一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

■ 鶴巻温泉 「ゆたか」 (殿堂 神奈川/その他)

2005-06-22 00:34:49 | 神奈川
小田急線沿線で生まれ育ち、電車好きの子供だった私は、小田急線の駅名をぜんぶ覚えていた。「・・・ほんあつぎ、あいこういしだ、いせはら、つるまきおんせん、おおね、おおはたの・・・」このあたりはテンポがよくて、とくに”つるまきおんせん”という響きが妙に好きだった。温泉は山の中か海沿いにあるものと思いこんでいたので、何でこんなところに温泉があるのか、子供ごころに不思議に思ったことを覚えている。

そんな馴染みぶかい?鶴巻温泉だが、ここについては、なぜか”大したことない”という妙な先入観があって、実際に入湯したのはつい最近である。
このときも、狙っていったのではなく、平塚太古の湯、大磯プリンスとまわり時間が余ったので、「鶴巻でも冷やかしていくか・・・」といったノリ。で、全然期待していなかった。

ここは旅館を日帰りに転換した施設で、なかなか落ち着いた佇まいをみせている。中庭に源泉?が流されているところがあって、舐めてみると弱塩味に強い苦味がある。かなり濃厚な土類食塩泉と思われた。
脱衣所の分析書をみると、やはり成分総計=8.281g/kgのCa・Na-塩化物泉でCa^2+を1960mgも含んでいる。

浴場棟はたぶん旅館時代のまま。適度に古びて脱衣所も内湯も風情がある。
露天は25人は優に行けそうな岩組鉄平石敷の大きなもので、まわりに茂るヤシ?の木がちょっとミスマッチ?
内湯・露天とも槽内吸湯があったが、帰りにフロントで訊くと、37℃の自噴自家源泉で相当な湧出量があるので、かけ流しにしているらしい。

無色でかすかに微濁したお湯は、強苦味弱塩味の個性的な味で苦味が舌に残るもの。味的には、山梨の十谷温泉「源氏荘」に似ているかと思う。石膏臭を強めたような甘い温泉臭とともに、キシキシとヌルすべが複雑に入りまじる湯ざわりと、肌に食い入るような力強い浴感があってよくあたたまる。入り応えのあるいいお湯だ。

丹沢山麓のお湯というと薄めで素直なヌルすべ湯のイメージがあるが、意表をついて濃厚で個性的ないいお湯に正直、”目からウロコ”状態。温泉地は”先入観”では判断できないということを思い知らされた一湯となった。

Ca・Na-塩化物泉 37.1℃、pH=9.2、湧出量不明、成分総計=8.281g/kg、Na^+=1050mg/kg、Ca^2+=1960、Fe^2+=0.09、Cl^-=5050、SO_4^2-=584.8、HCO_3^-=18.8 <H15.3.25分析>
                                  
文・画像 別働隊@うつぼ

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2 コメント

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苦い湯 (にょろにょろくん@ぷっつり徘徊)
2005-06-22 01:17:16
あの苦味は、舐めたものにしか分かるまい。

○○ねさん情報によると、あのジャングルのような露天で蛇が出たそうな…。侮りがたし。
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ちゅるまき温泉 (ガメラちゃん@takayama)
2005-06-22 01:24:47
ちゅるまきは小学校の社会で習った由緒正しい温泉だす。(爆)このように歴史のある温泉に外れが少ないのが今まで湯巡りしていた学習であります。勿論深度掘削したお湯でも、にょよよな温泉はあるにも、相対的に長い歴史の湯の方が良い湯が幾重に栄えた歴史が証明しているのかな。今は寂れた歓楽温泉が旬なきがします。 ちゅるまきって成分濃いですねん。入浴していませんが成分表でみると日本でも1級品なお湯だと思います。 はいりたいの~
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