愛大将棋部雑記

日々の日記。いわゆる雑記。当番の人は書くよーに。書かないと・・・・(¬ω¬)ニヤリ

王座戦振り返り3日目(西村)

2018-12-31 23:25:53 | 雑記

 3日目です。


 7回戦は北海道大学戦。私は長田さんと当たりました。
 戦型は天守閣美濃(筆者)vsノーマル向かい飛車32金型。天守閣美濃は玉頭攻めが厳しくて普段は指されない囲いですが、今回は横の将棋になりそうだったので採用しました。

 上図は後手が35歩と位を取ってきたところ。何もしないと34銀~25銀なので36歩と反発しました。以下同歩47金34銀36金35歩26金と進みましたが、金が離れてしまったので作戦負け気味ですね。今度から36歩を優先するようにします。少し進んで下図。

 ここで66角が形勢を損ねる一手になってしまいました。以下45歩で角交換が避けられません。先手陣はいかにも角の打ち込みに弱い形です。66角と上がる前は66歩や66銀で防ぐ予定だったのですが、この瞬間の45歩をうっかりしてしまいました。45歩以下はめちゃくちゃに形を乱されて明らかに劣勢ですが、何とか粘って下図。

 どう見てもクソ粘りですが結構頑張りがいのある局面。ここで58馬同銀66金打とされましたが、以下21歩成77金同桂66金85歩で反撃の狼煙が上がりました。

 同歩は84香なので取れません。かと言って取れないようでは一気に玉が危なくなります。85歩以下は57歩成84歩44角83香71玉43角が詰めろの決め手になり勝つことができました。今大会は苦しい将棋を粘っても頑張りが報われないことが多かったので嬉しかったです。


 8回戦は東京大学戦。私は藤岡さんと当たりました。
 戦型は相手の極限早繰り銀に対して横歩を取る展開に。自然に進めてこちらが歩得+一方的に角手持ち+矢倉の堅陣とかなりの作戦勝ちに。

 上図21玉に頃合いと見て24飛としました。25歩には同桂23銀31桂不成が王手です。したがって26歩と飛車を包囲しますが、この瞬間にどう攻めるか。本譜は41角としましたが35歩が正着でした。23銀なら26飛があるので同角ですが以下34飛53角18角44歩36飛34歩26飛でリードが広がります。本譜41角には31玉23歩41玉22歩成同金と進行しましたが、攻めあぐねている感じです。少し進んで下図。

 ここで75桂53金83桂成が悪手。以下同飛に22飛成があると思っていましたが、44角の利きをウッカリしていました。ちょっと恥ずかしかったです。ただ桂損とは言っても元のリードが大きくてまだ互角のようでした。83桂成以下、同飛34歩12桂42歩が敗着となってしまいました。これもなぜか52玉をうっかりしていて当時の自分がイカれていたとしか思えません。正着は22飛成同角23歩44角33銀で、飛車をいじめながら挟撃形を作れるので攻めきれたと思います。
 本局は大作戦勝ちを収めたものの中盤以降の錯覚がひどくて金星を逃してしまいました。こういう将棋を負けていてはいつまでも弱いままなので猛省です。


 9回戦は金沢大学戦。私は荒木さんと当たりました。
 戦型は銀冠(筆者)vs四間飛車穴熊。後手の65歩に66歩と反発する展開になり下図。

 ここで24歩同歩35歩同歩34歩44角24飛22歩33歩成同角34飛でポイントを上げました。次に25桂を狙いつつ好機に33飛成と切る手も見せて後手相当動きづらいです。どうされるのかと思っていたら23歩と指されました。

 明らかに苦し紛れなので自然に25桂22角33歩と進めて着実にリードを広げていきます。少し進んで下図。

 ここで45飛が勝ちを急いだ小ミスでした。単純に39飛が正着ですが、45飛以下44歩同角同銀同飛25歩の局面が後手受けづらいと思っていました。

 上図は選択肢の多い局面です。41飛成、32歩成、63歩をどう組み合わせるか。41飛成は42角32歩成24角で角が世に出るのが嫌。63歩は42飛に43銀が重くてしっくりこない。32歩成は同飛41飛成と進めば大成功ですが、54歩が好手で容易ではありません。本譜は悩んだ末に51銀と指しましたが、これが敗着になってしまいました。以下67飛成同金54歩41飛成53角で後手の大駒が捌けます。以降は後手の穴熊が大いに活きる展開となり粘ることもできず負けてしまいました。


