岩魚のひとり言

不良中年の戯言ブログ
日々の暮らしで感じた事を自由に書いていきます。

じいちゃんと・・・

2004-10-06 08:36:07 | 日記
 幼い頃って家の側の川には独りでよく釣りに行った。
家から子供の足でも2~3分くらいで川にいけた。
林を通り貫けて直ぐに渓流、魚野川!!!でもなかなか最初は釣れなくてねえ!
 そんなある日、漁業組合が年2回つり大会を催す。それに参加。
当然、参加券購入できないからじいちゃんが買ってくれたんだ。当時はじいちゃんより
親父が釣りをしていた。悔しいことにこの親父器用なもんだからなんでも上手い!!
今でも、親父には負けたくないと思っているが・・・。
じいちゃん同伴の釣りが始まった。朝5時尾ころ出かけて歩いて隣の村まで(約2時間くらいかかるのかなあ、もちろん歩いていくんです。手を引かれながら)
8時にスタートの爆竹が鳴る。
一世に、仕掛けを川へ放り込む!最初の餌は「いくら」。直ぐに反応が・・・
ニジマス!!(前日に放流すんです。だから釣堀みたいに釣れるの!)うれしい!
そそくさと、取り外し次の餌を取り付ける。またまた釣れるこれが1時間ぐらいかなあ?
続くんです。いずれは釣れなくなる。ここからが腕の見せ所?
既に15,6匹は網に入っている。じいちゃんは村の人とテントで談笑している。
「じいちゃーん、俺、移動するすけ、そこで待ってて・・・。」
「あいよ、気をつけろ。」
周りは、大人ばっかりなのでなんか合っても助けてくれた。そんな環境で大会が行われていた。
 さあここから本番?餌を「いくら」から「ブドウ虫」へ!
重りも2つ重たいものへ交換!人が釣っている横へすみませんとお邪魔し仕掛けを流す。
そこで釣っていた人が「そこじゃ釣れないぞ!さっきからやっているけどだめだぞ」
と言っているとこで釣上げる。
人が「釣れない」と言っているところで釣上げる。みんなびっくり!簡単なこと
日が高くなってしまえば活性は無くなり魚は川底へ・・・。
 仕掛けを川底ぎりぎりに流す、下手だと地球を釣ってしまう!
この頃は、下手なんですぐに代わりの仕掛けを10本くらい用意していた。
それより、川底すれすれに流す、時々、重りが川底をこつこつ叩いた。
それでも魚は喰らいつく!人が釣れなくなったと言って帰る人もいる。
上手い大人の人に混ざって釣りをしている。
 そん中、当然ガツンと言う引き、とてもでかいのが掛かった!子供では引き上げられない
タモもない。どうすることも出来ず泣き始めた僕はうろうろ!それを見ていた大人たちがテントから来てくれ、隣で釣っていた人もやめて、引き上げに手伝ってくれる(大会なのだがそこはまあ小さな村での大会だから)やり取りしても引き上げることは出来ない!とうとう大会の役員(当時は釣具屋の親父)が川にはいって捕獲!引き上げるとでかいのなんのって!魚拓まで取ってもらった。
釣りではなく魚取りになった瞬間だった。じいちゃんはニコニコしながら見ていてくれた。
「おう、いっぺー(いっぱい)釣ったなあ、はあ満足したっぺ!ぼちぼち帰ろうさ。」
僕はとっても疲れていた、帰りの道すがらのことは覚えていない。
ただ、その場でさばいてもらった、ニジマスが重たかったのを覚えている。
食卓には当然、塩焼きが上がった。それが続いた・・・。
帰りの道をじいちゃんと手をつなぎながらとぼとぼと帰った。小さい時のことである。
実際は、ニジマスだけでなく、ヤマメや岩魚も何匹かは混ざっていた。
それらは放流されたものではない・・・。その川は大源太川だった。今でもきれいなままで
残っているんだろうか?