北川正恭 きたがわまさやす
他責文化からの脱却。私たちの意識改革
責任転嫁。他責時代の現代
文明史的転換点への時代的背景
他責文化を生み出した教育的土壌
他責文化の温床となった中央集権
他責文化という汚染からの脱却
錯覚の民主主義と他責文化
他責文化がはびこった社会では 真の民主主義は育ちません。例えば選挙です。都市化が進むと投票率が下がるといわれ 日本では投票率が50パーセントを切ることは普通で 20。30。の低率もよくあります。しかし 同じ成熟した社会である北欧の ノルウェー デンマーク スウェーデン の3国では 平均投票率はいずれも90パーセントです。私はこれらの国々を視察して確かめましたが これらの国々では 投票を義務ではなく権利だと考えているということです。
奴隷解放で有名なアメリカの大統領 エイブラハムリンカーンの言葉に Government of the People by the People for the People という言葉がありますが 日本で一番欠けているのが by the People ではないでしょうか。日本では 要求し続けることが民主主義だと錯覚されているようなところがあります。
官僚による官主導の行政や政治を民主主義と思い込んできたところに未熟さがあります。自分達の国や町は自分達でつくるのだという意識があってこそ はじめて民主主義は輝くものになるのです。自分達が参加しているという意識がないので 何かあると 官が悪い と批判します。しかし 自分達の権利を明確にできる投票にも行かずに 官が悪い と他に責任を転嫁してもいいのでしょうか。
投票もせずに 多大な給付を要求し負担は嫌だという この日本国民の大きな錯覚が 770兆円にもなる巨大な借金を許したともいえます。役人は国の借金を先送りで 国民は お任せ政治 です。政治家と役人だけが悪いのではなく この20年間 杜撰な政治を許し借金大国をつくった責任は自分たちにもあるのだということに 国民自身が目覚め気付くべきです。
わが国に本当の民主主義を根付かせるためには 他責文化から脱却して 他人任せで自分は権利だけを主張するという姿勢を お互いの義務と権利を明確にした きちんとした関係につくり変えていく必要があります。
マニフェストで 自責文化 へ意識改革
新しい時代へ 他責文化 からの脱却