 以上全9局を振り返りました。戦績は3勝6敗と物足りない結果でした。勉強した角換わりが1局しかなかったというのもありますが、中終盤でもミスが多く反省点の多い大会になってしまいました。ダメな所はちゃんと直して来年ももう一度この舞台に立てるよう頑張ります。

 

(参考棋譜)

・団体戦7回戦

先手:西村
後手:長田(北海道)

▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △3二銀 ▲5六歩 △4三銀 ▲5八金右 △2二飛
▲4六歩 △6二玉 ▲6八玉 △7二玉 ▲7八玉 △8二玉
▲9六歩 △9四歩 ▲5七銀 △7二銀 ▲8六歩 △3二金
▲8七玉 △2四歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2五歩 △2二飛
▲7八銀 △3五歩 ▲3六歩 △同 歩 ▲4七金 △3四銀
▲3六金 △3五歩 ▲2六金 △4三金 ▲3七桂 △5四歩
▲2九飛 △8四歩 ▲6六角 △4五歩 ▲同 桂 △6六角
▲同 歩 △3八角 ▲3九飛 △4七角成 ▲6八角 △5五歩
▲6七銀 △3六歩 ▲5八金 △3七馬 ▲5九角 △5六歩
▲同銀左 △2八馬 ▲3六飛 △3五歩 ▲同 金 △同 銀
▲同 飛 △3四歩 ▲3六飛 △2七馬 ▲3九飛 △3八金
▲同 飛 △同 馬 ▲6五歩 △4九馬 ▲6七銀 △2五飛
▲7七角 △2九飛成 ▲5九歩 △1九龍 ▲1一角成 △5一香
▲6八銀打 △2九飛 ▲6六馬 △5四金 ▲2二歩 △5五金
▲7七馬 △5六歩 ▲4八銀 △5八馬 ▲同 銀 △6六金打
▲2一歩成 △7七金 ▲同 桂 △6六金 ▲8五歩 △5七歩成
▲8四歩 △4四角 ▲8三香 △7一玉 ▲4三角 △6八と
▲8二金 △6二玉 ▲7二金 △同 玉 ▲8二香成 △同 玉
▲8三歩成 △7一玉 ▲7二銀 △同 金 ▲6一金

まで先手勝ち

・団体戦8回戦

先手:西村
後手:藤岡(東京)
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7六歩 △3二金
▲7七角 △6二銀 ▲8八銀 △7四歩 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲7四飛 △7三銀 ▲7五飛 △6四銀
▲2五飛 △3四歩 ▲4八銀 △4一玉 ▲7八金 △5四歩
▲2二角成 △同 銀 ▲7七銀 △4四角 ▲5八金 △3三桂
▲2八飛 △6五銀 ▲3六歩 △5五歩 ▲6六歩 △5四銀
▲4六歩 △5二金 ▲4七銀 △6四歩 ▲3七桂 △6三金
▲6七金右 △7三桂 ▲6九玉 △6五歩 ▲同 歩 △同 銀
▲6六歩 △5四銀 ▲1六歩 △2四歩 ▲9六歩 △1四歩
▲9五歩 △3一玉 ▲7九玉 △2一玉 ▲2四飛 △2六歩
▲4一角 △3一玉 ▲2三歩 △4一玉 ▲2二歩成 △同 金
▲3五歩 △4八角 ▲4五桂 △同 桂 ▲同 歩 △同 銀
▲7五桂 △5三金 ▲8三桂成 △同 飛 ▲3四歩 △1二桂
▲4二歩 △5二玉 ▲2五飛 △3四銀 ▲2二飛成 △同 角
▲3二金 △1三角 ▲7四銀 △8四飛 ▲7三銀不成 △4四飛
▲4一歩成 △4七飛成 ▲6五桂 △6三玉 ▲5六金 △同 龍

