一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

21.御宿温泉 「クアハウス御宿」

2005-07-11 12:37:08 | 千葉
外房、御宿町は童謡「月の沙漠」がつくられたところ。九十九里あたりの黒砂の浜にくらべ、このあたりは白砂に細かな貝殻のかけらがまじるとてもきれいな砂浜で、「月の沙漠」に因んだらくだの像が佇んでいる。
この砂浜のすぐそばにぬるぬるの黒湯が楽しめる浴場がある。リゾートマンションの入浴施設を日帰り開放するもので、看板は小さく、少しく奥まった立地なので判りにくい。

相当に年季の入った館内はきもちB級が入り、お客も地元のお年寄りが多くて温泉銭湯のような雰囲気がある。男女別の浴室にはたくさんの浴槽があるがややせせこましい。
湯づかいは不明だがカルキ臭などは感じられない。

コーヒー色のお湯は、透明度約20cmの黒湯で、内房の青堀温泉「ホテル静養園」の強烈な黒さには及ばないものの、かなり強烈な印象を与える。弱重曹味弱苦味で黒湯によくある有機肥料のような臭いが薄くただよう。強いヌルすべ+ツルすべ+とろみ感は、CO_3^2-=117.7mg/kgの本領発揮か。黒湯系の重曹泉はなぜだか入っているうちに飽きてくることがあるが、ここのお湯は、とろみを交えた肌ざわりの心地よさに、ついつい長湯してしまう。浴後は重曹泉らしくお肌つるすべとなる典型的な美人の湯だ。

施設はお世辞にも綺麗とはいえないが、相当に個性的な湯ざわりがあるので、ぬるぬる湯ファンにはおすすめの一湯である。

大原や勝浦あたりは”房総もの”と呼ばれ市場で高値のつく地魚が揚がるところなので、グルメ&温泉プランを組むのも面白いと思う。
なお、帰りは、大原・夷隅経由で南総広域農道を使うと信号も交通量も少なく、茂原まで短時間で抜けられる。

Na-炭酸水素塩温泉 26.2℃、pH・湧出量不明、成分総計=3.266g/kg、Na^+=936.0mg/kg (96.24mval%)、NH4^+=12.2、Cl^-=249.7 (17.04)、HCO_3^-=1852 (73.45)、CO_3^2-=117.7、陽イオン計=974.9 (42.30mval)、陰イオン計=2221 (41.32mval)、メタほう酸=9.3、腐植質=32.0 <H15.2.6分析>
                               文・画像 別働隊@うつぼ

最新の画像もっと見る