岩田久利の一月
制作風景 1981年 56歳
本年は久利の23回忌にあたります。
1994年1月68歳で亡くなった久利はその直前まで制作を続け、
数多くの作品を残しました。
今回は一月に出会った二つの作品をご紹介いたします。
1. 神奈川県立近代美術館
神奈川県立近代美術館は1951年、日本初の公立近代美術館として
鎌倉八幡宮内に開館しました。
建築家・坂倉準三の傑作と言われるこの美術館は、
八幡宮の平家池に美しく穏やかに佇み、
65年の間内外の近代美術を私たちに届けてくれました。
このほど閉館が決まり、最後の展覧会が昨年秋より本年1月31日まで
開催され、岩田藤七・久利の収蔵品も展示されました。
その一つをご紹介いたします。
なお神奈川県立近代美術館は今後、
2003年に新築された葉山館と、八幡宮側の鎌倉別館で活動を行います。
岩田久利作 花器 径 22cm 高さ 37cm 1987年制作
大きく十字にわかれた側面が目をひく作品です。
白いガラスの上に分厚く黒のガラスを被せ(きせ)、
模様の部分だけ後から削り取るという、
久利の珍しく大胆な技法です。
上下の首と台が全体を引き締め、迫力と魅力溢れる作品となっています。
2. ホテルニューオータニ 「鶴の間」
岩田久利作 鶴のコロラート(ガラス装飾壁面)
2.5m×34m
2.5m×14m
2.5m×14m
1981年ホテルニューオータニに、当時日本一広い宴会場「鶴の間」が作られ、
壁面三方に鶴のガラス壁面を制作・設置しました。
ご親交を頂いていた当時の社長大谷米一氏より依頼があり、
久利はほぼ一年をかけて構想・制作し、代表作といえる大作となりました。
大谷氏は代々美術に造詣が深く、鎌倉には大谷美術館があり、
所蔵品の展示をされています。
「鶴の間」では著名な方々の宴会も多く開催され、先月も大関の披露宴がありました。
岩田久利の作家紹介と経歴はこちら
ヴェルリークマップ 岩田家のガラスアート
制作風景 1981年 56歳
本年は久利の23回忌にあたります。
1994年1月68歳で亡くなった久利はその直前まで制作を続け、
数多くの作品を残しました。
今回は一月に出会った二つの作品をご紹介いたします。
1. 神奈川県立近代美術館
神奈川県立近代美術館は1951年、日本初の公立近代美術館として
鎌倉八幡宮内に開館しました。
建築家・坂倉準三の傑作と言われるこの美術館は、
八幡宮の平家池に美しく穏やかに佇み、
65年の間内外の近代美術を私たちに届けてくれました。
このほど閉館が決まり、最後の展覧会が昨年秋より本年1月31日まで
開催され、岩田藤七・久利の収蔵品も展示されました。
その一つをご紹介いたします。
なお神奈川県立近代美術館は今後、
2003年に新築された葉山館と、八幡宮側の鎌倉別館で活動を行います。
岩田久利作 花器 径 22cm 高さ 37cm 1987年制作
大きく十字にわかれた側面が目をひく作品です。
白いガラスの上に分厚く黒のガラスを被せ(きせ)、
模様の部分だけ後から削り取るという、
久利の珍しく大胆な技法です。
上下の首と台が全体を引き締め、迫力と魅力溢れる作品となっています。
2. ホテルニューオータニ 「鶴の間」
岩田久利作 鶴のコロラート(ガラス装飾壁面)
2.5m×34m
2.5m×14m
2.5m×14m
1981年ホテルニューオータニに、当時日本一広い宴会場「鶴の間」が作られ、
壁面三方に鶴のガラス壁面を制作・設置しました。
ご親交を頂いていた当時の社長大谷米一氏より依頼があり、
久利はほぼ一年をかけて構想・制作し、代表作といえる大作となりました。
大谷氏は代々美術に造詣が深く、鎌倉には大谷美術館があり、
所蔵品の展示をされています。
「鶴の間」では著名な方々の宴会も多く開催され、先月も大関の披露宴がありました。
岩田久利の作家紹介と経歴はこちら
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