まで後手勝ち

・団体戦9回戦

先手:西村
後手:荒木(金沢)
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △4二飛 ▲5六歩 △6二玉 ▲6八玉 △7二玉
▲7八玉 △8二玉 ▲5七銀 △3二銀 ▲5八金右 △9二香
▲7七角 △9一玉 ▲8八玉 △8二銀 ▲7八銀 △7一金
▲9六歩 △4三銀 ▲8六歩 △6四歩 ▲8七銀 △5二金
▲7八金 △6五歩 ▲6六歩 △同 歩 ▲同 銀 △6三金
▲6七金右 △7四歩 ▲9五歩 △6二飛 ▲1六歩 △7三金
▲3六歩 △4五歩 ▲3七桂 △5四銀 ▲2四歩 △同 歩
▲3五歩 △同 歩 ▲3四歩 △4四角 ▲2四飛 △2二歩
▲3三歩成 △同 角 ▲3四飛 △2三歩 ▲2五桂 △2二角
▲3三歩 △4三銀 ▲3五飛 △2四歩 ▲2三歩 △3一角
▲5七銀 △3四歩 ▲4五飛 △4四歩 ▲同 角 △同 銀
▲同 飛 △2五歩 ▲5一銀 △6七飛成 ▲同 金 △5四歩
▲4一飛成 △5三角 ▲2一龍 △6五桂 ▲6八銀 △3五角
▲4六桂 △6六歩 ▲同 金 △6九金 ▲6七金 △4四角
▲6六歩 △6八金 ▲同 金 △6六角 ▲7七金打 △同桂成
▲同 桂 △5九角 ▲6九歩 △6八角成 ▲同 歩 △7七角成
▲同 玉 △6五桂 ▲7八玉 △7七金 ▲6九玉 △5七桂成

まで後手勝ち

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王座戦振り返り2日目(西村)

2018-12-31 20:13:17 | 雑記

 前回の続きです。
 言い忘れてましたが、王座戦は9局を3日に分けて行われます。持ち時間40分60秒でも日没までに終わるのは嬉しいですね。中四国学生将棋大会ではホテルに戻る頃には日付が変わってるので。

 さて、2日目の初戦、団体戦4回戦は名古屋大学戦です。私は木村さんと当たりました。
 戦型は私の後手角換わり。王座戦では角換わりが多くなると予想してそれなりに勉強してきたので自然と気合が入りました。下図の45歩を見て52玉から右玉を目指すのがポイントですね。ただこの形は知識として知ってるだけで実際に指したことがなかったので慎重に駒組みを進めました。

 先手が地下鉄飛車で打開してきて下図。地味ですが、ここで53銀46歩96歩が自慢の手順でした。53銀46歩で歩切れにさせてから96歩とプレッシャーをかけることで無理攻めを誘います。

 96歩以下、相手が長考の後45桂44銀96香95歩92歩同香85桂同桂86歩と仕掛けてきましたが、以下97桂成同銀96歩同銀98歩でカウンターが決まりました。最後の98歩は同飛に97歩同飛96香同飛95香が狙いですが、単に96同香でも良かったかもしれません。本譜は一直線に進めて勝てると思い踏み込みました。

 98歩以下は、89飛96香85歩95角84歩86香94角と進み、ここで71玉でハッキリしてきました。

 後手玉は怖い形ですが、角+金駒一枚渡さなければ大丈夫なのでむしろ読みやすい局面になりました。以降しっかり勝ち切ることができ、今大会2勝目を挙げました。1局通して自然な手の積み重ねで勝つのは私の理想ですので自信が付きました。

 

 団体戦5回戦は九州大学戦。私は京保さんと当たりました。
 戦型はダイレクト向かい飛車vsボナンザ囲い(筆者)。

 上図の局面で56銀~68飛~65歩が見えてるのでその仕掛けを見越した手が求められています。イメージとしては、56銀~68飛~65歩同歩同桂同桂同銀と進めたときに、先手から64歩と打たれたくないので先に64歩とし以下同銀同銀55角69飛36桂18玉15歩のような反撃の筋があるのでこれを軸に考えました。本譜は上図から56銀54歩68飛44銀65歩と進みました。

 54歩~44銀は相手が仕掛けてこなかったときに55歩として56銀をどかす狙いです。先程55角~36桂の反撃があると書きましたが、46歩としてこの筋を防いでから65歩と仕掛けるような展開もあったのでこう進めました。しかし、本譜65歩と仕掛けられたところで誤算に気づきます。以下同歩~65同銀に64歩の予定でしたが、ここで54銀を見落としていました。同銀なら72角ですね。仕方ないので65歩の仕掛けには以下同歩~65同銀77角と対応しましたが不本意な展開になってしまいました。

