社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

5月9日(土)

2015年05月11日 00時25分47秒 | 2015年

  10時起床。部屋の掃除と洗濯を済ませてから、昼過ぎに家を出る。バス停に向かう途中の民家の庭で、大きな薔薇がとてつもない存在感を放っていた。花びらもそうだが、実はその背後にある棘の大きさがすごい。

  笠間から来た彼女と大船で待ち合わせ、鎌倉へ。今にも雨が降りそうな天気ということもあって、週末にしてはあまり混雑していない。普段は名物のホットケーキを目当てに店前に行列が出来ている駅前の喫茶店「イワタコーヒー店」も、覗いてみると席が空いている。このチャンスを逃すのはもったいないので、さっそく入店。注文は、当然ホットケーキと、彼女は珈琲にケーキ、私はホットミルク。ここのホットケーキは、注文してから焼き上がりまで20分掛かる。そして、待ちに待って出て来たホットケーキは、表面が少しカリっとしていて、下はふんわり。生地に甘みがあるので、シロップはもちろん、バターすらつけなくても美味しく食べられる。一番美味しいのは、バターとのコンビ。結局、最後までシロップは必要なかった。

  若宮大路を歩いて、由比ヶ浜へ。ポツポツと雨が降ってきていて、海も少しどんよりとした雰囲気。

  砂浜から道路1本挟んだところにある由比ヶ浜海浜公園で、「鎌倉プチロックフェスティバル」なるものが開催されていた。かなり自由な雰囲気のイベントで、到る所でアーティストが自由気ままに音楽を奏でている。お客さんも、お酒を飲んだり食事をしながらアーティストのところを回り、音楽に合わせて体を揺らせたり、ダンスをしたりと、これまたかなり自由に楽しんでいた。

  鎌倉駅へ戻り、江ノ電に乗って藤沢へ移動する。連結部ではあるが、運転席後ろの2人席に座ることが出来たので、ゆっくりと景色を眺めることが出来た。後ろ向きの座席だったので、少し酔ったが…。

  藤沢にある「蕎麦粉食堂」で夕食。前々から、蕎麦好きの彼女を連れて来たいと思っていたお店である。定番のお蕎麦があまり好きではない私も、ここの創意工夫溢れる蕎麦粉料理は好きなのだ。

飲み物は、生アロエスパーク(ジュース)。彼女は、自家製ジンジャーエールのモスコミュール。

蕎麦がきをトマトソースで。

卵とハムのガレット。

北イタリアの郷土料理、ピッツォッケリ(蕎麦のパスタ)。

  スーパーで買い物をして、20時過ぎに帰宅。お風呂から出て来たら、彼女が訝しげに本棚を眺めていた。上野千鶴子さんの『女という快楽』や『発情装置』、『スカートの下の劇場』、宮台真司さんの『制服少女たちの選択』、河合香織さんの『セックスボランティア』、山根純佳さんの『産む産まないは女の権利か』、最近では鈴木涼美さんの『「AV女優」の社会学』や『身体を売ったらサヨウナラ』など、彼氏の家の本棚にあったら嫌だろうなと思うようなタイトルの本が並んでいる。そういえば、「俺、大学の頃に社会学を専攻しててね、社会学っていうのは…。で、その中でもジェンダー論っていう分野に興味があって、そのジェンダー論っていうのは…」というような話を一切していない。一応、「その本はタイトルは下ネタ満載っぽいけど、一応真面目な内容の本なんだよ」というほとんど意味をなさないであろうフォローはしておいた。しかし、後々よく考えてみたら、「彼女の前でも堂々と本棚にエロ本を並べている彼氏」という汚名を着て過ごすのも、案外悪くないかもしれない。実際、堂々と並べてはいなくても、そうした類のものは持っているわけだし。