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■ 片瀬温泉 「味湯海亭 福松荘」 〔 Pick Up温泉 〕



片瀬温泉 「味湯海亭 福松荘」
住 所 :静岡県賀茂郡東伊豆町片瀬53-1
電 話 :0557-23-1145
時 間 :要事前確認
料 金 :500 or 600円
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)

東伊豆の数ある温泉地のなかで片瀬・白田のふたつは地味な存在です。
熱川と稲取の二大温泉地にはさまれ、半端に街であることがその原因とも思いますが、両市街を歩くとそこかしこに源泉櫓が立ち湯気をあげていて、ただならぬ温泉地であることがわかります。
ちなみに、白田川の北側、熱川寄りが片瀬温泉、南側、稲取側が白田温泉(←音がでます)です。


【写真 上(左)】 こんなのが街なかにふつうにあります-1
【写真 下(右)】 こんなのが街なかにふつうにあります-2

このふたつの温泉地を日帰り攻略するのはなかなかやっかいです。
白田温泉は、「白田川温泉ホテル」が休業に入り、「パラドール千代乃」が不明(どうしても見つからず、TELしても「この電話は現在つかわれておりません。」)、戸田市保養所「白田の湯」は日帰り不可で、現在、日帰り可の施設は不明。
片瀬温泉は山側に日帰り温泉「花いっぱい温泉」(入湯済未レポ)があるからまだしもですが、海寄りの宿系はナゾにつつまれていました。


【写真 上(左)】 片瀬温泉のサイン
【写真 下(右)】 片瀬海岸

片瀬温泉は市街地からすこしく離れた海沿いで、熱川から県道113をそのまま南下すれば到達できるハズですが、いつも熱川で止まってしまい、いまだにこの道を走ったことがありません。
また、片瀬の市街地からはやたらわかりにくいアクセスとなるので、あえて行こうとしなければ、バイパス的に山側を走るR135であっさりと通り過ぎてしまいます。
そんなロケーションもこの温泉地を地味なものにしている一因かも・・・。


【写真 上(左)】 東豆館
【写真 下(右)】 東豆館の泉源?と片瀬温泉街

2010年秋の夕方、ついに突入。
まっさきにWeb情報でよさげだった「東豆館」をせめるも、玄関がチェーンでロックされていて不可。(この宿は目の前に湯気吹き上げる泉源をもっていてひじょ~によさげですが無念。)
つぎに「片瀬館ひいな」を攻めるが、いまは日帰りやっていないとのことでここで事前情報ネタ切れ。

夕闇せまる海沿いの温泉地は人影もまばら、でもここまできてむざむざ引き下がるわけにはまいりませぬ(笑)。
でもって、いちばん南側にある「福松荘」に果敢にアタック(^^)
こぢんまりと小綺麗なお宿で、とても日帰り対応はしてなさそうでしたが、おずおず尋ねるとあっさりOK。
たしか料金は500円か600円だったかと思います。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 玄関

浴場はなんと4つもあるらしく、この日は玄関左手の檜風呂と右手のタイル風呂が入れるとのことで、両方見せてもらいましたが、右手の狭いタイル風呂をチョイス。
宿の人は当然広くて綺麗な檜風呂を選ぶと思っていたらしく、意外そうな感じでしたが、温泉好きの悲しいサガ、どうしても狭い風呂を選んでしまいます(^^)
あとでHPを確認すると、みせてもらったふたつが24H入浴可、べつに自分で湯張りするタイル風呂(15~22可)と、おそらく宿泊者限定と思われる露天(入浴時間:①15:00~24:00(45分間隔/40分の入浴) ②6:00~10:00(40分間隔/45分の入浴))があって、すべて原則貸切利用のようです。
このときも貸切OKといわれたので、脱衣所扉にカギをかけて入湯。


【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 浴槽

2人も入ればいっぱいの脱衣所、浴室もこぢんまりとしてややこもり気味。
脱衣所に掲げられた分析書には「片瀬温泉」の文字。
まちがいなく念願の片瀬温泉、風情ある「月見温泉」という源泉名、378L/min自然湧出というスペックに期待が高まります。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 ざんざこオーバーフローでうずを巻く内床排水口

3人位のタイル貼り浴槽ひとつで、石膏系の芸術的な析出のでたカランからゲキ熱湯をしぼり投入。
側面注入口は作動なく、投入量に見合ったオーバーフローは、おそらくかけ流しかと思います。
浴槽の上面はかなり熱いですが、湯かきするとやや熱湯くらいに落ちつき、意外にも非加水で入れました。

カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日18時で貸切。

お湯は、うすいうぐいす色を帯びて浮遊物はほとんどなし。
芒硝塩味に磯の香+芒硝薬臭。芒硝が卓越していますが、なんとなくうらでイオウが効いているような気配も・・・。


【写真 上(左)】 絶妙のしぼり投入
【写真 下(右)】 湯色

肌に喰い込んでくるような力強い浴感、しっかりとしたとろみはあるものの熱川よりはよわめです。
熱湯ということもあり、あたたまりはハンパじゃないですが、意外にも浴後の熱の抜けよくさっぱりとしたお湯。

イメージ的には熱川と稲取の中間くらいで、宇佐美や白田の硫酸塩をさらにつよめたような感じか?
成分のバランスが絶妙で、これは名湯かと・・・。

地味な温泉地にこんなお湯が潜んでいるとはびっくり。
片瀬温泉おそるべし! さすがにあちこちに温泉櫓を林立させているだけのことはあります。
(ちなみに、片瀬温泉のオフィシャルHPでは「泉質の良さでは、東伊豆町温泉郷でも1,2を争う片瀬温泉」と高らかに(^^)謳っています。)

なお、ここは一般には日帰り情報を出していないようなので、事前要確認です。

〔 源泉名:片瀬温泉 月見温泉 〕
含芒硝弱食塩泉(Na-塩化物・硫酸塩泉) 97℃、pH=8.2、378L/min自然湧出、成分総計=2771mg/kg
Na^+=794.1mg/kg (82.43mval%)、Ca^2+=134.3 (16.00)、Fe^2+=0.407、Cl^-=916.2 (51.68)、SO_4^2-=652.5 (32.42)、HCO_3^-=145.3 (5.69)、陽イオン計=950.071 (41.8891mval)、陰イオン計=1718.534 (41.8891mval)、メタけい酸=100.0 <S35.9.26分析>

■ブランドグルメ
片瀬温泉は伊豆東海岸のどまんなか。金目鯛や伊勢海老をはじめとする海の幸の本場ですが、片瀬ならではの特産品はみつかりませんでした。
見つかったらUPします。
「うな瀬」といううなぎ屋さんは有名らしい。)

〔 2011/07/06UP (2010/10入湯)) 〕


E139.4.6.280N34.48.12.640
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