 小考を繰り返して何とか持ちこたえながら下図。

 先手の59金打は手堅い一手ですが、こちらは先手の攻めを受け切る方針だったので自陣に投資してくれた瞬間は少し好転した気がしました。しかしここで63竜としたのが敗着となってしまいました。成桂に当てつつ竜を引きつけて自然だと思っていましたが、62銀が好手で先手の攻めが切れない形。以下64歩がさらに悪手で将棋が終わってしまいました。63竜では89竜が正着でしたが、そもそもこういう展開にしてしまったのが間違いですね。2回戦でも頑張って粘った末に時間がなくて受け間違えるという負け方をしてるので要反省です。

 
 団体戦6回戦は東北大学戦。私は榎本さんと当たりました。
 戦型は私の後手相掛かり。この将棋は序盤の何気ないところがポイントになりました。

 上図の33角が不注意な一手。すかさず33角成同桂で指しにくくなってしまいました。将来64歩や74歩の瞬間に35歩があるので気を使う展開です。どうしたらいいか分からなかったのでとりあえず両端の歩を突いてから54飛として下図。

 54飛はぱっと見よくわからない手ですが、本譜77銀24歩で狙いが明らかになります。24歩を同飛なら13角があるので取れません。以下23銀で銀冠に組むことができました。しかし、54飛に46歩や48金だと困ってた上に銀冠に組んでからもよくわからないので苦心感が否めません。とりあえず54飛のままではいけないので84飛と戻して下図。

 ここで45桂が単純ながら受けにくい。見た目以上に差がついてしまっています。序盤が下手過ぎましたね。この後も一応頑張りましたが、今大会一番ボコボコにされたので語ることがありません。この日はクリスマス・イブでしたが、さすがに凹んだのでホテルに直帰してひとり反省会してました。

(参考棋譜)

・団体戦4回戦

先手:木村(名古屋)
後手:西村
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲7八金 △3三銀
▲4八銀 △3二金 ▲4六歩 △7二銀 ▲4七銀 △7四歩
▲3六歩 △1四歩 ▲1六歩 △9四歩 ▲9六歩 △6四歩
▲3七桂 △4二玉 ▲6八玉 △7三桂 ▲4八金 △6三銀
▲2九飛 △6二金 ▲7九玉 △8一飛 ▲4五歩 △5二玉
▲5六歩 △6一玉 ▲6六歩 △7二玉 ▲5八銀 △5四歩
▲6七銀 △4二銀 ▲6八金 △5三銀 ▲7八玉 △4二金
▲8八銀 △3二金 ▲7七桂 △4一飛 ▲9八香 △4四歩
▲同 歩 △同 銀 ▲9五歩 △同 歩 ▲9九飛 △8四角
▲5七金右 △5三銀 ▲4六歩 △9六歩 ▲4五桂 △4四銀
▲9六香 △9五歩 ▲9二歩 △同 香 ▲8五桂 △同 桂
▲8六歩 △9七桂成 ▲同 銀 △9六歩 ▲同 銀 △9八歩
▲8九飛 △9六香 ▲8五歩 △9五角 ▲8四歩 △8六香
▲9四角 △7一玉 ▲8七桂 △9九歩成 ▲9五桂 △8九と
▲5八銀 △8八と ▲6七玉 △9七飛 ▲7七金 △8七香成
▲9三角 △8二歩 ▲6九銀 △7七成香 ▲5八玉 △9九飛成
▲8三歩成 △6九龍 ▲4八玉 △3九銀 ▲3七玉 △2八銀打
▲2七玉 △3七金 ▲1八玉 △1九銀成

