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6月12日(日)

2016年06月12日 22時22分57秒 | 2016年

  9時半起床。10時過ぎに家を出て、東京競馬場へ。

  今日の目的は、5レースの新馬戦である。一昨日、職場の同僚とお客さんとで行ったPOG(Paper Owner Game)のドラフト会議で私が1位指名(正確には外れ1位指名)した馬が、このレースに出走する。名前は、レジェンドセラー。父はルーラーシップ、母はトップセラー。祖父母にキングカメハメハ、エアグルーヴ、スペシャルウィークがいる超良血馬である。ちなみに、同じレースには後輩が指名したフュージョンロックも同じレースでデビューする。いきなりの指名馬対決だ。

  11時過ぎに東京競馬場に到着。期待の若駒のデビューにふさわしい快晴である。

  まずは、腹ごしらえ。必勝ラーメンを食べる。海苔に「必ず勝つ」と書かれている。味は平凡なものだが、競馬場めしには縁起も必要なのだ。

  目的のひとつ前の第4レースに、昨年のPOGで先輩が指名していたライクアストンが出走していたので、お付き合いで馬券を買ってみる。しかし、結果は7着。でも、しっかり頑張って走っていましたよ。

  かなり早めにパドックに陣取り、レジェンドセラーの登場を待つ。

  パドックに登場したレジェンドセラーは、かなり落ち着きを欠いていた。しかし、新馬戦なのだから当然といえば当然である。これだけたくさんの人の視線を集めることなんて、これまでなかったのだから。他の馬が逆走しようとしたり大きく鳴いたりしていたのに比べれば、まだ良いほうだ。それに、お父さんのルーラーシップもそういう馬だったし。一方で、後輩の指名馬・フュージョンロックは落ち着いていて、毛艶も良さそうに見えた。ただ、馬体の風格に関しては、贔屓目を抜きにしても全ての出走馬の中でもレジェンドセラーが抜けていると思った。

後輩の指名馬・フュージョンロック。新馬にも関わらず、かなり落ち着いている。

そして、レジェンドセラー。群を抜くカッコよさ。さすがは私の馬である(嘘)。

おまけに、このレースで新馬戦初騎乗となる藤田菜七子騎手。

さらにおまけに、須貝調教師。

  レジェンドセラーの本馬場入場を見届けてから、馬券を買う。

後輩の馬との馬連も。

  東京第5レースは、芝1800メートルの12頭立て。レジェンドセラーは4番と素晴らしい枠が当たっている。発走は12時30分。ゲートが開いた瞬間、レジェンドセラーはそれなりに上手く出たものの、若干出遅れてしまう。しかし、これは想定通りだ。お父さんのルーラーシップもスタートは上手くなかった。その後は向こう正面の段階できちんとそれなりの位置まで押し上げ、中断後方の位置で最後の直線を迎える。勝負は、ここからだ。しかし、前が綺麗に開いて絶好のチャンスと思ったのだが、彼のスイッチが入ったのは残り200メートルを切ってから。そこからの末脚は本当に素晴らしかったものの、1着馬(イブキ)を捉え切ることは出来なかった。結果は、2分の1馬身差の2着。後輩のフュージョンロックが3着。結果は残念だったが、一番強い競馬をしていたのはレジェンドセラーだったと思う。あくまで目標は、来年の春だ。まずは次戦で確実に勝ち上がって、秋までゆっくりして更なる成長を遂げることを期待したい。

  このレースを見終えて、すぐに帰途に着く。帰宅は15時過ぎ。

  久しぶりに、自由な週末を過ごした。5月は仕事の繁忙期で、19連勤など、とにかくせわしなかった。毎年のことなのでさすがに慣れてきたし、体力的にも全く問題なかったが、やはり精神的にはそれなりに気を張り続けていたのだろう、一段落した時には一気に疲れが出た。一応6月も繁忙期の余韻が残っていて、やることが多いことに変わりはないものの、それでも休日出勤の必要はなくなる。23日と24日は振替休日を取って、北海道に行く予定も入れることが出来た。仕事は決して暇になるわけではないが、その内容が楽しいものに変化するので、負担感はない。夏が終わる頃までは、このような状況が続くだろう。

  蒲田での新婚生活にも慣れてきた。人と一緒に暮らすということの大変さをひしひしと感じつつも、この人とだったらこういう生活を続けていけるし、続けていきたいと思えている。ハード面では、部屋の居住環境も文句ない。しかし、蒲田という街そのものには、まだ慣れていない。いや、正確に言うならば、現時点ではこの街はあまり好きではない。駅周辺の人の多さには辟易させられるし(改札に入るのに列をなさなければならないなんて!)、住民の民度も低い。街は汚いし、行き交う人に他人を気遣う姿勢が見られず、全体的にせかせかとした雰囲気が流れている。例えば、危ない運転の自転車や歩きタバコが多く、自転車には既に3度ぶつけられている。しかも、その内1度は本格的な正面衝突で、相手を自転車から引きずり下ろしてクリーニング代と慰謝料を取り上げたほどだった。しかし、こういう愚痴を会社でこぼすと、横浜出身の同僚からは「当たり前だろう」と一蹴されてしまう。これまで住んでいた場所が良すぎただけで、横浜の住環境を蒲田に求めることが間違っている、のだそうだ。通常であればプライドの高いハマっ子の戯れ言だと片付けるところだが、今回の点に関しては確かに説得力がある。

  一方で、フォローするわけではないが、飲食店などには良いお店が多い。人情味溢れる店主や他のお客さんとの交流も魅力的で、楽しい。クリーニング屋のおばさんはおせっかいが過ぎるくらい良い人だし、行きつけの理容室も出来た。そして、そもそもお店が多いので、生活は格段に便利になったと思う。

  しかし、総合的に考えると、やはりこの街に住み続けたいとは思えない。むしろ、許されることなら、すぐにでも引っ越しをしたい。正確に言うならば、以前住んでいた場所に戻りたいと思う。お互いの職場へのアクセスを考えると現実的ではないし、どうしたって当分はこのままの場所で生活しなければならないのはわかっているのだが、そう考えると随分と気が滅入ってしまう。せめてもの抵抗としては、ふるさと納税を活用して、この街に払う税金を少しでも減らすことぐらいしか思い付かない。ただひとつ良かったのは、引っ越しをする時に一瞬考えたマンションの購入をしなかったことである。賃貸ではなくマンションを買ってしまっていたらと思うと、ゾッとする。本当に嫌になったら出て行けばいい、という状況であることが、幾分かは気持ちを軽くしてくれる。


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