを書いている次の日、2019/11/10からは僕が愛大将棋部部長となります。
なんか「マキバオー部長は草」「君なんかに部長できんの?」とか言われましたが、1番草生やしてるのは僕自身ですし、部長できるのかと聞かれても、それを部長やってない方に言われても…という感じです(なんか怒ってるみたいになってるうけど違う)。
先代の部長達に比べると色々劣っている点はあると思いますが((棋力とか棋力とか棋力とか棋力とか棋力とか棋力とか棋力とか棋力とか棋力とか))、暖かい目で見守ってやってください()。
書いてたら長くなりすぎましたね。ここまで全ての文に目を通してくれた方はマキバオーの大ファンですね、今すぐにこの記事を拡散しなさい。
てことで、各大学の皆様、愛大将棋部新部長はこんなやつです、今後も愛大将棋部をよろしくお願いします!
部員のみんなにとっては部長らしくない部長かもしれませんが色々と助けてやってください。
最後に(まだ続くんかい)
改めて、第102回中四国学生将棋大会に参加された皆さん、本当にお疲れ様でした!
本来開催場所ではない愛媛での開催になった経緯をザックリ話すと
5/25に連盟の方から開催大学の募集がある
↓
現部長やきとりと僕で相談。愛媛で開催できそうな見通しが立ち、会場を確保。理事長へその旨を連絡
↓
6/11までに理事長の方に連絡があったのが山口・愛媛の二つ(他の大学さんも動いてくれていたとの話を聞きました)
条件面を考慮し、愛媛開催が決定
会場確保までは僕もかなり動いていたものの、実際の運営の中心となっていたのは現部長やきとり、そして部員のみんなも運営に尽力してくれました。
運営で物足りない点と感じる点があったかもしれません、そう感じさせてしまったのなら申し訳ないです…。
しかし、参加者間での目立ったトラブルもなく、無事に大会を開催・運営・終了することができたのは参加者全員の協力があってのことです。本当にありがとうございました。
来年以降は特に問題がなければ、春は岡山、秋は広島での開催となり、どうしても今後はその2大学の負担が大きくなります。
大会のスムーズな進行・運営ができるようにこちらとしても協力できるところは協力していきますので、今後はよろしくお願いします。
長くなりましたが、以上です。
愛大将棋部新部長マキバオーでした。
またね
また時間があれば将棋部の活動に参加してみたいなー