まで後手勝ち

・団体戦5回戦

先手:京保(九州)
後手:西村
▲7六歩 △8四歩 ▲7七角 △3四歩 ▲8八飛 △6二銀
▲6八銀 △4二玉 ▲2二角成 △同 銀 ▲8六歩 △3二玉
▲4八玉 △6四歩 ▲3八玉 △6三銀 ▲7七桂 △1四歩
▲1六歩 △5二金右 ▲5八金左 △3三銀 ▲2八玉 △7四歩
▲3八銀 △7三桂 ▲6六歩 △8一飛 ▲6七銀 △4二金上
▲5六銀 △5四歩 ▲6八飛 △4四銀 ▲6五歩 △同 歩
▲同 桂 △同 桂 ▲同 銀 △7七角 ▲6九飛 △8六角成
▲5四銀 △6八歩 ▲同 飛 △同 馬 ▲同 金 △6四飛
▲6三銀成 △6八飛成 ▲5二成銀 △同 金 ▲8六角 △6九龍
▲6四桂 △5三金 ▲7二桂成 △3一飛 ▲5九金打 △6三龍
▲6二銀 △6四歩 ▲7三成桂 △5四龍 ▲7二角 △5二金打
▲5三銀成 △同 龍 ▲6三金 △4二銀 ▲5三金 △同 金
▲6三成桂 △7一金 ▲5三成桂 △7二金 ▲4二成桂 △同 玉
▲2二金 △5五角 ▲4六歩 △2四桂 ▲3一金 △同 玉
▲5二飛 △3六桂打 ▲1八玉

まで先手勝ち

・団体戦6回戦

先手:榎本(東北)
後手:西村
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲3八銀 △7二銀 ▲7六歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △8四飛
▲8七歩 △3四歩 ▲6八玉 △4二玉 ▲3六歩 △3三角
▲同角成 △同 桂 ▲3七桂 △2二銀 ▲8八銀 △1四歩
▲1六歩 △9四歩 ▲9六歩 △5四飛 ▲7七銀 △2四歩
▲4六歩 △2三銀 ▲4八金 △8四飛 ▲4七銀 △6四歩
▲5六銀 △6三銀 ▲4五桂 △4四角 ▲2九飛 △7四歩
▲2六角 △同 角 ▲3三桂成 △同 金 ▲2六飛 △2二角
▲3五歩 △同 歩 ▲4五銀 △3四桂 ▲2九飛 △4四歩
▲5六銀 △7三桂 ▲3九飛 △2五歩 ▲4五歩 △5四銀
▲4四歩 △8二飛 ▲7五歩 △6五桂 ▲6六銀 △4四金
▲7三角 △8一飛 ▲6四角成 △4七歩 ▲同 金 △4六歩
▲4八金 △6二金 ▲4五歩 △4三金 ▲5五桂 △6三歩
▲4三桂成

まで先手勝ち

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王座戦振り返り1日目(西村)

2018-12-28 14:48:56 | 雑記

 先日行われた王座戦を振り返っていきます。1.2.3日目の全3回の予定です。

 

 今大会は全国大会ということで会場は中四国地方ではなく三重県四日市市。愛媛県からの移動はけっこう大変でした。会場に辿り着くまでにもいろいろあったのですが割愛します。ところで四日市の読み方ってヨツカイチ?ヨッカイチ?

 

 さて、まずは団体戦1回戦、早稲田大学戦から。私は6将(全局6将だったので以降省略します)で銭本さんと当たりました。

 戦型は居飛車穴熊(筆者)vsノーマル四間飛車54銀型になりました。居飛車側が7筋で歩交換する展開になり下図。

 作戦勝ちじゃね?と思ってましたがそんなことはなくて不勉強でした。局後に知り合いに聞いたらむしろ振り飛車持ちという意見が多かったです。

 とは言っても勝負はここから。上図から77銀右(本譜の進行は赤字で示します)としてとりあえず玉を固めました。77銀で端攻めに強くし、37角がいることで65歩と仕掛けられる筋を牽制しているのでどう指されるかと考えていました。

 本譜は77銀85桂86銀24歩

 全く考えていなかった手が飛んできました。以下同歩同飛同飛同角22飛は79角成同銀69飛が受けづらいので飛車交換できません。仕方なく同歩同飛25歩と拒否しましたが、57角~24歩と伸ばせるので別に悔しくないと思っていました。

 しかし、25歩以下22飛48角73金寄57角65歩同歩62飛が継続手。

 どう考えても24歩は間に合わないし6筋は受かってないしここでようやく不利を自覚しました。75銀はありますが厳しいカウンターを食らうのが目に見えてるのでもうダメですね。それでも粘ろうと思って77歩としましたが、まあ悪手で普通に65銀左から捌かれて良いところなく負けました。

 一局通して手合違い感がありましたが最初から分かっていたことなので仕方なし。中盤の指し回しが勉強になったので良しとします。

 

