岩魚のひとり言

不良中年の戯言ブログ
日々の暮らしで感じた事を自由に書いていきます。

じいちゃん5

2004-10-02 09:01:49 | 日記
 小さい頃じいちゃんと買い物に街に出た。
と言っても、正月の話したが(まだ正月には早い)大晦日を年取りといって我が家では
ご馳走が振舞われる。まあ、じいちゃんと、ばあちゃんと妹だけだが・・・。
朝からじいちゃんと、リュックを背負って雪道を歩く、もちろん車が通れるわけではなく。
4キロぐらい歩く、歩く駅まで歩く。
 駅から越後湯沢まで電車に乗る。湯沢に着いたら、床やで散髪をしてもらう(正月頭???)
きれいになったら買い物だ。
 まずは、魚世と言う魚屋に行ってマグロか何かのブロックを購入、その他の魚も買う何を買ったかは
おばえていない。それをリュックに入れると既にずっしりと・・・。
あとは、お蕎麦、自分のうちでも打つのだがどうゆう訳か買っていた。
それから新しい下着・・・。その他お土産にやはり本をかってもらう!その当時おもちゃは買ってもらわなかったなあ!おもちゃより、釣り道具が多かったかも・・・(なはははは)
じいちゃんはこう教えてくれた。「うちは山の中だから、海の魚は貴重でご馳走なんだよ。昔から・・・。
だから、こうゆう日には思いっきり買ってご馳走するんだよ。」手を引かれながら話を聞いた。
やさしい手だ!!こうゆう手を持ちたいと思わせるやさしい手である。今でもじいちゃんは「大晦日には
海の幸がないとだめだ!」という。それだけ思い入れがあるのと、そのような環境で育ったからだろう!
僕も、その教えは従っている、大晦日の日は魚をかならず添えることにしている。ご馳走は今の世の中
何でもある。肉だっていろいろ手に入る。じいちゃんの大好物の鶏肉のから揚げだって添えることも出来る。だけど大晦日は、それらは揃えずにメニューは変わらない。さしみ(まぐろ、しめさば)塩鮭の焼いたの、山うどのきんぴら(春取ったウドを塩つけのしたものと、杉もたしと言われるきのこをごま油でいためたご馳走)これはいまだに好物である。煮物(しいたけ、にんじん、ぜんまい、こんにゃく、おふ、など)皿に山盛で、置かれる。黒豆の煮た物(これが甘くて美味しいんだ)、大根とにんじんの酢の物、
蓮の酢の物(蓮の酢ばすといっている)、今年収穫した白い炊き立てのご飯、お吸い物。
いや~、今でも独りで大晦日を過ごすときもそのように用意する。まあ同じ物は出来ないから、別のもので
済ますときもあるが、魚はかならず同じ物をそろえる。
 肉も好きだが、大晦日のご馳走はやはり魚かなあ!
除雪設備が整って、車が村の中を走れるようになるまで毎年の行事だった。じいいちゃんとの買い物!
今年、じいちゃんは97歳になった。今でも元気である。気持ちが若いのかケーキや肉が好きである。
そうそう!コーラや、アイスクーリーム(ソフトクリーム)も好きだ。
「正月はあの世の旅の一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし」一休禅師談