 次は団体戦2回戦、立命館大学戦。私は阪本さんと当たりました。

 戦型はノーマル三間飛車67銀型vs5筋突き居飛車穴熊(筆者)。

 トマホークが嫌だったので5筋を突いて56銀を受けやすくしましたが、それでも56銀と出てこられました。上図で84飛として74歩を防ぎましたが、7筋を交換されても64銀~42角で逆襲できるので不要でした。84飛にすかさず95角94飛96歩で振り飛車満足に。以下22銀76飛52金右86歩で下図。

 

 とりあえず穴熊に囲ってから考えるか……と思ってたらこの仕掛けをうっかりしました。当然同歩とは出来ないので黙って取らせるしかないのですが、これで84歩~83歩成までに手を作らないといけなくなってしまいました。完封負けの可能性もあるので長考して下図。

 

 本譜はここで55角54飛56銀でしたが、普通に83歩成なら相当悪かったです。83歩成以下、75角85飛74銀88飛87歩同歩86歩は同角で無効なので飛車先が止まらず、こちらの飛車は捌けそうにないので居飛車ダメです。

 本譜もまだ悪いですが、駒がぶつかってきて一方的に捌かれる展開は避けられたので気分的にはワンチャン勝てるかもしれないと思っていました。実際少しずつ巻き返して本局のターニングポイントを迎えます。

 上図で88馬としましたが、代えて98馬が好手でした。31とで金を剥がされますが、それ以上に馬が強力で振り飛車攻め切れません。あとは居飛車は24香や35桂でボチボチいけば勝てそうです。

 しかしここまでで時間を使い切ってしまっていたことと、88馬~55馬~36桂に拘りすぎていたせいで98馬が見えませんでした。88馬以下、43竜同金31と同銀同竜から寄せ切られて負けました。

 完封負けの可能性もあった中よく指せたと思いますが、負けては意味がありませんね。

 

 最後に団体戦3回戦、大阪大学戦。私は松井さんと当たりました。

 この対局は最初千日手になりましたが、千日手局は割愛します。

 指し直し局の戦型は5筋突き居飛車穴熊(筆者)vsノーマル三間飛車43銀型になりました。2局目と同じように35歩と伸ばされる展開になりましたが、今度は16歩としてから26飛で仕掛けを封じてしっかり囲えました。

 上図87銀の瞬間に45桂と仕掛けられましたが、以下46銀65歩同歩同桂55角64歩45銀同歩11角成と進み、これは互角の捌き合いなので囲いの分自信のある展開になりました。少し進んで下図。

 本譜は75歩同歩74香同銀66桂63銀引54桂で飛車と桂香の交換をして居飛車良しと思っていましたが実は悪手。後手玉は飛車に強い形であり、逆に先手玉は桂香でも食らいつかれる形なのでかなり分の悪い交換でした。そうなるとお互いニートしていた飛車が後手だけ捌けてしまい居飛車大劣勢とも言える形勢でした。したがって上の局面では45馬として55歩14飛15歩を見せる手が正着だったようです

 しかし本譜は穴熊のズルさを発揮してなぜか居飛車勝ちの展開になり下図。

 ここで71角と指して挟撃形を作り勝ったつもりだったのですが、実は詰めろになっておらず78桂成で負けでした。71角に代えて84香同玉75角83玉66角と桂馬を外すのが一番安全でした。本譜は71角に82銀と指され、以下84香同玉82角成75金86銀が決め手となり辛勝。不思議な勝ち方ですが、今大会初勝利を収めることができホッとしました。

 

(参考棋譜)

・団体戦1回戦

先手:西村
後手:銭本(早稲田)
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △4二飛 ▲5六歩 △3二銀 ▲6八玉 △7二銀
▲7八玉 △5二金左 ▲5七銀 △4三銀 ▲5八金右 △9四歩
▲7七角 △7四歩 ▲6六歩 △7三桂 ▲8八玉 △6二玉
▲6七金 △7一玉 ▲9八香 △8四歩 ▲9九玉 △9五歩
▲8八銀 △5四銀 ▲3六歩 △4五歩 ▲5九角 △6四歩
▲1六歩 △1四歩 ▲7八飛 △6三金 ▲7五歩 △同 歩
▲同 飛 △8三銀 ▲3七角 △8二玉 ▲7八飛 △7二金
▲7九金 △2二飛 ▲2八飛 △7四銀 ▲6八銀 △7五歩
▲7七銀右 △8五桂 ▲8六銀 △2四歩 ▲同 歩 △同 飛
▲2五歩 △2二飛 ▲4八角 △7三金寄 ▲5七角 △6五歩
▲同 歩 △6二飛 ▲7七歩 △6五銀左 ▲6六歩 △同 銀
▲同 金 △同 角 ▲同 角 △同 飛 ▲5五角 △5六飛
▲1一角成 △5九飛成 ▲2一馬 △6七歩 ▲6六桂 △5七角
▲7四桂 △同 金 ▲8五銀 △同 歩 ▲6九香 △7九角成
▲同 銀 △6九龍 ▲8八銀打

以下後手勝ち(以降の進行を忘れてしまいました)

・団体戦2回戦

先手:阪本(立命館)
後手:西村
▲7六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲6六歩 △6二銀 ▲6八銀 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉
▲3八玉 △5四歩 ▲2八玉 △3三角 ▲3八銀 △2二玉
▲5八金左 △1二香 ▲6七銀 △5三銀 ▲5六銀 △4四歩
▲7五歩 △1一玉 ▲5九角 △8四飛 ▲9五角 △9四飛
▲9六歩 △2二銀 ▲7六飛 △5二金右 ▲8六歩 △5五歩
▲6七銀 △4五歩 ▲8五歩 △4四飛 ▲6五歩 △3一金
▲7七角 △5四銀 ▲8六飛 △4二角 ▲8四歩 △6五銀
▲5五角 △5四飛 ▲5六銀 △7四銀 ▲8三歩成 △7五銀
▲8七飛 △8六歩 ▲7七飛 △5五飛 ▲同 銀 △8八角
▲5四銀 △8七歩成 ▲同 飛 △5五角成 ▲7二と △8六歩
▲6七飛 △5四馬 ▲8二飛 △3三角 ▲6二と △4二金寄
▲5二と △3二金寄 ▲8一飛成 △9九角成 ▲4一と △8九馬
▲4三桂 △同 馬 ▲6三飛成 △8八馬 ▲4三龍 △同 金
▲3一と △同 銀 ▲同 龍 △5五馬 ▲4六歩 △2二銀
▲4一龍 △3一香 ▲4三龍 △4六歩 ▲5六金 △同 馬
▲同 歩 △5七歩 ▲5五角 △4四桂 ▲同 角 △3三金
▲同角成 △同 銀 ▲同 龍 △同 桂 ▲2六桂 △2四飛
▲4三角 △2二飛 ▲4二銀 △6四角 ▲3一銀成 △同 角
▲3二銀 △同 飛 ▲同角成 △2一銀 ▲3一馬 △2二銀打
▲2一馬

まで先手勝ち

・団体戦3回戦(指し直し局)

先手:西村
後手:松井(大阪)
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △3二飛 ▲5六歩 △4二銀 ▲6八玉 △6二玉
▲7八玉 △7二玉 ▲7七角 △8二玉 ▲8八玉 △7二銀
▲9八香 △5二金左 ▲9九玉 △4三銀 ▲5七銀 △5四銀
▲6六歩 △3五歩 ▲8八銀 △5一角 ▲1六歩 △3四飛
▲2六飛 △3三桂 ▲7九金 △6四歩 ▲5九金 △9四歩
▲9六歩 △7四歩 ▲6九金右 △6三銀引 ▲7八金右 △8四角
▲8六歩 △7三桂 ▲8七銀 △4五桂 ▲4六銀 △6五歩
▲同 歩 △同 桂 ▲5五角 △6四歩 ▲4五銀 △同 歩
▲1一角成 △4八角成 ▲5五馬 △5九馬 ▲8八金上 △5四飛
▲7五歩 △同 歩 ▲7四香 △同 銀 ▲6六桂 △6三銀引
▲5四桂 △同 歩 ▲6六馬 △7四桂 ▲4四馬 △7六歩
▲同 銀 △8六桂 ▲8七金右 △9八桂成 ▲同 金 △8六香
▲2一飛 △7三歩 ▲8四歩 △同 歩 ▲8三歩 △同 玉
▲7五桂 △7四玉 ▲6三桂成 △同 金 ▲6六馬 △8三玉
▲8六金 △同 馬 ▲8八香 △7四桂 ▲8六香 △6六桂
▲7一角 △8二銀 ▲8四香 △同 玉 ▲8二角成 △7五金
▲8六銀 △7四金上 ▲7五銀左 △同 金 ▲8六銀

まで先手勝ち

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする